経産省 福島原発のALPS処理水、海洋放出を決定

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2021年4月16日

 経済産業省は16日、東京電力ホールディングス福島第一原子力発電所から発生する多核種除去設備(ALPS)など処理水の処分について、海洋放出の基本方針が政府によって示されたことから、メディア説明会をオンラインで開催した。

資源エネルギー庁原子力発電所事故収束対応室長の奥田修司氏

 資源エネルギー庁原子力発電所事故収束対応室長の奥田修司氏は「風評影響を懸念する方が多くいる中、ALPS処理水の海洋放出を決定することは政府として重い決断だった」とし、

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【カーボンリサイクル特集】旭化成

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2020年11月21日

研究・開発本部化学・プロセス研究所長  鈴木 賢氏

炭素・水素循環技術を開発、環境分野でトップランナーに

化学・プロセス研究所 鈴木所長

━カーボンニュートラルにどう取り組んでいますか。

 当社は中期経営計画において、持続可能な社会の実現に向け、技術・製品によるGHG(温室効果ガス)削減貢献に取り組むことを方針に掲げている。我々はこの実現に向け、サステナブル技術である炭素・水素循環技術の研究開発に取り組み、CO2固定化・有効利用、水素製造・利用の分野で世界のトップランナーを目指している。

 本分野で注力しているテーマの1つは、アルカリ水電解によって再生可能エネルギー由来の電力からグリーン水素を発生させる技術だ。福島県浪江町の福島水素エネルギー研究フィールドに、世界最大級の10MWの電解システムを納入した。今年3月に稼働を開始しており、このプロジェクトに引き続き注力していく。もう1つは、

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【カーボンリサイクル特集】積水化学工業

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2020年11月21日

ESG経営推進部長  西山宏喜氏 / 担当部長  三浦仁美氏

新環境長期ビジョンを策定、環境をESG経営のエンジンに

 ━環境を経営の真ん中に位置づけてきました。

ESG経営推進部 西山部長

 西山 当社は2000年代前半から環境を中心としたCSRを推進してきた。社内に考え方が浸透してきていることに加え、外部評価機関から高い評価もいただいている。環境というビジョンを明確に定めて、経営を行ってきたことが会社の推進力になった。その中では、我々が追求するべき環境貢献製品を定めてきたことが旗頭として役に立っており、他社との差別化を図ることで事業を伸ばすことができている。 

 こうした中、積水化学グループとして今年度から長期ビジョン「Vision2030」と中期経営計画「Drive2022」(2020~2022年度)を定め、ESG経営を中心においた革新と創造を掲げている。経営計画の中に新たに持続可能性の要素を入れており、環境課題を

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【カーボンリサイクル特集】積水化学工業 BRエタノール技術

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2020年11月21日

広報部広報担当 中村慎一郎課長

BRエタノール技術を社会実装へ、資源循環をシステムで実現

 ━ごみからエタノールを生産するバイオリファイナリー(BR)エタノール技術について、これまでの経緯をお聞かせください。

 当社は創業よりプラスチック加工業を生業としている。その意味において、化石資源で事業が成り立っており、それが枯渇してしまえば持続していくことが不可能だ。プラスチック原料の代替の検討を始めた2000年代前半は、世界経済の発展により原油価格が高騰し資源の調達が難しくなっていた時期でもあった。それなりのボリュームがありエネルギーを確保できる「ごみ」に可能性があるのではないかと着目し、ごみを原料にエタノールを生産する研究に着手した。

 2014年からは埼玉県寄居町のパイロットプラントで実証を重ね、様々なハードルをクリアしながら2017年に技術を確立することができた。さらにブラッシュアップを図ってきたが、社会実装には量産化が必要となる。その段階に移行するため、岩手県久慈市に10分の1スケールの実証プラントを建設することを決定した。2022年度中に稼働させる予定で、ごみからエタノールを安定的に量産できる体制を整える。そして、2025年度ごろには事業化を目指す計画だ。

