NEDO 逆駆動可能なギヤの開発でロボットの関節へ期待

, , ,

2019年2月6日

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はこのほど、横浜国立大学と共同で、従来不可能であった100分の1を超えるような高い減速比の減速機でも、逆駆動が可能なギヤ(バイラテラル・ドライブ・ギヤ)を開発した。

逆駆動可能なバイラテラル・ドライブ・ギヤ
逆駆動可能なギヤ

 同開発は逆駆動のメカニズムに特徴がある。ロボットの関節が外力に対して柔軟に動くことを可能にするだけでなく、逆駆動制動時の熱を電気エネルギーとして回収する(エネルギー回生)際の効率化を図ることができる。

 モーター情報による負荷トルクの推定が行え、小型軽量化・低コスト化・省エネ化を同時に達成する。今後は協働ロボット、アシストロボット、移動ロボットなどの関節部材や、電気自動車(EV)、電動自転車の変速機などへの展開が期待される。

 高齢化社会では、ロボットが産業界だけでなく社会全体で人の役割の一部を担う、人とロボットが共存する社会の実現が期待されている。このような共存社会では、人とロボットの意図しない接触により危険が生じるおそれがある。

 これまでは、ロボットの関節に使用されている減速機が、外力に対して柔軟に動く逆駆動性がないため接触の衝撃を吸収できず、結果として人の安全を十分に確保できなかった。さらにロボットの中核部品である減速機は、古くから数多く研究されてきたため、大きな改善の余地はないと考えられていた。

 なお、横浜国立大学は今回の開発品を、パシフィコ横浜で2月6~8日に開催される工業技術見本市「テクニカルショウ ヨコハマ2019」に出展する。

 

日本触媒の4-12月期 販売数量増などで増収増益

,

2019年2月6日

 日本触媒が5日に発表した2019年3月期第3四半期の連結決算は、売上高が前年同期比10%増の2678億円。営業利益は同2%増の208億円、経常利益は同6%増の266億円、純利益は同8%増の201億円となった。

 売上高は原料価格や製品海外市況の上昇に伴い販売価格を修正したことや、販売数量の増加などにより増収。利益面については、販売価格に比べ原料価格の上がり幅が大きくスプレッドが縮小したが、生産・販売数量の増加による数量効果などで、営業利益は増益。営業外損益が持分法投資利益の増加などにより増益となったことで、経常利益も増益。その結果、四半期純利益も増益となった。

 基礎化学品事業の売上高は同11%増の989億円。 営業利益は製品構成による数量効果があったものの、販管費の増加やスプレッドの縮小などで同3%減の89億円。増収となったのはアクリル酸やアクリル酸エステル、酸化エチレンなど。販売価格の修正などが寄与した。エチレングリコールとエタノールアミンは、販売数量減で減収となった。

 機能性化学品事業の売上高は同10%増の1465億円。 営業利益はスプレッドが縮小したが、生産・販売数量の増加や、販管費の減少などにより同微増の111億円。環境・触媒事業は売上高が同4%増の224億円。営業利益は販売数量の増加や、販管費の減少などにより、同35%増の6億円となった。

三井化学の4-12月期 経常利益が862億円で過去最高に

,

2019年2月6日

 三井化学は5日、2019年3月期第3四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比16%増の1兆1148億円、営業利益は同2%減の746億円、経常利益は同9%増の862億円、純利益は同5%減の579億円。

 同日開催の決算会見で、久保雅晴代表取締役副社長は「成長3領域での製品の堅調な販売と、国内石化事業の設備高稼働が継続し、数量差では利益が拡大した。一方、原料価格上昇の影響を受け、営業利益はほぼ前年同期並みとなった」と述べ、「経常利益は持分法投資損益の改善で、第3四半期としては過去最高益を達成した。純利益は、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

WTI原油 OPEC減産などで55ドルに回復

2019年2月6日

 世界の原油相場では、昨年クリスマス休暇明けに反転していたWTI価格が上昇基調となり、足元55ドル前後で推移している。

 OPEC(石油輸出国機構)やロシアの減産に加え、米国油井リグの稼働数が減少し、原油在庫が減少していることが大きな要因だ。世界的な原油の需要も底堅く推移していることから、この先もWTIは大きく崩れるとの見方は少なくなっている。

 昨年10月に76ドル台にまで上昇したWTI価格は、世界経済の減速が意識され急落し、12月24日には

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

【訃報】 元東ソー代表取締役会長・社長、名誉社友 田代圓氏

,

2019年2月5日

田代圓氏(たしろ・まどか=東ソー〈元代表取締役会長・元社長〉名誉社友)1月27日午後5時9分、敗血症のため東京都済生会中央病院で死去。87歳。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた。喪主は長男・貴資氏。なお、後日に「お別れの会」を執り行う予定。日時や場所などの詳細は決まり次第、発表される。

田辺三菱製薬 4-12月期決算(4日)

2019年2月5日

[田辺三菱製薬/4-12月期決算](4日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結(国際会計基準:IFRS)=売上収益332,479(▲2.0%)、コア営業利益55,574(▲20.3%)、税引前四半期利益56,566(▲19.5%)、四半期利益38,010(▲23.0%)。

 

 

荒川化学 4-12月期決算(4日)

2019年2月5日

[荒川化学工業/4-12月期決算](4日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高60,534(▲0.9%)、営業利益3,097(▲26.2%)、経常利益3,475(▲22.9%)、純利益3,544(21.0%)。

 

JXTGエネルギー 2月のベンゼンACPは570ドルで決着

,

2019年2月5日

 JXTGエネルギーはこのほど、2月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を570ドル/tで決着したと発表した。

 1月のアジア域内ベンゼン市況は、原油価格の反転を受け上昇した。こうした市場環境を反映し、2月の契約価格は前月比35ドル/t高で決着した。なお、国内価格換算想定値はキロ67.2円/kg。

カネカ 米社への出資で診断事業を拡大 2022年100億目指す

,

2019年2月5日

 カネカは4日、米国の医療機器会社との間で資本業務提携契約を締結したと発表した。同契約により対象会社(米社)の一部株式(18.5%)を取得し、米社が開発するFFRワイヤーの販売を2020年に日本で開始する予定。なお米社の詳細については、来年のFFRワイヤー日本発売に合わせた発表になる模様だ。

 同社は今回のFFRワイヤーのラインアップを機に、さらなる提携やM&Aを図りつつ、欧米・アジアなどへの診断用医療機器事業の拡大を加速させる。2022年に同事業の売上高100億円を目指す。

 FFRとは、冠動脈が狭窄などによって血液が流れにくくなっている状態を表す指標で、心筋梗塞などの虚血性心疾患に対する治療方法の選択に用いられる。FFRワイヤーを使用し血管内の狭窄度を事前に測定することで、狭窄度に応じた最適な治療方法の選択が可能となり、医療費削減への多大な貢献が期待されている。

 日本では昨年4月の診療報酬改定に伴い、術前の機能的虚血評価が条件に加えられた。FFRワイヤーの需要が高まり、市場規模は急速に拡大することが見込まれている。

 同社は、これまでバルーンカテーテルや塞栓コイルなどの血管内治療用インターベンションデバイスを販売してきた。今後は対象会社の優れた技術を活用したFFRワイヤーのラインアップを皮切りに、拡大が予想される診断領域へ事業分野を広げ、健康で活力のある人生をもたらすソリューションをグローバルに提供していく。