三菱ケミカルは19日、イオン交換樹脂「ダイヤイオン」「リライト」、および合成吸着剤「セパビーズ」について、10月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は現行価格に対し「平均15%」。
同製品の製造に係る生産設備の修繕費の増加、用役費、物流費などの高騰が事業の採算を圧迫。さらに、主原料であるスチレンモノマーだけでなく、その他原料についても価格が上昇している。
同社は、継続してコスト削減に努めてきたが、これらのコスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難であり、今後の安定供給体制を維持するため、値上げを実施せざるを得ないと判断した。