ベーシック&グリーンマテリアルズ事業本部グリーンケミカル事業推進室ビジネスディベロップメントGL 田島信幸氏
バイオマス化とリサイクルを推進、30年以降は革新技術を実装
三井化学は、カーボンニュートラル(CN)とサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向け、バイオマス戦略とリサイクル戦略の両輪を軸に、その取り組みを活発化させている。バイオマスでは昨年12月、国内の化学業界に先駆けバイオマス由来のナフサをクラッカーに投入し、バイオマス化学品の生産を開始した。リサイクルでは他社との協業により、ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルの社会実装化を進めている。両戦略の中核は、同社の基盤を支えるベーシック&グリーンマテリアルズ事業本部が担うところが大きい。CN達成に必要な施策と課題を聞いた。
━カーボンニュートラル(CN)の基本戦略をお聞かせください。
当社は2020年11月に、2050年にCNを目指す方針を宣言した。移行期にあたる2030年度には、自社排出分のGHG(温室効果ガス)について、