旭化成は17日、完全子会社である旭ファイナンスについて、11月1日に吸収合併すると発表した。これにより旭化成ファイナンスは解散する。
旭化成ファイナンスは現在事業を行っておらず、実質的に休眠状態にある。旭化成グループの経営資源の合理化及び効率化を図るため、吸収合併することを決定した。
2024年7月18日
2021年3月3日
中外製薬はこのほど、子会社である未来創薬研究所(神奈川県鎌倉市)について、今年5月31日をもって解散すると発表した。これに伴い、同研究所の事業運営は3月31日に終了する予定。
同研究所は、革新的な新規医薬品・診断薬のシーズ探索を目的に、中外製薬、三井物産、実験動物中央研究所の共同出資により、外部機関との共同研究を中心としたオープンイノベーションを担う研究子会社として2005年に設立。2011年からは中外製薬の100%子会社となり、東京大学先端科学技術研究センター、理化学研究所、東京大学大学院医学系研究科、国立がん研究センターなどとの協働により、病態をより深く理解するための評価系、ツールの構築およびデータ蓄積を進め、疾患の理解深耕に基づく将来の新たな医療・医薬の提供に向けた萌芽的研究を展開してきた。
事業期間は当初5年間としていたが、その後、今年3月末まで延長。今回、事業活動の順調な進捗により予定していた成果を挙げられる見込みとなったことから、期間満了に伴い解散を決定した。なお、現在進めている協働については中外製薬が引き続き継続していく。
2021年2月22日
ADEKA、日本化学工業、富士化学は18日、合弁会社である関東珪曹硝子(関珪硝)を解散することに合意したと発表した。
関珪硝は昭和44年からケイ酸ソーダガラスの製造を中心に事業を展開。しかしながら、情報の電子化に伴うペーパレス化や家庭用洗剤の液体化などを背景に主要用途である製紙・洗剤向けの数量が大きく落ち込んだ。また、原料価格の上昇や海外品の国内市場への参入、競争激化など事業を取り巻く環境は悪化の一途をたどっており、今後も回復が見込めない状況が続くことが予想される。
こうした事業環境の変化を受け、出資者である3社で協議を続けてきたが、関珪硝の事業継続は困難との結論で一致し、今回、解散することに合意した。3月末をめどに関珪硝で製造しているすべての製品の生産を終了させ、その後生産設備の解体・撤去を経て、遅滞なく解散、清算を結了させる予定。
2021年1月26日
宇部興産はこのほど、山口県内の子会社である宇部興産開発ならびに西日本グリーンリサイクルを今年3月31日で解散すると発表した。
宇部興産開発は、ゴルフ事業(宇部72カントリークラブ)、隣接するホテル事業(宇部72アジススパホテル)、環境工事事業(西日本グリーンリサイクルを含む)を運営してきた。ゴルフ場事業については、利用者のサービス向上と中長期的な発展を図ることを目的に、昨年3月に市川興業に分割譲渡。残る2事業の運営を続けてきたが、同ホテルは来場客数減少に加え、老朽化が進んでいる状況。また、環境工事事業はゴルフ場からの伐採木受け入れを主な業務としてきたが、ゴルフ場譲渡により事業としての主目的を失っている。
こうした事業環境の悪化により業績回復が見込めないことから、宇部興産開発を解散・清算することを決定した。なお、宇部興産開発の100%子会社でゴルフ場や環境工事に付随する草木などの受け入れを担ってきた西日本グリーンリサイクルについても、事業継続が困難であると判断した。