宇部興産は18日、設備不具合でアンモニアの生産を停止していた宇部藤曲工場が今月下旬から再開すると発表した。同工場は設備の不具合が判明し先月25日から生産を一時停止していたが、不具合箇所の取り換え補修工事を実施し、生産再開のめどが立った。
なお、アンモニアを原料とする、ナイロン・ファイン事業関連製品についても順次生産を再開するとしている。
2021年2月19日
2021年2月18日
2021年2月4日
宇部興産と参天製薬はこのほど、緑内障・高眼圧症の患者を対象とした「STN10117(DE-117)」(一般名:オミデネパグ イソプロピル)の新薬承認申請(NDA)が、米国食品医薬品局(FDA)により受理されたと発表した。FDAは、処方せん薬ユーザーフィー法(PDUFA)に基づき、今年11月19日の完了を目指してNDAの審査を進めている。
「STN10117(DE-117)」は、緑内障・高眼圧症の治療を目的として、両社が共同開発している点眼剤。有効成分のオミデネパグ イソプロピルは、参天製薬が宇部興産から導入した、選択的にEP2受容体に作用して眼圧下降作用を示す新規作用機序の化合物。日本では2018年より「エイベリス点眼液0.002%」の名称で販売されている。アジアでは順次販売承認を申請しており、2019年以降、韓国などで承認を取得している。
緑内障は、視神経の障害により視野の欠損が起こる疾患。基本的に進行性で非可逆的であるため、早期発見・早期治療による視神経障害と視野欠損の進行抑制が治療上の重要な課題で、眼圧を下降させることが、最も確実な治療法。緑内障は、日本での眼疾患による視覚障害(視力低下、失明)の主な原因となっており、米国では300万人以上が罹患し、世界では7600万人が罹患していると推測されている。
両社は、より多くの治療選択肢を医療現場に提供することで、米国の患者のQOLの向上に寄与できることを期待している。
2021年2月4日
2021年2月3日
2021年2月3日
宇部興産は2日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比12%減の4390億円、営業利益46%減の138億円、経常利益58%減の106億円、純利益41%減の90億円。決算会見の中で藤井正幸常務執行役員は、 “宇部興産の4-12月期 上期のコロナ影響が大きく残る” の続きを読む
2021年2月2日
宇部興産と参天製薬は1日、緑内障・高眼圧症治療剤「エイベリス点眼液0.002%」の保険収載を経て、韓国内で韓国参天製薬から発売すると発表した。
同剤は、緑内障・高眼圧症の治療を目的として両社が共同開発している点眼剤。有効成分であるオミデネパグ イソプロピルは参天製薬が宇部興産から導入した、選択的にEP2受容体に作用して眼圧下降作用を示す新規作用機序の化合物。日本では2018年より同じ名称で販売されており、海外では韓国が初めての販売国となる。また、ほかのアジア諸国についても順次販売承認を申請している。
緑内障は、視神経の障害により視野の欠損が起こる疾患。基本的に進行性で非可逆的であるため、早期発見・早期治療による視神経障害と視野欠損の進行抑制が治療上の重要な課題で、眼圧を下降させることが、最も確実な治療法とされる。緑内障は、日本での眼疾患による視覚障害(視力低下、失明)の主な原因となっており、韓国では97万人以上が罹患し、世界では7600万人が罹患していると推測されている。
両社は、より多くの治療選択肢を医療現場に提供することで、韓国の患者のQOLの向上に寄与できることを期待している。
2021年2月2日
宇部興産は1日、京セラとの合弁である京セラ宇部RFテックの全株式を京セラに譲渡したと発表した。
大容量・低遅延・多数接続を可能とする5G移動通信システム市場は、今後一層の成長が見込まれる。宇部興産は2019年に通信部品であるセラミックフィルタを製造する子会社「ユー・イー・エル」の株式51%を京セラに譲渡し、同社のフィルタの設計技術力と、京セラの生産技術力やグローバルな営業力を融合させることでさらなる事業拡大を目指してきた。
5G通信システム市場は想定通り拡大しているが、市場変化のスピードに合わせて迅速な意思決定が要求されている。また、製品形態もセラミックフィルタなどの部品単体ではなく、部品を組み合わせたシステムとしての重要度が増しており、より幅広い技術や知見が要求される傾向にある。
このような状況を鑑み、宇部興産は、京セラ宇部RFテックは今後、京セラの5Gに関連した通信事業との連携を一層強化し迅速に開発を進める必要があり、その事業運営を京セラに全面的に任せることが望ましいと判断した。
2021年1月26日
宇部興産はこのほど、山口県内の子会社である宇部興産開発ならびに西日本グリーンリサイクルを今年3月31日で解散すると発表した。
宇部興産開発は、ゴルフ事業(宇部72カントリークラブ)、隣接するホテル事業(宇部72アジススパホテル)、環境工事事業(西日本グリーンリサイクルを含む)を運営してきた。ゴルフ場事業については、利用者のサービス向上と中長期的な発展を図ることを目的に、昨年3月に市川興業に分割譲渡。残る2事業の運営を続けてきたが、同ホテルは来場客数減少に加え、老朽化が進んでいる状況。また、環境工事事業はゴルフ場からの伐採木受け入れを主な業務としてきたが、ゴルフ場譲渡により事業としての主目的を失っている。
こうした事業環境の悪化により業績回復が見込めないことから、宇部興産開発を解散・清算することを決定した。なお、宇部興産開発の100%子会社でゴルフ場や環境工事に付随する草木などの受け入れを担ってきた西日本グリーンリサイクルについても、事業継続が困難であると判断した。
2021年1月21日