日本エイアンドエル 合成ゴムラテックス類を値上げ

, , ,

2018年9月18日

 日本エイアンドエルは14日、合成ゴムラテックス類の製品価格を、10月1日納入分から値上げすると発表した。

 対象製品と改定幅は、SBRラテックスと紙加工用ラテックス、VPラテックスが25円/ドライkg以上、NBRラテックスが三十円/ドライkg以上。

 今回の価格改定は、原材料などのコストアップに対応するもの。同社ではコストアップ分を自助努力のみで吸収することが困難な状況であることから、安定供給維持のため、今回の価格改定を実施することになったとしている。

帝人フロンティア 高級シルクウール調ポリエステル素材を開発

, ,

2018年9月18日

 帝人フロンティアはこのほど、シルクウールの風合いと外観を兼ね備えた高級シルクウール調ポリエステル素材「ソロテックス ミナージュ」を開発したと発表した。今年度から販売を開始し、高級ファッション向けを中心に幅広く展開する。

 シルクウールの質感と外観を再現するため、ストレート形状のポリエステル長繊維を独自の高次糸加工技術で異位相太細構造とし、「ソロテックス」とブレンドさせて高次染色後加工を行った。

 これにより、天然素材に近い緻密な斑のある染着に加えて、これまでのウール調素材に見られるカサつき感を抑え、ウール独特の反発性としなやかさの発現を可能とし、シルクウールのような風合いと外観を併せ持つ素材を実現した。

 形態回復性やクッション性などの特徴を持つソロテックスを使用しているため、天然素材では実現が困難なウォッシャブルや防シワなどのイージーケアを可能とし、加工により撥水や防汚などの機能を容易に付与することができる。このため、幅広いファッションアイテムへの採用が期待できる。

 合繊素材による天然素材の再現は、これまでもさまざまに行われており、ウール調やシルク調などの合繊素材が開発されてきた。1950年代に流通し始めたシルクとウールのハイブリッド素材であるシルクウールは、ふくらみやしなやかさ、ソフト性、ミックス感のある杢外観、発色性など、合繊素材では同時に再現することが難しい特性を兼ね備えており、合繊素材でそれを実現することはできなかった。

 こうした中、同社は独自の糸加工技術を基盤として、糸構造や染色加工の最適化を図ることで、同製品を開発した。

 今後は高い審美性を持つ快適ファッション素材として販売を開始し、中肉素材を中心に高級ファッション向けのジャケットやアウター、ボトム用途に積極的に提案。これにより、今年度に1万m/年、来年度に5万m/年、再来年度には10万m/年の販売を目指す。

住友商事 米の金属3Dプリンティング企業に出資

,

2018年9月18日

 住友商事はこのほど、米州住友商事を通じて、金属系材料を用いた3Dプリンティング(積層造形)技術を持つ米国シンタビア社に出資したと発表した。

 シンタビア社は金属系材料の3Dプリンティング技術を持ち、特に航空宇宙やオイル&ガス市場で強みを持つ。3Dプリンティングに加え、製品設計、粉末試験、機械加工、熱処理、品質検査などの工程を全て自社内で完結することができる。

 また、航空宇宙業界で非常に高い品質管理能力が求められる国際認証を持っており、品質管理能力にも優れている。高度な3Dプリンティング製造・設計技術や、付随する機械加工、熱処理、品質保証などの製造・品質管理能力により製造された部品は、航空宇宙産業をはじめとする幅広い産業へ提供されている。

 住友商事グループは、将来的にグローバルな成長が期待できる金属材料系3Dプリンティング製品製造企業であるシンタビア社に出資することで、同社の持つ技術力を生かし、これまで構築してきた国内外の航空宇宙、オイル&ガス業界の顧客を中心に、より一層の価値を提供していく。

 航空宇宙市場では、既存の国内外顧客に対する3Dプリンティング製品の提供、オイル&ガス市場では、子会社である米国ハウコ社取扱製品の一部3Dプリンティング化を追求する。

 3Dプリンティング技術は1980年代から研究開発が進められ、樹脂系材料を中心に様々な場面で実用化されている。金属系材料でも従来製法では実現できなかった複雑形状の製造が可能となることから、一部実用化が進んでいる。

 今後、様々な産業で3Dプリンティングの技術導入が見込まれており、部品の開発期間の短縮、在庫の削減、物流・保管コストの削減などの効果が期待されている。

帝人 17業務を対象にRPAの導入を完了し稼働開始

,

2018年9月18日

 帝人は、経理・財務領域、人事・総務領域の17業務を対象に、RPA(Robotic Process Automation)の導入を完了し稼働を開始した。今後、順次適用業務を拡大する予定。

 生産年齢人口の減少、働き方改革への対応の必要性を背景に、ホワイトカラーの業務効率化や、作業負荷軽減に向けてテクノロジーを活用する動きが活発化する中、これまで人が対応していた定型業務などを自動化する技術としてRPAが注目されている。

 同社グループは、新たなテクノロジーを積極的に取り込むことにより、業務改革、生産性向上を推進。その取り組みの一環として、全社的にRPAを導入・展開することとしており、今年4月にその推進組織として「RPA推進班」を設置し、取り組みを強化している。

