東ソー グループ2社がインテルからPQS賞を受賞

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2020年3月26日

 東ソーはこのほど、グループ会社であるトーソー・クォーツ・米国(本社:オレゴン州)とトーソー・SMD(本社:オハイオ州)の両社が、インテルが表彰する2019年PQS賞(プリファード・クオリティー・サプライヤー)の受賞企業として認められたと発表した。

 同賞は、インテルがその絶え間ない卓越性への追求と確固としたプロフェッショナリズムを備えた事業活動を行う企業を表彰するもの。PQSの資格を満たすには、サプライヤーは1年を通じての実績が評価される総合的なレポートで80%以上のスコアが求められる。また、要求水準の高い継続的な改善計画で80%以上を達成し、確固たる品質と事業遂行を提供することも求められている。

 トーソー・クォーツ・米国は、半導体産業が集積回路(IC)製造に使用する石英ガラス製品の製造分野でのリーディングカンパニー。1970年よりオレゴン州ポートランド、1933年より英国のダーラム州で事業を展開している。

 一方、トーソー・SMDは、半導体・ディスプレイ・太陽光発電・建材・産業用コーティング市場の製造メーカーに薄膜材料とソリューションを提供するリーディングカンパニー。1975年よりオハイオ州グローブ・シティに本社を置き、台湾や韓国、中国にも拠点を持ち事業を行っている。

 両社は、東ソー・クォーツ(日本)、トーソー・クォーツ・タイワン(台湾)、東ソー・スペシャリティマテリアル(日本)、東ソー・エスジーエム(日本)を含む、東ソーグループの高機能材料事業での半導体関連向け事業の一角を担っている。

東ソー 健康経営優良法人(大規模法人部門)に認定

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2020年3月17日

 東ソーは、昨年に引き続き、「健康経営優良法人2020(大規模法人部門)」に認定された。「健康経営優良法人認定制度」とは経済産業省が優良な健康経営に取り組む法人を「見える化」し、社会的に評価ができる環境を整備することを目的とした顕彰制度。

 同社では、健康づくり委員会を中心として、従業員の心身の健康づくりをサポートするため、「体力づくり」「生活習慣の改善」「メンタルヘルス」を3本柱に、ウォーキング活動や食育・禁煙・適正飲酒をテーマとしたイベント、産業医や外部講師によるメンタルヘルス講習会など、様々な健康づくり活動を展開しており、「働きやすい職場づくり」をCSR重要課題として位置づけている。

 同社は、従業員の健康と職場環境の維持・向上は企業としての責務であり、健全な企業経営のためには必要不可欠なものという理念の下、今後も従業員の自発的な健康づくりのために環境を整備し、その活動を積極的にサポートしていく方針だ。

東ソー 新型コロナウイルス検査キットの開発に着手

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2020年2月25日

 東ソーは21日、核酸(RNA)を増幅検出する「TRC法」を用いた新型コロナウイルス検出試薬の開発を開始したと発表した。TRC法による検出試薬を用いて、同社製品である自動遺伝子検査装置「TRCReady‐80」で検査することで、新型コロナウイルスを簡便かつ約50分以内に検出することを目指す。

 同社のバイオサイエンス事業の一翼を担う遺伝子検査システムは、「小型」「迅速」「簡便」をキーワードに製品開発を推進。TRC法を用いた同社の遺伝子検査システムは、迅速性を要求されるノロウイルスや結核、非結核性抗酸菌症(MAC)、および性感染症の検査に用いられている。

 同社は、これまで培ってきた技術や知見を生かして、各種研究機関・公的機関の協力を仰ぎながら早期の開発に取り組んでいく考えだ。

 なお、TRC法とは、一定温度でRNAを複写増幅する転写逆転写協奏法と、検出対象の核酸と結合することで蛍光が増強する発蛍光プローブ(INAF プローブ)を組み合わせた方法。

 同社のTRC法検査の特徴として、①転写逆転写反応が連続的に進行するため標的核酸の迅速な増幅が可能、②核酸検査(RNA)のため高感度で検出が可能、③内部コントロールを同時に増幅・モニタリングすることによる偽陰性リスクの低減、④核酸精製から核酸増幅・検出の工程を自動化した検査装置による作業の簡便さなどが挙げられる。

