《化学企業トップ年頭所感》信越化学工業 斉藤恭彦社長

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2024年1月9日

 元旦に発生した能登半島地震の被害状況を見て心が痛むが、従業員の皆さんが無事であったことが何よりだ。工場の安全確認を迅速に行ってくれた皆さんと、停止した工場の立ち上げに取り組んでいる皆さんに感謝の意を表したい。

 今年も、私たちを驚かすようなことが幾つもあるだろう。それだけに、仕事の基軸としてブレてはいけないのが「お客様のことを常に気にかける」ことだ。これは営業に限らず全部門の従業員に心がけてほしい。

 株価はよく言われるようにEPS(1株当たり利益)とPER(株価収益率)の掛け算にPERは私たち一人ひとりの仕事の成果であり、私たちの知恵と努力がそこに凝縮されている。PERの方は多分に投資家が当社の成長や将来をどう見ているかが反映される。

 当社はEPSを着実に伸ばしてきたが、今年もEPSを伸ばすべく励んでいこう。それが当社の成長への信頼に結び付く。超一流の、「安全、品質、生産性と効率、安定供給と納期対応、研究開発、営業」に徹し、今年も大いに張り切って仕事に取り組んでいこう。