[東亞合成/12月期中間決算](7月31日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高65,775(▲8.7%)、営業利益5,665(▲22.4%)、経常利益6,200(▲23.0%)、純利益3,786(▲31.6%)。
2020年8月3日
2020年6月18日
東亞合成はこのほど、広野工場(福島県双葉郡広野町)が、仏エコバディス(EcoVadis)社による2019年サステナビリティ評価で、対象企業全体の上位5%に当たるゴールド評価を取得したと発表した。
広野工場では、医薬・化粧品・トイレタリーなどの用途向けに、各種特長のあるアクリルポリマー製品を生産・供給している。今後も持続可能な社会の実現に貢献できるアクリルポリマー製品を提供していく考えだ。
なお、エコバディス社は、環境・労働と人権・倫理・持続可能な資材調達―の4つのテーマに分類された21項目のサステナビリティ分析を行うグローバルな評価機関。世界160カ国、200業種、6万5000以上の団体・企業の評価を行っている。
2020年6月8日
東亞合成はこのほど、徳島県の「水素グリッド構想」に賛同し、同社徳島工場(徳島市川内町)の隣接地にオフサイト方式による定置式水素ステーションの開設を決定した。
水素社会の実現に向け、燃料電池自動車(FCV)・燃料電池バス(FCバス)などの普及促進のため、日本水素ステーションネットワーク合同会社(JHyM)と共同で取り組む。また、原料水素に同工場から発生する水素を供給することで、地産地消による効率的かつ安定的な運営を行っていく。充填能力は300 N㎥/h以上。今年度の開業を目指し準備を進めている。
東亞合成グループでは、地球温暖化防止をはじめとする環境負荷低減を推進し、より豊かな暮らしに役立つ製品の開発・提供を通じて持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。
2020年5月11日
東亞合成の2020年12月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比3%減の343億円、営業利益は16%減の34億円、経常利益は27%減の32億円、純利益は43%減の17億円となった。
セグメント別に見ると、基幹化学品事業は売上高3%減の154億円、営業利益13%減の14億円。電解製品は、カセイソーダをはじめ全般的に販売が軟調に推移した。アクリルモノマー製品は、アクリル酸エステルの販売数量が減少。工業用ガスは、ガス関連機器の販売が増加した。
ポリマー・オリゴマー事業は売上高2%減の70億円、営業利益は3%増の9億円。アクリルポリマーはタイ子会社からの製品販売が順調に伸長したことに加え、LIB向け製品の販売が堅調に推移した。アクリルオリゴマーは、海外での販売数量が減少した。高分子凝集剤は輸出が減少した。
接着材料事業は売上高9%減の25億円、営業利益68%減の2億円。瞬間接着剤は、国内販売は堅調だったが、新型コロナ感染症拡大の影響から海外での工業用用途の需要が低迷。また、海外子会社の操業が一部制限された。機能性接着剤は、自動車関連用途向け製品の需要が低調に推移したことに加え、一部不採算製品の販売を縮小した。
高機能無機材料事業は売上高1%増の22億円、営業利益11%減の6億円。高純度無機化学品は、コロナの影響から半導体向け需要は堅調に推移したが、その他向けの需要が低迷した。無機機能材料は、機能性衣料向けの消臭剤や電子部品向けイオン捕捉材が順調だった。
樹脂加工製品事業は売上高4%減の62億円、営業利益は18%減の2億円。管工機材製品は国内景気の停滞から販売数量が減少した。建材・土木製品は、受注物件が減少。ライフサポート製品は販売競争が激化した。エラストマーコンパウンドは一部製品の需要が回復した。
なお通期業績については、前回予想を据え置いている。
2020年4月13日
2020年3月17日
2020年3月6日
新中計を足掛かりにR&D強化、新製品創出加速
東亞合成は昨年7月に、創立75周年を迎えた。記念すべき年を最終年度とした3カ年の前中期経営計画(2017~019年)は、売上高は中計目標を100億円下回る1450億円、営業利益も42億円届かない138億円と、景気低迷のあおりを受けて、共に数値目標未達の不本意な結果に終わった。
そんな中、計数面で目標を大きく上回ったのは設備投資だ。当初予定の420億円に対し、認可ベースでの実績は560億円に上り、「特に成長戦略とインフラ整備への投資額が大きく、将来に向けて確実に企業の強靭化、あるいは増益に向けた設備の増強を行った」(髙村美己志社長)。
先月開催の決算報告に併せ、1月からスタートした新中計「Stage up for the Future」(2020~2022年)の説明会を行った。髙村社長は「新中計では、
2020年2月14日
2020年1月31日
2020年1月31日
東亞合成は30日、同社グループの新中期経営計画「Stage up for the Future」(2020~22年度)を発表した。「素材と機能の可能性を追求し、化学の力で新しい幸せをあなたへ届けます。」との企業理念の下、新製品・新事業の創出による持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指す。
前中計で注力してきた新製品開発と積極的な設備投資を継続するとともに、新事業創出と研究開発の機能をより一層強化することで、高付加価値製品事業のさらなる拡大を図っていく。基本方針として、①高付加価値事業の拡大②将来を支える「第四の柱」事業を含む新ビジネスユニットの創出③基盤事業の強靭化―を掲げた。
重要施策では、新事業創出機能と研究開発機能の強化、瞬間接着剤などの海外展開推進、デジタルトランスフォーメーション(DX)による競争優位性拡大と機能強化、成長戦略の担い手となる人材の確保と育成、サスティナブル経営の推進・ステークホルダーとの共存共栄に取り組んでいく。
最終年度(2022年度)の数値目標は、売上高1630億円、営業利益170億円、高付加価値製品比率47%。設備投資額は高付加価値製品の投資に注力するとともに、基幹化学品事業の設備更新と工場自動化、情報関連の投資を強化し、3年累計で440億円とした。
海外展開では、ポリマー・オリゴマー事業、接着材料事業、高機能無機材料事業を中心に高付加価値製品事業の積極的な海外展開を推進し、海外売上高比率20%超を狙う。