JXTGエネルギーはこのほど、独自の発酵技術を生かした商品「Panaferd(パナファード)」のラインアップの1つとして、新たに鶏卵用の天然赤色系色素を含む混合飼料「パナファード‐D」の販売を開始した。
近年、食の天然志向への高まりを背景に、畜産物飼料についても、より安心・安全な天然色素の安定供給が求められているが、今回販売を開始した新製品は、独自の発酵技術を用いて製造しているため天候に影響を受けず、安定的な供給が可能なもの。
また従来品の鶏卵用「パナファード‐P」と同様、遺伝子組み換えを一切行わない独自の発酵技術を用いて製造しており、さらには課題であった飼料製造工程での混合性の向上や、付着・飛散ロスの低減を実現した、飼料会社のニーズに対応する商品となっている。
同社は、以前から天然色素であるカロテノイドの一種、アスタキサンチンの生産プロセスを開発し商品化に取り組んでおり、これまで水産用の色揚げ飼料「パナファード‐AX」や、鶏卵用に「パナファード‐P」を販売。これらの商品は、抗酸化作用を持つとされるアスタキサンチンに加え、さらに高い酸化予防効果のあるレアカロテノイド(アドニキサンチン・アドニルビン)が含まれており、他社に例のない特有の組成になっている。
同社は今後も、グループの行動基準の1つである「価値ある商品・サービスの提供」の下、独自の天然素材の開発と安定的な供給を推進し、ニュートリション領域でのさらなる事業拡大を追求していく考えだ。