JSRは26日、2021年3月期の連結業績の連結決算(IFRS)を発表した。売上収益は前年度比5%減の4466億円、コア営業利益22%減の260億円、構造改革費用の計上で営業損失616億円(前年度比945億円減)、純損失552億円(同770ハ億円減)となった。
セグメント別では、
2021年4月27日
2021年4月21日
2021年4月5日
新型コロナウイルスは依然として健康と経済への脅威であり、米中間の覇権争など地政学的な変化も多い。不透明・不確実な中、様々な外的要因に日々さらされる状況は今後も続くと予想され、危機意識をもって柔軟に対応しなければならない。
JSRは先日、新たな経営方針を発表した。最優先事項は「中長期的な持続性(サステナブル)・強靭性(レジリエント)を備えた事業構造・経営体制への転換」で、サステナビリティ、イノベーティブカルチャー、デジタリゼーション、グロバリゼーション、オペレーションエクセレンスの5ファンデーションが推進の核だ。中心になるのがサステナビリティ(持続可能)で、他の4つの活動が全て繋がってくる。不透明・不確実な中、将来を予測することも大事だが、より重要なのは企業体力を高め危機をチャンスに変えることで、強靭性と持続性を確固たるものにすべく5ファンデーションに全力で取り組んでいきたい。
皆さんに意識してもらいたいことは3つ。1つ目はデジタリゼーション。デジタルによる創造的破壊はすでに起り、今後も続く。常識が常識でなくなり、ビジネスの形が大きく変わる中、JSRもモノからサービスへと変化しつつある。ICTツールを使うだけでなく、デジタルによって世の中がどう変化し、JSRは何をしていかねばならないのかを考えること。
2つ目は挑戦と自律性だ。これからはゼロからイチを生み出す力が求められる。新しいものを生み出し続けない限り将来はない。行動指針の1つ「挑戦」の姿勢をもち失敗を恐れず果敢に行動してほしい。
3つ目はダイバーシティ&インクルージョンで、JSRの発展のためには外せない。個性を大事にし、それを生かす組織作りに取り組んでいるが、各自が多様な価値観を受け入れ、対等に関わる意識で行動することが必要だ。
そして最後に、一番大切で忘れてはならないのが「安全」。これなしに事業活動はできず、維持できなければ未来はない。一人ひとりが常に安全第一を心掛け維持していくことがJSRの根幹であり、ステークホルダー全員の幸せに繋がっている。その使命感と誇りをもってJSRの社員として活躍して頂きたい。
2021年4月2日
2021年3月31日
2021年3月31日
DSとLSをコア事業、最終年度に最高益達成へ
JSRは26日、JSRグループビジョン(ありたい姿)と、それを実現するための戦略をまとめた中期経営方針(2021~2024年度)を発表した。なお、石油化学系事業(エラストマー事業および合成樹脂事業)については、エラストマー事業の抜本的な構造改革に着手していることから、今回の発表には含めていない。同日、オンライン説明会を開催し、エリック・ジョンソンCEOが説明を行った。大きなビジョンとして、「持続的(サステナブル)成長を目指し、すべてのステークホルダーに価値を創造する」「あらゆる環境変化に適応する強靭な(レジリエント)組織を作る」を掲げる。
それを踏まえた中期経営方針では、今後の社会の発展に重要な位置を占め、市場の成長が期待される
2021年3月23日
2021年3月22日
2021年2月18日
2021年1月26日
JSRは25日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上収益は前年同期比12%減の3168億円、コア営業利益48%減の161億円、営業利益59%減の126億円、純利益65%減の67億円となった。決算会見において宮崎秀樹取締役常務執行役員は、「全体として計画対比では強い進捗となり、コア営業利益は82%の進捗率となった。デジタルソリューションは、半導体材料を中心に好調に推移した。エラストマーと合成樹脂は、10-12月期の自動車およびタイヤ向け需要の回復により改善した」と総括した。
デジタルソリューション事業は増収増益。ディスプレイ材料とエッジコンピューティング材料の販売数量が減少したが、半導体材料が販売数量を伸ばしたことにより増収となった。コア営業利益は半導体材料の販売数量の増加により前年同期を上回った。
ライフサイエンス事業は増収減益。CRO事業(医薬品の開発支援事業)等の販売拡大により増収となったが、コア営業利益は先行投資の増加及び前年同期に発生した一時的収益の影響により減益となった。
エラストマー事業は減収・コア営業損失。新型コロナウイルス感染拡大の影響による需要低迷により販売数量は前年同期を大幅に下回り、売上収益も大幅な減収となった。コア営業利益は、販売数量の大幅な落ち込みにより127億円の赤字となった。S‐SBRについては、上期は販売数量が同期比25%減だったが、4-12月期では同期比で15%減まで改善している。ハンガリー工場も、昨年12月から出荷を開始しており、「今後の販売増に期待している」と語った。
合成樹脂事業は減収減益。新型コロナの影響による需要低迷により販売数量の減少に伴い、売上収益、コア営業利益とも前年同期を大幅に下回った。
なお、通期業績予想については前回発表を据え置いている。また同日、社外取締役候補者に投資会社であるバリューアクトのデイビッド・ロバート・ヘイル氏を選任したと発表。その狙いについて宮崎常務は、「ヘイル氏が持つ国際性や知見などにより、当社の企業価値の向上につながる」と語った。