ダウ・ケミカル日本 廃プラ由来のごみ袋を寄贈、地域参加型リサイクル

, , , , ,

2021年12月24日

 ダウ・ケミカル日本はこのほど、循環型社会の実現に向けた地域参加型リサイクルプログラムを通じて、回収した廃プラスチックを利用して作られた約5000枚のごみ袋を協力パートナーに寄贈すると発表した。

 昨年9月から始まった同プログラムは、環境ソーシャルベンチャーであるテラサイクルおよび国際環境NGOバードライフ・インターナショナル東京と協力。バードライフと社会連携活動を実施する「Jリーグ鳥の会」参加クラブの協力により、地域と連動した清掃活動、環境教育、廃プラのリサイクルを推進する取り組みとして実施された。

 コロナ禍の影響により、プログラムは当初の清掃活動規模から縮小して実施されたが、「Jリーグ鳥の会」の協力を得て、福岡県北九州市に広がる曽根干潟や鳥取県において約50㎏のプラごみを回収。11月18日には、「Jリーグ鳥の会」のギラン会鳥(ギラヴァンツ北九州)から、共に清掃活動を行った曽根東小学校(北九州市)の児童へ、回収プラごみを利用して作られたごみ袋の一部が届けられた。

 今後は、ガイナーレ鳥取や谷津干潟自然観察センター(千葉県習志野市)などにごみ袋が寄贈される予定。寄贈されたごみ袋は、ダウのPCR(ポストコンシューマーリサイクル)樹脂が活用され、日生化学の協力で製作された。

 PCR樹脂の特長として、原料となる再生ペレットはプラ製の飲料容器や産業用のフィルムなどを利用、ダウのバージン樹脂や改質剤を配合することで通常の再生ペレットと比較し物性面の安定性が改善、再生材料の配合率拡大のみでなくフィルムの強度の改善にも貢献、ごみ袋以外にも集積シュリンクフィルム・産業用ストレッチフィルム・硬質プラ容器などにも活用可能、などが挙げられる。

 グローバルにおいてダウは、直接的またはパートナーシップを通じて、100万tのプラ回収、再利用、リサイクルを目指す追加的なプラリサイクル目標を発表。日本においても、ダウは様々な協力パートナーとの協働を通じてサーキュラーエコノミー(循環型社会)の構築に貢献していく。

ダウ・ケミカル日本 エラストマー製品を再値上げ、供給を維持

,

2021年12月14日

 ダウ・ケミカル日本は13日、エラストマー製品について、2022年1月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、ポリオレフィンエラストマー「エンゲージ」が「35円/kg以上」、EPDM「ノーデル」が「30円/kg以上」。

 エラストマー製品は、今年2月に米国で発生した寒波の影響による諸原料の調達難、コンテナ不足など国際的サプライチェーンの混乱に伴う海上船賃を中心とした物流費などが高騰する一方で、 国内外の需要が旺盛で製品供給がひっ迫している。海外市況が高騰する中、同社は、供給を維持するため追加的値上げを決定した。今年に入ってから、以前の価格改定では、「エンゲージ」が「100円/kg以上」、「ノーデル」が「150円/kg以上」となっていた。

ダウ日本 TOMODACHIイニシアチブ、支援継続

, , , ,

2021年9月1日

 ダウ・ケミカル日本はこのほど、米日カウンシル-ジャパンと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップ「TOMODACHI イニシアチブ」とのパートナー提携の継続を発表した。同イニシアチブは、東日本大震災後の日本の復興支援として発足。教育、文化交流、リーダーシップなどのプログラムを通じて、日米の次世代リーダーの育成を目指すもので、ダウ日本の支援は2014年から8年目となる。

 世界中でダウは、「未来のイノベーター創出」をコミュニティー支援の柱の1つに据え、STEM(科学・技術・エンジニアリング・数学)分野の教育支援に取り組む。次世代を担う日米のリーダー同士の交流が、さらなるイノベーションを生み出すという共通理念の下、ダウ日本は、同イニシアチブとの活動を通じて、主に理系分野の女性のリーダーシップ向上に貢献してきた。

 2017年からは、「TOMODACHI-STEM@Rice University Program」の主たるサポーターとして、毎年10人の理系女子大学生が5週間の米国での研修インターンシップに参加するプログラムを支援、これまでに41人の大学生が参加した。現地では、大学生たちがダウ・イノベーション・センター(テキサス州ヒューストン)を訪問し、ダウの女性やアジア人の活躍を支援するERG(社内のダイバーシティネットワーク)を中心とする、科学者との交流の機会が提供されている。

