PEメタロセン化、PPは新設備で高付加価値と環境貢献図る
━現在の事業環境と今後の見通しについて。
ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)の動向を把握する際は、国産レジンに輸入レジンと輸入製品を加えたものを内需として、その12カ月の移動平均を見ているが、高密度PE(HD)は、2019年9月あたりからレジ袋有料化の影響で徐々に落ち始め、今年に入ってからはほぼ横バイで推移している。
直近で言えば、5月は対前年比で93%、コロナ禍前の2019年との比較では90%程度となっている。直鎖状低密度PE(LL)と低密度PE(LD)を合わせた内需は、一昨年9月あたりから下降トレンドにあったものの、足元では回復傾向にある。5月は対前年比で96%、対19年比で91%だ。
一方PPを見ると、昨年4月から6月を底に需要が盛り返しており、5月は対前年比で98%、対19年比93%で推移している。こうした傾向からPEとPPとも、今年の内需は対前年比で100%超、対19年比では95~100%近くまで回復してくると見ている。
━PP回復傾向の要因とは。
自動車生産の回復は