積水化成品工業 PSP値上げ、原料と事業維持のコスト上昇

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2024年4月3日

 積水化成品工業は2日、発泡ポリスチレンシート(PSP)「エスレンシート」について、5月1日出荷分から値上げすることを決定し需要家との交渉を開始したと発表した。改定幅は、一般原反・ラミネート原反ともに「32円/kg以上」。内訳として、原料価格変動分が「20円/kg以上」、事業維持コスト分が「12円/kg以上」となる。

 PSPの原料であるポリスチレン(PS)樹脂の主原料となるナフサ・ベンゼン価格が昨年秋口より上昇し、円安も重なってPS価格の上昇が相次ぐ。加えて、人件費や物流費なども高騰し、生産設備更新の費用も増加している。

 こうした中、同社は、こうしたコスト上昇分を自助努力だけで吸収しきれないと判断し、安定供給と事業継続のため、今回の値上げを打ち出した。