クレハ 英ベンチャーに出資、タッチセンサーの開発加速

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2019年7月24日

 クレハは23日、英国ケンブリッジ・タッチ・テクノロジーズ(CTT)のシリーズB資金調達に、リードインベスターとして出資したと発表した。

 CTTはケンブリッジ大学発のスタートアップ企業で、独自の信号解析アルゴリズムと、力やゆがみを加えると電気を発生する圧電性フィルムの組み合わせにより、シンプルなアーキテクチャーによる次世代型3Dマルチタッチセンサーを開発している。

 指などが触れた位置の情報とともに、表面を押し込む圧力の情報を検知する同センサーは、シンプルな構成であるため、低コスト化が期待できる。シリーズB201612月に行われた1回目の資金調達に続く、開発加速のための2回目の資金調達。

 今回のシリーズBの資金調達により、これまで以上に開発スピードを加速させ、スマートフォンや車載向けなどのディスプレイをはじめ、さまざまな電子デバイスへの用途展開を図る。

 クレハは1970年からフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)製造している。この樹脂の用途展開の1つとして、70年代前半から延伸加工などを施した圧電性フィルム「KFピエゾ」を販売してきた。2016年からは、この長い歴史をもつ同社の圧電性フィルム応用技術で、CTTの次世代型3Dマルチタッチセンサーの開発を支援している。

 同社は中期経営計画「Kurehas Challenge 2020」で、既存事業における重点施策として、川下を中心とする新たな用途展開、異なる領域への展開を掲げている。今回の出資を通じてCTTとの連携を強化し、次世代型3Dマルチタッチセンサーの開発と用途展開に参画することで、「KFピエゾ」事業の拡大を図る。

 

JXTGエネルギー 供給体制再構築、大阪製油所を千葉に移管

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2019年7月24日

 JXTGエネルギーは23日、ペトロチャイナ(PCI)傘下の中国石油国際事業日本(PCJP)との合弁会社「大阪国際石油精製(OIREC)」が運営する大阪製油所(原油処理能力11万5000BD)を、2020年10月を目途に停止しアスファルト発電設備を運営する事業所として再構築すること、またOIRECの運営する製油所を現在の大阪製油所から千葉製油所(同12万9000BD)に変更の上、協業継続の検討を進めることについてPCJPと基本合意書を締結したことについて発表した。

(左から)岩瀬淳一副社長、中原俊也常務
(左から)岩瀬淳一副社長、中原俊也常務

 同日、都内において記者会見を開催しJXTGエネルギーの岩瀬淳一副社長は、「2017年のJXTGグループ発足以降、製油所・製造所の最適生産・供給体制について検討を進めてきた」とし、「2020年1月にスタートする

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SABIC 東京でテクニカルサミットを開催

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2019年7月24日

 石油化学大手のサウジ基礎産業公社(SABIC)は23日、都内で「LNP」製品ラインに関するテクニカルサミットを開催した。

 高機能特殊コンパウンド製品のブランドである「LNP」の事業開始70周年を機に、世界各国で開催しているもので、東京が10カ所目。国内のODMやOEMメーカー、モールダー、金型メーカーのエンジニアと設計者を招き、日本市場にフォーカスしたプレゼンテーションとアプリケーションサンプルの展示紹介、同社スペシャリストとのミーティングを行った。

 併せて開催された記者発表会では、ジョシュア・チァオLNPプロダクトライン・グローバルビジネスディレクターと、SABICジャパンの松林卓弘社長が事業説明を行った。

 「LNP」は、コポリマーと

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