Kanadevia Inova 英国で新たに2つのバイオガスプラントを買収

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2025年11月7日

 カナデビアの100%子会社で、ごみ焼却発電プラントやバイオガスプラントの設計、建設、保守、運営などを手掛けるKanadevia Inova AG(スイス、Inova)はこのほど、英国で2つのバイオガスプラントをPrivilege Financeなど合計6社の現株主より買収したと発表した。

Lower Drayton のバイオガスプラント

 Inovaが今回買収した施設は、英国イングランド北部に位置するWardleyと、イングランド中西部に位置するLower Draytonの2件。Wardleyは、食品廃棄物の処理を専門としたプラントで年間最大80,000トンを処理し、一方のLower Draytonは農業残渣、特に家畜糞尿や作物廃棄物を年間最大60,000トン処理する能力を有する。両プラントとも生成したバイオメタンをガス網に供給しており、英国政府が再生可能エネルギーによる熱導入を奨励するために制定した再生可能ヒートインセンティブ(RHI=Renewable Heat Incentive)に認定されている。

 Inovaが所有するバイオガスプラントは、今回の買収によって英、蘭、スウェーデン、伊の欧州4カ国で計17施設に増加し、循環経済や脱炭素関連への投資を拡大するという⾧期戦略において重要なステップとなる。

 同社グループは、ごみ焼却発電プラントの分野における世界のリーディングカンパニーであり、バイオガスプラントにおいても世界トップクラスの実績を有している。今後も、廃棄物の衛生的な処理とエネルギー資源としての活用、世界各地の脱炭素化に貢献していく。

 なお、買収したバイオガスプラントの概要は次のとおり。
<Wardley>
1.所在地:タイン・アンド・ウィア ゲーツヘッド(英国イングランド)
2.施設能力:食品廃棄物処理量 80,000トン/年(最大)
<Lower Drayton>
1.所在地:スタッフォードシャー(同)
2.施設能力:農業残渣(糞尿や作物廃棄物含む)処理量 60,000トン/年(最大)