東ソーの4-12月期 クロアリなど海外市況下落で減益

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2020年2月4日

 東ソーは3日、2019年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比8%減の5918億円、営業利益17%減の658億円、経常利益16%減の701億円、純利益18%減の462億円となった。

 決算会見で米澤啓執行役員は「主に価格差の要因により減収となったが、その中には主要通貨が円高に振れたことによる影響(マイナス75億円)を含んでいる。営業利益については、販売価格

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【新年特集】東ソー代表取締役社長  山本寿宣氏

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2020年1月9日

機能材料の能力増強を推進、塩ビは効率的な体制に

━2019年の総括を。

東ソー 山本社長 山本 上期は売上高が3963億円、営業利益は404億円ということで、減収減益となりました。その大きな要因は原燃料価格が下がったものの、海外市況の下落がそれを上回ったこと、円高により手取りが悪化したことです。

 下期の前提条件については、10―12月期のナフサ価格を4万1000円、1-3月期は4万2000円、為替は105円に見直しました。

 手取りがさらに悪化すると見込まれることから、通期の連結売上高は8千億円、営業利益は840億円と、当初の業績予想に比べ、売上高は600億円の減収、営業利益は110億円の減益と下方修正を発表しています。

 減益の最大要因は、MDIとカセイソーダの海外市況が下がっていることです。一方、コモディティとスペシャリティの比率については、近年は6対4に近い傾向となっていますが、将来的には五対五にすることにより、利益の安定性を図りたいと考えています。

━2020年の景気動向の見通しは。

 山本 一言で言えば「不透明」です。米中の貿易摩擦により中国の景気が悪化し、海外市況に影響を与えています。英国のブレグジットは、当社には直接的にはあまり影響しませんが、中東を含めた地政学的リスクなど見通しにくい状況です。

 アナリストの見方としては、日本のGDPの伸びは1%前後というのが多く、それほど悪くはないけれど、いいということもないということです。消費増税は大きな影響があまり見られないものの、不透明な状況が今後も続くのではないでしょうか。また、2019年は

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《化学企業トップ年頭所感》東ソー  山本寿宣社長

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2020年1月7日

 当社はハイブリッド経営の深化を通じて、事業環境の変化に耐えうる強固な体質を構築し、安定した収益を上げられる会社にしていきたいと考えている。そのためには、会社は従業員に夢を持ってもらえるようなビジョンや体制づくりが必要であるし、その実現に向けて従業員全員が責任と自主性を持って業務に励んでほしいと思っている。

 今年の経営課題は第1に2019年度業績予想の達成だ。今年度の業績は経済環境の悪化により前年度比減収減益の見込みだが、どのような状況下においても当初計画した数字を達成できる、外部環境の変化に耐えうる強い企業体質を目指す。

 第2に安全対策だ。安全安定運転は、当社にとって永遠の課題であり、今まで通り、健全化工事は実施していく。引き続き異常現象や労働災害の撲滅に向けて、危惧される個所のさらなる点検を実施し、製造現場の安全に一層つながるようお願いする。また、IoT・AIをはじめとするデジタル技術の導入を、業務の効率化およびトラブル未然防止のために、積極的に推進していく。

 第3に成長戦略だ。コモディティ事業は、基盤強化により競争力を一層高めるとともに能力増強の機会をうかがう。スペシャリティ事業は、機能性・差別化を強化しつつ需要増に対応できるよう積極的に能力増強を実施する。また、南陽・四日市の両研究所では、研究開発により創出される新規事業を1つでも多く立ち上げていく事を期待する。

 第4にコンプライアンスだ。法令順守は、企業や個人にとって最低限守るべきルールであり、不正や虚偽データなどの問題は社会からの信用を失墜してしまう。職場で行われている業務が法令に適合しているかどうか、原点にかえってもう一度業務の再点検を実施してほしい。

 第5に現場力の強化だ。各職場では今後の目指すべき方向や課題は整理されていると思うが、その実現には現場力の発揮が必要だ。各現場での自由闊達な意見交換を通して皆さんが主体的に業務を行い、自負できる明るい職場にしてもらいたい。それが会社の総合力向上につながっていく。

