出光興産 エンプラ事業が自動車分野で採用拡大

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2019年1月10日

 出光興産はエンジニアリングプラスチックス事業において、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)「ザレック」とポリカーボネート(PC)「タフロン」を手掛けており、軽量化や電装化が進む自動車分野で急速に採用が拡大している。今後も特性を生かした用途展開や安定供給体制の強化、新規製品の投入を図ることで、自動車市場の最新技術に貢献していく方針だ。

 今月、ビッグサイトで開催される「オートモーティブワールド展」(16~18日)への出展を前に、同事業について説明会を開催した。

 機能化学品部PC課の高田順一郎担当マネジャーは「移動手段であった自動車に対し、環境・快適・安全といった要求水準が高まっており、

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宇部興産 宇部マクセルへのセパレータ事業移管を完了

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2019年1月8日

 宇部興産は7日、マクセルホールディングスとの合弁会社・宇部マクセルへのリチウムイオン電池用セパレータ事業の移管を含む関連手続きを1月1日付で完了し、新体制での運営を開始したと発表した。

 宇部興産は同事業移管について、昨年11月に「連結子会社との会社分割(簡易吸収分割)に関するお知らせ」として公表し、宇部マクセルへのセパレータ事業移管を含む一連の事業の再編統合について準備を進めていた。

 今回の再編統合により、宇部マクセルは原膜からの一貫生産・供給体制を整備。塗布型・無塗布型を併せもつ製品ラインアップの拡充を背景に、市場の幅広いニーズに効率的に対応することが可能になった。

 また宇部興産は、車載用途に急成長が続くセパレータ市場で、関連事業をマクセルとの合弁で一体運営することで、事業としての競争力を高めていく。同事業で、いっそうの拡大・発展を実現するとともに、車の電動化・クリーン化が急速に進む環境対応型社会への貢献を目指す考えだ。

 

出光興産 「ダカールラリー」10連覇に挑戦するチームを応援

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2018年12月28日

 出光興産は、来年1月6~17日にペルーで開催される「ダカールラリー2019」に参戦する「日野チームスガワラ」に協賛し、併せてエンジンオイルおよびギヤオイルのテクニカルスポンサーを務める。

 同社は2016年から、日野自動車と日本レーシングマネージメントによる日野チームスガワラに協賛している。2019年も引き続き協賛するとともに、同チームのレーシングトラック「日野レンジャー」へ同社のオイル開発技術と知見を生かした、特別仕様のレース用エンジンオイルとギヤオイルを供給し、同チームのダカールラリー10連覇への挑戦を応援する。

クラレ 宇宙線観測実験への貢献で東大研究所から表彰

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2018年12月28日

 クラレは27日、東京大学宇宙線研究所の主催により19日に開催された「テレスコープアレイ実験10周年記念式典」で、テレスコープアレイ実験の発展に貢献したことによる表彰を受けたと発表した。

記念式典の様子
記念式典の様子

 同社は、東京大学宇宙線研究所が行うテレスコープアレイ実験に、放射線検出用素材「PSF(プラスチックシンチレーションファイバー)」を多年にわたり提供してきた。

感謝状を授与された池森事業部長(左)とプレゼンターの梶田隆章東京大学宇宙線研究所長
感謝状を授与された池森事業部長(左)とプレゼンターの梶田隆章東京大学宇宙線研究所長

 今回の表彰は、高品質なPSFを安定・継続的に供給し、テレスコープアレイ実験の発展に貢献したことが評価された。

 テレスコープアレイ実験とは、日米露韓・ベルギー・チェコの国際共同実験。米国ユタ州の荒野に観測装置を設置し、10の20乗電子ボルトを超える最高エネルギーの宇宙線を観測している。

PSF(プラスチックシンチレーションファイバー)
PSF(プラスチックシンチレーションファイバー)

 一方、PSFは、1980年代にクラレ独自の製法で放射線検出用素材として開発した、プラスチック製光ファイバーの一種。内側が蛍光剤入りのポリスチレン樹脂、外側がメタクリル系樹脂の多重構造で、放射線が当たると光る性質を備える。

 宇宙線を含む放射線検出用素材のデファクトスタンダードとして、ニュートリノやクォークの研究に使用され、ヒッグス粒子の発見にも貢献。宇宙物理学のトレンドであるダークマター(暗黒物質)の検出用素材としても活用が見込まれている。

 また、日立GEニュークリア・エナジーが開発した、放射性物質による汚染状況を把握する、ガンマ線空間線量当量率測定システム「Dphod(ディー・フォッド)」にも採用されている。

 

 
 

 

 

 

 

 

帝人フロンティア ガンバ大阪のビッグユニフォーム制作に協賛

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2018年12月28日

 帝人フロンティアは27日、ガンバ大阪の試合に際してファン・サポーターが使用する、ビッグユニフォーム(縦20m×横18m)の制作に協賛すると発表した。 

ビッグユニフォーム(縦20m×横18m)
ビッグユニフォーム(縦20m×横18m)

 同社は昨年、ガンバとエコ活動パートナー契約を締結し、ガンバのホームゲームで回収された使用済みペットボトルをポリエステル繊維にリサイクルすることにより、両者共同でリサイクル活動や環境配慮への意識向上を促す取り組みを展開している。

 今回制作するビッグユニフォームには、再生ポリエステル繊維が使用され、来シーズンのガンバのホームゲーム開幕戦で初めて披露される予定。

 同社は、ガンバが実施してきたゴミ分別の啓発活動をペットボトルのリサイクル活動へと拡大させてきた。

 今回のビッグユニフォーム制作への協賛を通じて、地域の住民やファン・サポーター、パートナー各社との一体感を訴求し、環境活動をさらに推進していく。

 

