中国向けが3カ月連続首位、インドも回復傾向に
貿易統計によると、米国の7月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比19.8%増の92万6000tとなった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響があるものの、中国向けを中心に高水準な輸出が継続している。
米国では相次ぎPE工場が立ち上がってきたことで、昨年から輸出量が増加傾向を強めている。今年に入ってからも基調は変わらず、3月の輸出量は90万t台に達した。コロナ禍の影響が拡大し、さらにナフサ価格が急落した4月は83万7000tに落ち込んだが、5月以降は再び90万t台で推移している状況だ。
上期(1-6月期)の合計で見ると、前年同期比25.6%増の545万5000tとなった。仮にこのペースを維持すれば、今年の輸出量は前年(932万7000t)を大きく上回る1100万tレベルにまでに達する見通しだ。
7月の主な輸出先を見ると、