DIC オフセット用印刷インキを値上げ、採算是正図る

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2023年2月28日

 DICはこのほど、子会社であるDICグラフィックスが、商業オフ輪インキ、油性枚葉インキ、UVインキ、新聞インキについて、4月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、商業オフ輪インキ、新聞インキが「20%」、油性枚葉インキ、UVインキが「10%」となっている。

 昨今の世界情勢に伴う原材料およびエネルギー価格の高騰の影響で、ユーティリティ費、物流費、容器費などのコストが増加し続けている。さらに、急速なデジタル化の進展により、広告・書籍、新聞などの紙媒体に使用される印刷インキの需要が減少し、収益を大きく圧迫している。

 同社は、これまで生産効率の向上や経費削減などに努めてきたが、これらのコスト増加分を自助努力だけで吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と品質の維持・向上を図るためには価格改定が避けられないと判断した。

DIC グラビア・フレキソインキなど3月から値上げ

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2023年2月27日

 DICは24日、子会社であるDICグラフィックスが、主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキや食品用金属容器などに使用される塗料・インキ製品の白インキについて、3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、グラビアインキ(白色)、フレキソインキ(白色)、ホワイトコーチング(製缶用塗料の白色)、金属インキ(白色)とも「30~50円/kg」。

 印刷用白インキの主要原料である酸化チタンは、原料鉱石の世界的な需給逼迫などの影響で一昨年より大幅に価格が上昇し、今後もさらなる上昇が懸念されている。また、樹脂や顔料などの原料価格も高止まりしていることに加え、エネルギー価格の高騰によるユーティリティ費、物流費、容器費、設備保全などのコストも増加傾向にある。同社は、自助努力によるコスト増加分の吸収を続けてきたが、白インキについては既に限界を超えるレベルに達していることから、価格改定を決定した。

DIC 低温乾燥型オフ輪インキの新製品、今月から販売

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2022年9月2日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは1日、雑誌やカタログ、チラシ広告などの印刷時に使う低温乾燥型オフセット輪転印刷用インキの新シリーズ「ウェブ ワールド シナジー エコア V2」を開発し、今月から販売を開始すると発表した。2025年までに40億円の売り上げを目指す。

 オフ輪インキは、

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DICグラフィックス インキ・接着剤などを値上げ

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2022年7月8日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは7日、主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキや接着剤製品、食品用金属容器などに使用される塗料やインキ製品について、今月20日出荷分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、グラビア、フレキソインキ全般が「70~120円/kg」、接着剤が「50~80円/kg」、硬化剤が「70~180円/kg」、クリヤーが「80~100円/kg」、ホワイトコーチングが「100~120円/kg」、金属インキが「70~100円/kg」となっている。

 同社は今年1月に当該製品の価格改定を実施したが、その後も原油・国産ナフサ価格の更なる高騰、石化原料の需給バランスひっ迫などに伴い、インキ製品の原材料価格が上昇し続けている。加えて、昨今の世界情勢を背景としたエネルギー価格の高騰もあり、ユーティリティ費、物流費、容器費、設備保全などのコストも上昇が続いている。

 同社は自助努力を続けてきたが、これらの費用を吸収するのは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と品質の維持・向上を図るため、追加の値上げが避けられないと判断した。

DICグラフィックス オフセット用印刷インキを値上げ

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2022年4月18日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは15日、オフセット用印刷インキについて、6月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、商業オフ輪インキが「40円/kg以上」、油性枚葉インキと新聞インキが「60円/kg以上」、UVインキが「100円/kg以上」。なお、金銀インキ・特別対応品・特殊品(特殊容器を含む)などの一部製品については改定幅が異なるとしている。

 対象製品は、昨年10月に原料および物流費の高騰、需要減などを理由に価格改定を実施したが、世界経済の回復に伴う需給バランスの悪化により、その後もオフセット用印刷インキの主原料である顔料、樹脂、溶剤、光重合開始剤などの価格上昇が継続。加えて、昨今の世界情勢に伴うサプライチェーンの混乱などにより、容器をはじめとする副資材や物流費、さらにはエネルギーコストなども高騰を続け、未だ収束が見られない状況にある。

 こうした中、同社は、グローバル購買による原料調達を進めているが、これらコストの上昇分を自助努力で吸収することが困難なことから、今後の事業継続および安定供給を図るために、値上げを決定した。