 ━ランザテック社との協業の経緯と技術的分担について。

 ごみから効率的にエタノール化できる手法を持つパートナー候補を模索する中で、米国のランザテック社との協働に至った。ランザテック社は非常に高い確率でCOとH2を栄養源としてエタノール化できる微生物の技術を持ち、鉄鋼業界ですでに実用化されるなど実績を持っている。当社は、

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【カーボンリサイクル特集】昭和電工 KPR事業

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2020年11月21日

川崎事業所企画統括プラスチックケミカルリサイクル推進室長  栗山常吉氏

使用済みプラスチックから水素、液化炭酸ガス、アンモニアを製造

 ━川崎市で展開する使用済みプラスチックの原料化事業である、KPRを始めた経緯をお聞かせください。

プラスチックケミカルリサイクル推進室 栗山室長

 昭和電工がアンモニアの生産を開始したのが昭和6年。原料の水素は、最初は水の電気分解によって製造した。次にナフサや原油などの液体燃料に、その後オフガスへと切り替わり、今は都市ガスを利用している。80年来、原料探索を続け、時代に即したよりよい原料を利用してきた。容器包装リサイクル法(容リ法)の制定を機に廃棄物使用の調査・検討を始める中、宇部興産と荏原製作所が開発した使用済みプラスチック(使用済みプラ)から合成ガスを製造するEUP(荏原宇部プロセス)に出会った。ライセンスを受けて、川崎市が推進する「川崎エコタウン事業」の一環としてKPR(川崎プラスチックリサイクル)をスタートした。

 ━EUP技術について。

 使用済みプラに少量の酸素と蒸気を加え、高温高圧状態でガス化し水素と一酸化炭素の合成ガスを製造する技術だ。荏原製作所の低温ガス化技術と宇部興産の高温ガス化技術を統合し、宇部興産が完成させた。

 ━KPRプラントについて。

 当社は、川崎事業所に処理能力年6.4万tのプラントを建設し、2003年から本格稼働させた。後に年7.5万t(1日あたり約200tに増強している。工程では、

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【カーボンリサイクル特集】ハイケム

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2020年11月21日

ハイケム 代表取締役社長  高 潮氏

C1ケミカルが基軸、炭素利用効率を上げ空気と海をきれいに

 ━グループビジョンで「炭素利用効率の向上」を掲げられています。

高社長

 当社グループは宇部興産と共同で、一酸化炭素(CO)と水素の混合ガスである合成ガス(Syngas)からエチレングリコール(EG)を製造する技術、つまりSEG技術の中国企業へのライセンス供与を展開している。

 2009年から携わってきた事業だが、このC1由来のEG製品需要が伸びていく中で、SEG技術を起点にC1ケミカルをさらに進展させたいと考えている。今年度からスタートした第5次中期経営計画を策定するにあたり、新たにグループビジョンを制定し、

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【カーボンリサイクル特集】ちとせグループ

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2020年11月21日

最高経営責任者  藤田朋宏氏

光合成でCO2を固定、バイオマス基点で目指す循環型社会

 ━バイオベンチャーとして、カーボンリサイクルの位置づけは。

藤田最高経営責任者

 当社は、微生物や細胞、藻類、菌叢など小さな生き物たちの力を借り、化石資源中心の消費型社会からバイオマス資源基点の循環型社会に変えることで、1000年先まで人々が豊かに暮らせる環境を残すために、様々な領域で社会課題の解決に向けた活動を行っている。その要素技術を開発していることから、我々の取り組みのすべてがカーボンリサイクルだと捉えている。

 1年間に燃料やプラスチックの原料などとして掘り出される化石資源のエネルギー量は0.5ゼータジュールだと言われるが、地球上には海も含めて年間約4000ゼータジュールもの太陽光エネルギーが降り注いでいる。このエネルギーをうまく光合成で取り込み、原料として循環させていく1つ1つのコンポーネントを作っている。例えば藻類プロジェクトでは、

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