 RPA導入の概要として①社内で代替可能な業務の洗い出しを推進②その結果、経理・財務領域、人事・総務領域の17業務を対象に導入し、今月から運用を開始③これにより業務の平準化や高度化を実現し、年間約3000時間を創出するとともに、人為的ミスを排除するなどの効果も期待④RPAの開発・導入に当たっては、パーソルプロセス&テクノロジー社をパートナーとして、RPAツールとして集中管理機能に優れ、汎用性の高いUiPath社の製品を採用した。

今後は、マテリアル事業やヘルスケア事業へとRPA導入対象業務を全社規模に拡大することにより、早期に10万時間の創出実現を目指し、「働き方改革」の推進、および新たな価値創出や成長分野への業務シフトを加速。また、海外のグループ会社などにおいてもRPAの導入を検討・推進していく。

 同社は、今年度「攻めのIT経営銘柄2018」に選定されたが、今後もチャットボット(自動対話システム)などに代表されるロボット、AI、IoTなどを積極的に活用し、新規ビジネスの創出とビジネススタイルの変革を推進していく考えだ。

ULジャパン 電子たばこの電池に関する規格を発行

2018年9月18日

 米国の第三者安全科学機関ULの日本法人であるULジャパン(三重県伊勢市)はこのほど、電子たばことベーピングデバイスに搭載されたリチウムイオンバッテリーの欠陥や不具合を、検証段階で発見できる規格「UL8139」を発行したと発表した。

 リチウムイオンバッテリーの危険性への対処が求められる中、製造業者を支援するために開発された同規格により、製品の電気・加熱・バッテリー・充電システムの安全評価を行う。

 近年の禁煙・嫌煙の風潮の高まりを受け、電子たばこ・ベーピングデバイスの使用量は増加傾向にある。リサーチ・アンド・マーケット社の調査によると、世界の電子たばこ・ベーピングデバイス市場は、2025年までに614億ドルに達すると見込まれている。

 一方、04年の流通開始以降、電子たばこの発火や爆発によるけがや物的損害も増えるなど、急速に成長する電子たばこ市場の安全性に対する懸念が高まっている。

 電子たばこには通常、溶液(e‐リキッド)を温め、蒸気を発生させるためのバッテリー駆動式の発熱部分が内蔵されており、粗悪な品質のリチウムイオンバッテリーやその誤用は、発火や爆発の原因になり得ることが知られている。

 UL8139の要求事項への適合は、バッテリー関連の損傷の最小化や、ブランドを守ることにもつながる。また、認証を行う過程で、リチウムイオンバッテリーの欠陥や設計上の不具合を発見することができるため、製造業者はリチウムイオンバッテリーの爆発や火災という、重大な事故を未然に防ぐことができる。

 UL8139の試験には①通常使用時と予想可能な誤用時のバッテリーマネジメントシステム(BMS)の評価②機械的ストレス試験③偶発的起動④相互接続システムとの互換性⑤環境耐性が含まれる。同社はUL規格にとどまらず、国際規格や各国・地域の規制に準じた試験も実施し、今後も電電子たばことベーピングデバイスの安全性向上に努めるとしている。

クラレ 人事(9月16日)

2018年9月18日

 [クラレ・人事](9月16日)▽経営企画室長付橋本泰弘▽可樂麗管理(上海)有限公司総経理兼可樂麗国際貿易(上海)有限公司総経理高橋和喜。

日鉄ケミカル&マテリアル 人事(10月1日)

2018年9月18日

[日鉄ケミカル&マテリアル・人事](10月1日)▽総合研究所炭素材料センター新規応用技術開発グループリーダー戸畑勤務福田哲生▽同研究所回路基板材料センター次世代材料開発グループリーダー木更津勤務平石克文▽同研究所同センター回路材料技術サポートグループリーダー同勤務大野真▽同研究所光学・ディスプレイ材料センターエスファイン技術グループリーダー同勤務高田勝美▽同研究所同センター光学樹脂開発グループリーダー同勤務磯崎正義▽同研究所エポキシ樹脂材料センター芳香族樹脂・化学品開発グループリーダー戸畑勤務清水健博▽同研究所同センター回路材料用樹脂開発グループリーダー袖ヶ浦勤務石原一男▽同研究所同センター工業材料用樹脂開発グループリーダー同勤務篠原周也▽同研究所新材料開発センター有機機能材料開発グループリーダー戸畑勤務河野充▽同研究所同センター無機機能材料開発グループリーダー木更津勤務岩崎俊夫▽同研究所同センター同グループ主任研究員同勤務石川信二▽同研究所同センターMCND操業準備班長戸畑勤務澤村太三▽同研究所プロセス開発センター新規炭素・無機材料プロセス開発グループリーダー同勤務小野秀喜▽同研究所同センター回路・複合材料プロセス開発グループリーダー木更津勤務後藤禎寿▽同研究所同センター化成品・樹脂材料プロセス開発グループリーダー戸畑勤務中川孝行▽同研究所同センターピッチ・炭素材料プロセス開発グループリーダー同勤務相原洋一。