DICはこのほど、100%子会社のDICライフテックが、仏・ファーメンタルグ社が開発した微細藻類(シゾキトリウム)由来のサプリメント素材である高濃度DHA(ドコサヘキサエン酸)「DHA オリジンズ-510」の取り扱いを開始した。
DHAは魚由来のものが一般的に有名だが、魚のDHAはもともと海に生息する微細藻類が生み出し、食物連鎖で魚に取り込まれたもの。同製品はDHAの起源である藻類に遡って生産されたものであることから、よりピュアなDHAとなる。
DICは、40年以上続く食用藍藻類スピルリナ事業で培った藻類培養技術をベースに、ファーメンタルグ社と複数年にわたる包括的な事業協力を進めており、SDGsに対応する機能性素材として同製品の取り扱いを開始した。
同製品の主な特長として、藻類由来の51%高濃度DHA、サステナブルで安心・安全な素材、ベジタリアンやヴィーガンにも対応可能、臭い低減、美しいオレンジ色、などが挙げられる。
DICグループは、新事業の柱の1つとしてヘルスケア分野の強化に注力している。社会的なSDGsへの意識の高まりや消費者の健康志向を背景に、今後も同社グループが得意とする藻類培養技術を活用した〝食の安全・安心〟に注力した食品やサプリメントなどの製品開発を進めていく。