DIC モノマテリアル需要に対応、ラインアップを拡充

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2022年4月12日

 DICおよびDICグラフィックスはこのほど、リサイクルに適したモノマテリアル(単一素材)包装材料に対応したインキやコート材、接着剤、特殊シーラントフィルムなどの製品ラインアップを4月から拡充すると発表した。これら製品群のニーズ拡大により、2025年までに50億円の売上を目指す。

 国内では4月から「プラスチック資源循環促進法」が施行される。同法は製品設計から廃棄物の処理までプラスチックの商流のすべてにおける資源の循環などの取り組みを促進するための法律。同法の施行によりプラスチック使用製品の製造事業者は製品構造や材料についても資源循環を意識した対応が求められるため、今後モノマテリアル包材の需要拡大が見込まれる。

 現状、包装材料は

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DICグラフィックス インキ・接着剤など再値上げ

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2021年12月20日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは17日、主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキや接着剤製品、食品用金属容器などに使用される塗料やインキ製品について、2022年1月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、グラビア、フレキソインキ全般が「70円/kg」、接着剤が「40円/kg」、硬化剤が「80円/kg以上」、クリヤーが「40円/kg」、ホワイトコーチングが「50円/kg」、金属インキが「70円/kg」となっている。

 同社は今年4月に価格改定を表明し実施したが、その後も石油化学製品の需給バランスひっ迫などに伴い、原料市況が高騰し、インキ製品の原材料価格はさらに上昇している。加えて、物流費、副資材費、ユーティリティなどのコストも上昇を継続している。

 こうした中、同社は、自助努力を続けてきたが、これらのコスト上昇を吸収するのは極めて困難なことから、今後の安定供給とサービスの維持・向上を図るために、値上げが避けられないと判断し、価格改定を決定した。

 

DIC 抗菌・抗ウイルスニスを拡充、SIAA認証取得

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2021年11月5日

SIAA認証を取得した抗菌・抗ウイルスニス

 DICは4日、子会社のDICグラフィックスが、グラビア・フレキソ・オフセットの各印刷用インキに対応した抗菌ニスおよび抗ウイルスニスについて、抗菌製品技術協議会(SIAA)の認証を取得し、製品のラインアップを拡充したと発表した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大以降、生活空間における衛生面のニーズが高まっており、人々が手に触れる食品や日用品などのパッケージやカタログなどの印刷物においても、感染症予防対策として抗菌性や抗ウイルス性が求められている。

 DICグラフィックスでは、今年5月にパンなどの食品包装フィルム向けの表刷用グラビアインキ「グロッサBM」と組み合わせた抗菌ニスの販売を開始。今回、食品などのフィルム表刷用途に加え、紙器用途に対応した抗菌・抗ウイルスニスを開発した。既に一部製品でSIAA認証を取得し、今後も順次取得する予定。

 同社は今後もさらに、抗菌・抗ウイルス製品のラインアップを拡充する予定だ。

DIC バイオマスインキ、生分解性プラの国際認証取得

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2021年9月10日

 DICはこのほど、子会社であるDICグラフィックスが、裏刷りバイオマスグラビアインキ「フィナートBM」について、生分解性プラスチックの国際認証「OK コンポスト インダストリアル」と「OK コンポスト ホーム」を今年6月に取得したと発表した。国内で販売されているグラビアインキでは、初の認証取得になる。

OK compost 認証マーク
OK compost 認証マーク

 同認証は、TUV AUSTRIAが実施する生分解性プラスチックの国際認証。「OK コンポスト インダストリアル」は、都市型ゴミ処理場での生分解が可能であり、そのコンポスト(堆肥)が環境(動植物の生育)に安全であること、「OK コンポスト ホーム」は、一般家庭のコンポスト容器で生分解が可能であることをそれぞれ認証する。この認証を得た製品を適切な条件下で堆肥化した場合、新しい植物の成長を妨げることなく安全に再利用できる。

 同社の「フィナートBM」シリーズは、食品や日用品などのパッケージ材料に使われるインキとして、優れた物性と印刷適性を兼ね備えた高い機能をもつ。それに加えて、環境面に配慮したサステナブルな素材として植物由来の再生可能原料を含むことから、日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク」も取得している。今後、生分解性のあるフィルムや接着剤などのパッケージ素材と組み合わせることでパッケージ材料のコンポスト化が可能になる。

 DICグループは、北米・欧州・アジア地域では、すでに「OK コンポスト」認証を取得したグラビアインキ製品を展開。今後、国内ではパッケージ素材を扱う他の企業と協業し、環境面に配慮したパッケージ材料の開発に注力する。