 最後に持続可能な開発目標(SDGs)への対応だ。当社として、CO2排出課題は避けて通れない。当社の将来に大きな影響を及ぼす課題だけに、具体的な目標や指標を掲げて対応しているが、一朝一夕で解決できる課題とは考えていない。様々な角度からCO2の削減・有効利用に取り組んでもらいたい。当社が高収益で各方面のステークホルダーから〝信頼される企業〟となるべく、皆さんと一緒に努力していきたいと思う。

東ソー ポリエチレン樹脂を値上げ、1月21日納入分から

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2019年12月23日

 東ソーは20日、ポリエチレン樹脂全製品を来年1月21日納入分から値上げすると発表した。

 対象となるのは、低密度ポリエチレン「ペトロセン」、直鎖状低密度ポリエチレン「ニポロン‐L」「ニポロン‐Z」、超低密度ポリエチレン「LUMITAC」、高密度ポリエチレン「ニポロンハード」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力ポリエチレン「TOSOH‐HMS」。値上げ幅は現行価格から20円/kg以上。

 ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、旺盛な需要を背景として、来年1-3月期以降は4万7000円/klを超える水準まで上昇することが予想されている。

 同社は徹底したコスト削減に努めているが、国産ナフサ価格の高騰に加え、物流費や安定生産のための修繕費などの上昇によるコスト事情の悪化は、自助努力のみで吸収することは極めて困難であり、今後の安定供給を図るためにも価格を改定せざるを得ないとの判断に至った。

東ソー 韓国で石英ガラス製品の生産拠点建設を決定

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2019年12月13日

 東ソーは12日、グループ会社である東ソー・クォーツが、韓国で現地法人を設立し、石英ガラス製品の現地生産を開始することを決定したと発表した。なお、工場については約1万㎡の既存建屋を取得し、最新鋭の生産設備を導入する予定。

 半導体市場は、スマートフォンの大容量化、IoT機器やAI(人工知能)向け、EV(電気自動車)や自動運転技術の進展による車載向け需要の伸長など、市場の拡大が見込まれている。東ソー・クォーツは、半導体市場の需要拡大で大きな役割を担う韓国において設備投資を実施し、日本・台湾に続く同社の拠点として拡充していく。

 今年度中に現地法人を設立し、2020年度中に生産を開始する計画。日本・台湾で培った世界トップクラスの技術・経験と最新設備の導入を韓国でも進め、グローバルにさらに拡大する石英ガラス製品需要に対応していく。東ソーグループは、今回の計画の実施により、旺盛な需要の拡大に対応するとともに、今後も高機能材料事業の収益力の強化を図っていく方針だ。

東ソー M&Aへの300億円の投資計画を継続

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2019年12月11日

バイオサイエンス中心に、金銭的・時間的制約設けず可否を判断

 東ソーは「ハイブリッド経営による収益の安定・拡大」を基本方針として事業戦略を進めており、コモディティとスペシャリティをバランスよく強化していくことに取り組んでいる。このほど開催した社長会見で、山本寿宣社長は事業戦略や投資計画、研究開発などに関する方針や考え方などを説明した。

事業戦略などを説明する山本社長
事業戦略などを説明する山本社長

 基本戦略については、現在取り組むべき課題として、山本社長はスペシャリティ事業の拡大・成長、次世代の新事業の育成・新製品創出の加速、コモディティ事業のさらなる競争力強化を挙げた。スペシャリティ事業については、各製品で

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【合成ゴム特集2】東ソー デボトルで能力増強、新系列の増設も視野に

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2019年12月6日

 クロロプレンゴム(CR)事業を展開する東ソーは、南陽事業所(山口県周南市)の生産能力を、デボトルにより3万4000t/年から3万7000t/年へと増強する。能増に合わせて老朽化対策を行うため、投資額は約50億円となる。すでに機材を発注しており、再来年10月に完工の予定だ。

 CRは医療用手袋や水系(非溶剤系)接着剤の用途が拡大している。一方で、材料代替など長期的な需要動向の不透明感、建設に巨額の資金が必要なことから、新規プラントの建設などの大規模増強が近年行われてこなかったため、この3年ほどは世界的に需給がひっ迫していた。

 足元では米中貿易摩擦による世界的な経済の減速や、インドの需要減などにより「CRの需要は

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