帝人フロンティア 2020秋冬向け総合展示会を開催

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2019年11月26日

 帝人フロンティアは2020秋冬向けに、エコ素材をベースとした機能素材を提案している。このほど都内で開催した総合展示会では、ペットボトルのリサイクル繊維「エコペット」を使った製品をメインに展示を行った。

今回はエコを前面に打ち出して提案を行った
今回はエコを前面に打ち出して提案を行った

 「エコペット」は回収したペットボトルを破砕してフレーク状にした後、造粒したペレットから作られる綿(短繊維)と紡績糸。綿は1995年、長繊維の紡績糸は2014年から製品化され、現在は異形断面の機能糸も作られるようになっている。

 会場ではまず「エコペット」のリサイクル工程の説明と、ペットボトル・フレーク・ペレット・綿の実物を展示。続いて「エコペット」を使った様々な風合いの生地と製品サンプルを紹介した。

 同社によると、「エコペット」の需要は欧米が先行していたが、国内でも需要が増えてきているとのこと。「エコペット」を使ったユニークな製品としては、和紙メーカーの大直が「エコペット」60%、レギュラーポリエチレン40%を使い、和紙漉きの製法で作った手提げ袋を展示していた。

 「エコペット」以外の素材では、目的に応じて使用する同社の高機能中綿のラインアップを紹介。しなやかなPTT繊維「ソロテックス」と、特殊構造ポリエステル「エアロカプセル・ガンマ・エコ」を組み合わせた高機能保温中綿素材、「ソロテックス」と水分を吸収して発熱する機能繊維「サンバーナー」、機能レーヨンの「クラビオン」の3つを組み合わせたハイブリッド機能中綿、異形断面の「オクタ」と、光を吸収して熱エネルギーに変換する「ヒートエナジー」を組み合わせた、かさ高で蓄熱保温性に優れた中綿などを例示した。

 また、主に産業資材用として使われてきたクッション材「Vラップ」を衣料用途に、あるいは帝人の難燃性素材メタ系アラミド繊維「コーネックス」を、テントやタープなどアウトドア用途として製品例を展示するなど、素材の既存用途からの新たな展開も提案した。

 さらにダウンの代わりに空気で保温するウエアの素材と製法、超極細繊維「ナノフロント」と、バイタルセンシング技術を融合させた「マトウスVS」といった開発品も紹介していた。