 コロナ禍により昨年度は延期されたが、今年度について、ダウ日本は、新プログラム「TOMODACHI-STEM Women’s Leadership and Research Program」への支援を通じて、理工系を専攻する日本人女性の大学生に、米国人学生との文化交流や共同研究の機会を提供。また、「女子高校生キャリアメンタリングプログラム in 福島」や「女子高校生キャリアメンタリング・オンライン・プログラム in 東北 supported by TOMODACHI コンビニ基金」には、同社の女性社員が未来のロールモデルとして登壇している。

 桜井恵理子社長は、「次世代を育成するというビジョンを共有する同イニシアチブと、長期的なパートナーシップを継続することができて光栄だ。未来の課題解決を担うSTEM人材の育成は日米共通の課題でもあり、今後もダウは次世代の育成、特にSTEM分野での女性のさらなる活躍のために投資していく」と述べている。

 

ダウ日本グループ 化粧品産業技術展に今年も出展

, , ,

2021年5月20日

 ダウ日本グループは、パシフィコ横浜で開催される「化粧品産業技術展CITE Japan 2021」(5月19~21日)に出展している。2年に1度開催される同展示会は、化粧品産業において有用かつ最新の素材・技術・サービスに関連する展示と技術発表を通じて有意義な情報交換の場を提供する。

 同社グループは、ダウ・ケミカル日本、ダウ・東レが1つのチームとしてシリコーンから有機化学品までのパーソナルケア関連材料を提供している。ダウは、マーケットニーズ、サステナビリティトレンドに即した多くのイノベーションに積極的に取り組んでおり、過去3年間で約20の革新的な製品を創出している。

 今回の展示会では、その中で特に差別化された最新の製品を紹介し、ブース(B6‐13)では処方キットも用意するなど、顧客に新たな機会を提供する。また、出展に合わせ、顧客の新たなデジタル・コミュニケーションプラットフォーム(https://www.dow.com/ja-jp/virtual/personal-care)も新設した。

 コロナ禍で来場できない顧客も、バーチャルブースを通じて会場の臨場感を味わうことができる。会期終了後でも同プラットフォームを通じて、最新のパーソナルケア製品情報やイベント情報の確認、問い合わせやサンプル・カタログ郵送依頼など、ダウとのコミュニケーションをいつでも簡単に取ることが可能だ。

ダウ日本 科学分野の仕事を伝えるワークショップを開催

, , , ,

2021年3月15日

 ダウ・ケミカル日本はこのほど、科学分野での仕事のやりがいや楽しさを伝える教育プログラム「カガクのチカラ」をオンラインで実施した。講師となった同社グループ(ダウ・ケミカル日本、ダウ・東レ)のボランティア社員10人が、科学が持続可能な社会を築く上で果たす役割やキャリアについて語り、私立三田国際学園中学校(東京都世田谷区)の約130人の生徒たちとワークショップを行った。

 同社は2017年より都内中学校で教育プログラムを提供してきたが、コロナ禍を受け昨年は延期となり、4回目となる今回は初のオンラインでの開催となった。

 ダウ日本は、科学分野で次世代育成に貢献すること、また生徒に社会で働くことの面白さを感じてもらうことを目的に、「NPO法人じぶん未来クラブ」と協働で教育プログラムを企画。今回はオンラインを活用し、動画やチャット機能を利用してボランティア社員や桜井恵理子社長との質疑応答コーナーを充実させ、生徒たちがより意欲的に参加できるプログラムを目指した。生徒たちからは、「遠回りをしても最終的にはやりたいことがやれるようになると聞き、目の前のことを頑張りたいと思った」など、多くの感想が寄せられた。

 桜井社長は、「世界のためにサステナブルな未来を築くことを目指す素材科学会社として、中学生たちにとって、科学への関心を高め、働くことに前向きなイメージがもてるプログラムを提供できたことは大変喜ばしい。情熱をもって働く社会人との交流を通じて、自身の未来には可能性があふれていることに気付き、その可能性に向かってチャレンジすることの意義を感じ取ってもらいたい」と述べている。

 同社は、STEM(科学・技術・工学・数学)教育への貢献として、今回のプログラムのほか、循環型経済に関する出張授業を提供し、日米の官民パートナーシップである「TOMODACHIイニシアチブ」のパートナー企業を務めるなど、持続可能な社会の構築や次世代の科学者育成、女性のさらなる活躍につながる活動を応援している。

 