 

出光興産 旅程作成サイト「ドライブコンサルタント」を開設

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2018年12月28日

 出光興産は、12月26日より、人々の移動と地域の繋がりをサポートするための、新しい旅程サイト「ドライブコンサルタント」(https://www.driveconsultant.jp/)を開設した。

 同サイトでは、人々の「移動体験」がより気軽で豊かなものになるよう、日本各地の観光スポット情報を発信するとともに、観光スポットまでの行程を手軽で直感的に作成できるサービスを提供する。

 石油業界初となる同サイトは、「移動が日本を豊かに。」をコンセプトに、人々の移動と地域の繋がりをサポート。また、直感的なユーザーインターフェースで、誰でも簡単に「ライトプラン」「詳細プラン」の2つの旅行プランを作成できる機能を持っている。

 サイトのコンテンツとして、①旅程作成機能②動画、コメントなどを含めた観光地情報③旅行スポットに加え、同社公式フェイスブック「出光おでかけ部」や情報誌「MOCO」の情報を掲載している。

 同社は今後、全国に広がるSSネットワークから日本各地の地場情報を集め、より地域に密着した観光情報の発信を目指していく。また地場の賑わいを生み出すと同時に、地方自治体や各種企業との協業により大都市圏だけではなく、地方圏への人の流れを創出していく考えだ。

帝人 アラミド繊維をシャープ製スマホ背面パネルが採用

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2018年12月27日

 帝人はこのほど、パラ系アラミド繊維「テクノーラブラック」が、シャープのスマートフォン「AQUOS zero」の背面パネルに採用されたと発表した。

 「テクノーラ」は、同一重量の鉄の8倍の強度をもち、耐衝撃性、耐熱性にも優れる、帝人が開発した共重合タイプのパラ系アラミド繊維。ロープ、エンジンのタイミングベルト、競技用車両のシートやボンネット、航空宇宙用途などに幅広く採用されている。

 テクノーラブラックはテクノーラの紡糸段階で顔料を混練させたもので、耐候性の高さから、消防服やヨットセールなど屋外で使用される製品への採用が進んでいる。

 アラミド繊維を複合した強化プラスチックは、軽量で絶縁性があり誘電率が低いため電波障害が起こりにくい。この特長から、高速通信化が進むモバイルデバイスへの貢献が期待されている。特に、テクノーラブラックはアラミド繊維の特性に加え、対候性と意匠性にも優れている点が評価され今回の採用となった。

 同社は今後も、「未来の社会を支える会社」になるという長期ビジョンの実現のため、多彩な高機能素材を活用し、さまざまな分野に向けてソリューションを提供していく考え。

 なお、AQUOS zeroは今月21日に発売されたフラッグシップモデル。背面パネルにテクノーラブラック、ディスプレイに有機EL、筐体フレームにマグネシウム合金を採用している。素材にこだわり、軽量化(約146グラム)と高強度を実現した。

東洋紡 犬山工場でOPPフィルムの生産設備を新設

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2018年12月27日

 東洋紡はこのほど、犬山工場に年産2万t規模の二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム生産設備を新設すると発表した。2022年春頃の稼働を予定しており、稼働開始後は既存の生産設備を休止する。投資額は約70億円。

犬山工場に新設するOPP生産設備(イメージ)
犬山工場に新設するOPP生産設備のイメージ

 食品包装用フィルムの国内市場が、共働きや単身世帯の増加にともなう個食化・個包装化を背景に堅調に推移する中、「食の安全」意識の高まりを受け、OPPフィルムに求められる性能・品質要求はますます強くなっている。

 こうした要求に応えるとともに、環境負荷の軽減に貢献する高性能なフィルム製品などを開発・生産していく考え。

 同社は、1960年代にOPPフィルムの生産を開始。以来、透明性や防湿性、耐寒性などに優れた、さまざまなフィルム製品を提供してきた。今回、犬山工場の生産設備を刷新することで、生産効率の向上と、より付加価値の高い製品の生産体制を強化する。

 

新日鉄住金エンジニアリング 省エネ型CO2回収設備の2号機を竣工

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2018年12月27日

 新日鉄住金エンジニアリングはこのほど、住友共同電力から受注し、新居浜西火力発電所構内で建設を進めていた、省エネ型CO2回収設備「ESCAP」が竣工したと発表した。

 同設備は、同社が開発した化学吸収法によるESCAPの商業第2号機であ、石炭火力発電の燃焼排ガスから食品用途レベルのCO2を分離回収する商業設備として、日本で初となる。また、同設備で生産されるCO2は、住友化学愛媛工場で使用される副原料として供給される。

 ESCAPは製鉄所や発電所、各種工場で発生する排ガスなどを原料とし、高純度なCO2素の供給が要求される食品・化学プロセス用途向けも含め、CCUS(大気放散前のCO2を分離・回収、輸送、利用または圧入・貯留する技術)の目的に幅広く適用ができる技術。同社は、本技術の適用による資源の有効活用を通じ、低炭素化社会の実現に向けて貢献し続けていく考え。

日本ゼオン グループ企業がチェコに1月開業の現地法人を設立

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2018年12月27日

 日本ゼオンは26日、グループ企業で各種化学商品などの仕入れ販売を行う東京材料が、チェコのプラハに現地法人「Tokyo Zairyo Czech」を設立したと発表した。

 国内外で培ったネットワークを生かした豊富な情報提供などユーザーサポート体制を確立し、現地の日系自動車部品メーカー、樹脂加工メーカーに対し、樹脂・エラストマーなど成形材料を中心に仕入れ販売を行う。

 なお、営業開始は来年1月を予定している。