ダウ・ケミカル日本 イオン交換樹脂製品を20%値上げ

2019年1月22日

 ダウ・ケミカル日本は21日、イオン交換樹脂と合成吸着剤製品を2月1日出荷分から各々「20%」値上げすると発表した。対象製品は「アンバーライト」「デュオライト」「ダウエックス」など。

 主要材料や副資材、物流・ユーティリティコストの急騰に加え、安定供給のための継続的な設備投資や環境規制への対策費用が大幅に拡大している。こうしたコストの上昇は、同社が自助努力で吸収できる範囲を超えており、今後の解消も見込まれないため、今回の値上げ実施を決定した。

 

ダウ・ケミカル日本 五輪と科学を交えた教育プログラムを提供

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2018年11月22日

 ダウ・ケミカル日本は先月26日、世田谷区立尾山台中学校で、オリンピックと科学を掛け合わせた教育プログラムを実施した。

 ダウ日本グループ(ダウ・ケミカル日本、東レ・ダウコーニング)のボランティア社員10人が「カガクのチカラ」と名付けたプログラムの講師として、化学がスポーツや社会の進歩に果たす役割や、自身の仕事について語るなど、生徒たちへプレゼンテーションを行った。ダウ日本が今回のような教育プログラムを提供するのは、昨年に続き2回目となる。

 親会社のザ・ダウ・ケミカル・カンパニーは、オリンピックのワールドワイドパートナーと「公式化学会社」、国際オリンピック委員会(IOC)の公式カーボンパートナーを務めている。

 ダウ日本は、東京2020オリンピックの開催に向けて、化学がスポーツの分野だけでなく、持続可能な社会の実現に役に立っていること、生徒に化学の面白さを感じてもらうプログラムを「NPO法人じぶん未来クラブ」と協働で企画。

 尾山台中学校では、約100人の中学2年生の生徒を対象として、実験やクイズなどを交えた化学の紹介、また社会人であるボランティア社員との質疑応答コーナーを設けるなど、生徒参加型の授業を行った。

 ダウ日本は今後も、2020年にかけて同様のプログラムを東京都の学校に提供していく計画。また、ダウ日本は、日米の官民パートナーシップである「TOMODACHIイニシアチブ」のパートナー企業を務めており、次世代の科学者の育成や女性のさらなる活躍につながる活動を継続していく考えだ。

東京国際包装展 食品ロスなどに対応する製品・技術が集結

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2018年10月4日

東京国際包装展 世界有数の総合包装展「TOKYO PACK 2018-2018東京国際包装展」が5日まで開催されている。1966年に第1回が開催されて以降、隔年で実施。27回目となる今回は、前回を上回る出展社総数700社・2609小間の規模で行われ、フードロスや環境問題など、包装を巡る問題の解決に資する製品・技術を紹介している。化学メーカーも多数出展した中から、10社・グループの展示を紹介する。

 ▼出光ユニテック

出光ユニテック 出光ユニテックは「一歩先行く利便性の創造Only One」をコンセプトに、容器やシート、フィルム、ジッパーなどの開発品を中心に展示を行った。容器の「防曇シール蓋パッケージ」は、シールでありながら曇りにくくした製品。開けやすく、はめ込み式に比べ密封性が高いのが特徴だ。

 「通蒸パック」は密封性と開けやすさを両立させたパッケージシステム「マジックトップ」に自動通常機能を付加させたことで、商品のロングライフ化を可能にする。

 特にユニークだったのは「片手開口パウチ」。ジッパーの下にスリーブ材を設けることで、パウチを両側から押すと、スリーブ材の反発でジッパーの口が開くようになっている。

 そのほか、レトルトショックに強い「酸素ハイバリアシート」、水蒸気の透過性を従来の半分にした「防湿シート」など、多様な開発品を披露していた。

 ▼クラレ

クラレ クラレはクラレトレーディングと「地球のために貢献しているプラスチック」をテーマに、バイオマス由来の未来型ガスバリア素材「プランティック」、同社の代表的な機能性樹脂の1つである、EVOHガスバリア性樹脂「エバール」などを紹介した。

 プランティックは成形性に優れることから、主に生鮮食品のMAP(ガス置換)包装や、生パスタなどのチルド流通食品の包装材として使われる。高いバリア性により鮮度を保持することで、食品ロス削減に貢献。2003年に商業化してから、オーストラリアと欧州の大手スーパーで採用が進んでいる。

 エバールはプラスチックの中で最高レベルのガスバリア性を持つ。包装材内への酸素侵入量を最小限に抑え、酸化や腐敗による劣化を防ぐことで、食品のロングライフ化に貢献する。

 今回の展示では

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ダウ・ケミカル日本 「イノベーションデイ 2018」開催

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2018年9月19日

 ダウ・ケミカル日本は18日、都内で「Dow JAPAN Innovation Day ㏌ Tokyo 2018」を開催した。同イベントは、同社が持つ素材や技術を紹介しながら、持続可能な社会の実現に向けて世界の課題解決に貢献できるイノベーションの可能性を探るもので、2015年に続き今回が2回目となる。

ダウの技術を説明するスリーラムCTO
ダウの技術を説明するスリーラムCTO

 午前中のモーニングセッションでは、ダウ・ケミカル日本のピーター・ジェニングス社長と東レ・ダウコーニングの桜井恵理子代表取締役会長・CEO(最高経営責任者)が主催者を代表して挨拶。ジェニングス社長は「デュポンとの合併で大きな節目を迎えたが、新生ダウとして新しい歴史を作っていく。顧客やステークホルダーとの協力によって、もっとも複雑な課題を解決することができる」との考えを示した。

 そして「日本は

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ダウ・ケミカル日本 西日本豪雨被災地に給水袋を寄贈

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2018年9月5日

 ダウ・ケミカル日本はこのほど、西日本豪雨の被災地の復興支援に向けて、特定非営利活動法人「A‐PAD ジャパン(アジアパシフィックアライアンス・ジャパン)」と、公益社団法人「Civic Force(シビックフォース)」の合同緊急支援チームに対し、ダウの包装技術を活用した給水袋2000袋を寄贈したと発表した。

 この給水袋はダウの事業部門であるダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチックの「パックエキスパート」包装技術で製造した包装材。2000袋のうち1000袋はダウ単独で、もう1000袋はダウとタキガワ・コーポレーション・ジャパンの連名で寄贈した。

 2000の給水袋は西日本豪雨の被災地域で配布され、給水所から各家庭に水を持ち運ぶために役立てられるほか、将来の災害に備えた緊急用在庫として活用することが見込まれている。パックエキスパート包装技術は、一昨年4月に発生した熊本地震の被災地の復興支援と、昨年7月に発生した九州地方の豪雨の際にも役立てられた。

 持ち運びに便利で柔軟な包装材で、大容量の硬質プラスチック容器の代替として最適。袋の上部に取り付けられたキャップや、上下にある本体と一体化したハンドルにより、内容物の出し入れを正確・簡単に行える。

 中身が入っていないときは、小さく折りたたむことができる軟包装コンテナーで、中身が入ると立方体形状になり自立する。また中身が液体の場合は、内容物が少なくなっても自立性を保つ。

 日本では、共同印刷とタキガワ・コーポレーション・ジャパンとライセンス契約を締結している。ダウは今回の給水袋の寄贈のほか、西日本豪雨の被災地の緊急・復興支援のため、シビックフォースに3万ドルの支援金を寄贈した。

 シビックフォースはこの支援金を活用することで、被災地の避難所での緊急支援物資の配布と医療支援を実施。今後は、訪問看護や子どもの支援などを行っていく。