三菱倉庫 脱炭素化に向け、JERA Crossと太陽光バーチャルPPAを締結

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2025年10月24日

 三菱倉庫とJERAの子会社である株式会社JERA Crossはこのほど、「太陽光バーチャルPPA」を締結したと発表した。

 バーチャルPPAは、コーポレートPPAの1つの形態であり、需要家の敷地外の専用発電所で発電された再生可能エネルギーの環境価値(太陽光発電等でCO2(GHG)を排出せずに発電した価値)を仮想的に需要家が調達する手段。今回、三菱倉庫とJERA Crossとの間で、太陽光バーチャルPPAを締結したことにより、太陽光発電設備(約8,000kW)から生み出される追加性のある非化石証書を、アグリゲーターであるJERA Crossを通じて関東地区の三菱倉庫に提供し、三菱倉庫は再生可能エネルギーの環境価値の調達を通じ、実質的に再生可能エネルギー由来の電力の調達が可能となる。  また、今回の太陽光バーチャルPPAを契機に、三菱倉庫とJERA Crossは、三菱倉庫グループのGHG排出量削減目標達成に向けた検討に関する基本合意書を10月22日に締結した。今後も、両社はこの基本合意書に基づき、さらなる再生可能エネルギーを活用した気候変動対策に取り組んでいく。

 三菱倉庫グループは、中長期的目標として「2050年度ネットゼロ宣言」を掲げており、また、短期目標として排出するGHG排出量を2030年度に2022年度比で42%削減することを目指している。環境に配慮した輸送への取り組みとして、リニューアブルディーゼルやEVトラックの導入、トラック輸送の鉄道輸送へのモーダルシフトを進めるほか、再生可能エネルギーや非化石証書の購入によりGHG排出量の削減を促進し、気候変動対策を進めている。

 JERA Crossは、顧客のGXパートナーとして、脱炭素をコストから価値へ転換できるようにロードマップや戦略の策定、再生可能エネルギー等の開発・供給のみならず、24/7カーボンフリー電力の供給を実現するHourly matchingの先端技術の提供まで一気通貫で支援する。顧客の課題解決と事業変革、CO2排出削減に向けてJERA Crossがワンストップソリューションパートナーとして共に進めていく。