ダウ・ケミカル日本 プロピレン系グリコールエーテル溶剤を値上げ

,

2021年1月27日

 ダウ・ケミカル日本は26日、プロピレン系グリコールエーテル溶剤を2月8日出荷分から値上げする、と発表した。値上げ幅は「50円/kg」となっている。

 プロピレングリコール類は、原料価格の高騰により事業採算が悪化していることに加え、世界的に需給バランスがタイト化している。こうした中、同社は、安定操業と供給維持を図るために今回の値上げを決定した。プロピレン系グリコールエーテルは、主な用途である塗料や電子機器向け洗浄剤のほか、家庭用洗浄剤やシンナーなど幅広い用途で欠くことのできない溶剤として利用されている。

 

ダウ日本 循環型経済の教育活動、習志野市などで実施

, ,

2020年12月16日

 ダウ・ケミカル日本はこのほど、世界規模の環境NGOバードライフ・インターナショナル東京と共同で、循環型社会の実現に向けた環境教育プログラムを実施した。ダウがグローバル規模で海洋プラスチック汚染問題に取り組む「#PullingOurWeight(自らの責任を果たす)」活動の一環。

小学四年生を対象とした海洋プラ問題の特別授業
小学四年生を対象とした海洋プラ問題の特別授業

 3年目となる今年は、千葉県習志野市谷津南小学校の4年生を対象に、全7回構成となる海洋プラ問題に関する環境教育の特別授業を行った。10月から専門家を招いた授業を提供しており、6回目となる授業ではパッケージング・アンド・スペシャルティプラスチック事業部の担当者が、約90人の児童にプラスチックの賢い使い方やリサイクルの重要性について、クイズなどを組み合わせた授業を行った。

 一方、同事業部は、東日本大震災をきっかけとした東北地域での環境教育活動も継続。10回目となる今年は、東松島市立矢本西小学校と同赤井小学校にて持続可能な開発目標(SDGs)に関する授業を提供した。ダウ日本とバードライフは、今年から環境ソーシャルベンチャーであるテラサイクルと連携し、環境教育と地域の清掃活動、さらに回収した廃プラをリサイクルするプログラムを開始した。

 今後もこうした学校教育や清掃活動、従業員のボランティアなどを通じ、環境の意識を高め、循環型経済を築く活動を続けていく。

ダウ・ケミカル日本 プロピレン系グリコールエーテルを値上げ

,

2020年10月8日

 ダウ・ケミカル日本は7日、プロピレン系グリコールエーテルを今月21日出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は「30円/kg」となっている。

 プロピレングリコール類は原料の高騰により事業採算が悪化しており、改善が急務となっている。同社は、安定操業と供給維持を図るために、今回の値上げを決定した。プロピレン系グリコールエーテルは、主な用途である塗料や電子機器向け洗浄剤のほか、家庭用洗浄剤やシンナーなど幅広い用途で欠くことのできない溶剤として利用されている。

ダウ日本 桜井新社長の就任会見、経営方針を表明

, , ,

2020年8月3日

「サステナブルな社会に貢献する会社を目指す」

 ダウ・ケミカル日本は30日、8月1日付で新社長となる桜井恵理子氏(ダウ・東レ会長)の就任オンライン会見を開催した。

桜井恵理子新社長
桜井恵理子新社長

 経営方針について桜井新社長は、「2019年に親会社であるダウがアンビション(目指す姿)として、イノベーティブ、顧客本位、インクルーシブ、サステナブルの4つを掲げた。各部署が、この目標に向け日々努力を続けている」とし具体的な内容を説明した。

 1つ目のイノベーティブについては、「イノベーションで大事なことは、製品や技術だけではなく、顧客ニーズを捉えながら世界の問題を解決していくことだ」と指摘。日本には、千葉と横浜に研究開発センターを持つ。百数十名体制と、世界のダウグループ中では10%に満たない規模だが、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

ダウ日本 新社長にダウ・東レ会長の桜井恵理子氏が就任

, ,

2020年7月1日

 ダウ・ケミカル日本は30日、ダウ・ケミカル日本、韓国法人の社長に、ダウ・コンシューマーソリューションズ事業部コマーシャルディレクター(日韓)およびダウ・東レ代表取締役会長兼CEOの桜井恵理子氏が8月1日付で就任すると発表した。

 また、ダウ・東レの代表取締役会長兼CEOとして、ダウ・コンシューマーソリューションズ事業部シニア・グローバルビジネスディレクターであるパトリック・マックロード氏が就任する。いずれも、株主総会と取締役会の決議を経て正式な就任となる予定。なお、ダウ・ケミカル日本および韓国法人の社長であるピーター・ジェニングス氏は8月1日で退任する。

 桜井氏は、東北大学大学院博士課程修了後、1987年に米ダウコーニングに入社、1989年にトーレ・シリコーン(現ダウ・東レ)へ異動。2009年に東レ・ダウコーニング代表取締役・CEOに就任し、2018年より現職を務めている。