セキスイハイム中部 理想の住空間提案するショールーム開設

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2019年5月27日

 セキスイハイム中部は18日、理想の住まいの実現に役立ててもらうためのインテリアショールーム「ハイムデザインミュージアム名古屋」をオープンした。

 同社住宅を検討中、あるいは契約した人に、住宅設備やインテリアを楽しみながら選んでもらう。リアルとバーチャルの両面から、インテリアを検討してもらい、納得度・満足度の高い理想の家づくりを提案する。

 セキスイハイムグループでは、体感型施設の展開を加速している。セキスイハイム中部も、昨年の2拠点(名古屋市港区・三重県四日市市)に加え、4月に体感宿泊施設(名古屋市緑区)をオープンした。

 この取り組みを進化させたものが、今回のショールーム。注文住宅で家づくりのメインイベントとなる住宅設備や内装材、インテリア商品の選定を、インテリアコーディネーターなどの専門スタッフとともに、「楽しく・わかりやすく・効率的に」行う。

 プロのトータルコーディネート提案でこだわりの住空間を実現するとともに、住宅設備や内装材などの検討・セレクトの場を1カ所に集約することで、効率的な家づくりを進めるための手助けをする。

 ショールームには3つの体感プログラムを用意した。「リアルフィッティング」ゾーンでは、多彩な大型サンプルでインテリアイメージを確認。「バーチャルチェック」ゾーンでは、設備や間取りを大型画面や映像、CGで再現確認する。

 「シーントライアル」ゾーンでは、生活シーン別のライティングやIoT住宅を体感できる。

 利用は完全予約制。住所は名古屋市東区東桜1-13-3(NHK名古屋放送センタービル10階)。毎週火・水曜日と、同社の展示場定休日に準じて休館となる。

日本化学工業協会 LRI賞の受賞者を広島大学の古武教授に決定

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2019年5月27日

 日本化学工業協会(日化協)はこのほど、日本毒性学会内に設立した日化協LRI賞の第5回目の受賞者に、広島大学大学院医歯薬保健学研究科の古武弥一郎教授を決定した。テーマは「化学物質神経毒性の分子基盤解明と毒性評価指標の開発」。

 主な受賞理由は2点。1点目は、有機スズなどの神経毒性を有する化学物質が、生体内に存在するグルタミン酸受容体(GluR2)のタンパク質レベルを減少させることを見出すなど、化学物質の神経毒性メカニズムの解明に貢献したこと。

 2点目は、化学物質の神経毒性評価で、GluR2の発現低下が評価指標として有用であることを示したこと。この評価指標を用いることでIn vitro(試験管内)での鋭敏な神経毒性の予測評価手法として実用化が期待できる。

 LRIとは、国際化学工業協会協議会(ICCA)に加盟している欧州化学工業連盟、米国化学工業協会、日化協の3つの団体によって1999年から運営されているグローバルプログラム。化学物質の安全性を向上させ、不確実性を低減させることを目的に「化学物質が人の健康や環境に与える影響」に関する研究を、長期的に支援する自主活動である。

 日化協では2000年からLRIを通じて、年間最大1億円の研究支援を始め、2015年にはLRIの認知拡大と理解促進のほか、優れた若手の研究者、世界をリードするような新しい研究分野を発掘することを目指し、日本毒性学会内に日化協LRI賞を設立した。

 なお、授賞式は6月26~28日にアスティとくしま(徳島県立産業観光交流センター)で開催される、第46回日本毒性学会学術年会で行われる。

SEMI シリコン再生ウエハーが2年連続の高成長

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2019年5月27日

 マイクロ・ナノエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際工業会であるSEMI(米国カリフォルニア州)はこのほど、昨年のシリコン再生ウエハー市場が2年連続で高成長を記録したと発表した。

 シリコン再生ウエハー市場が過去最高量のウエハーを再生した結果、前年比19%増の6億300万ドルとなった。2021年には6億3300万ドルとなることが予測されている。ちなみに、再生シリコンウエハー市場は2007年のピーク時には、7億300万ドルを記録している。

 地域別では、大口径(200mmと300mm)ウエハーの再生能力の多くを持つ日本のサプライヤーが、引き続き最大のシェアを占めている。ただし、2018年の日本企業の大口径ウエハーの再生能力シェアは前年から2%減少し、53%になっている。

 アジア太平洋地域のサプライヤーの大口径ウエハー再生能力シェアは、2017年の30%から31%に増加した。欧州・北米のサプライヤーの大口径ウエハー再生能力は、16%の水準を維持している。世界全体では、大口径ウエハーの再生能力は3%増加した。

 SEMIは現在、22のシリコン再生ウエハーサプライヤーを調査対象としている。内訳は日本が9、アジア太平洋は7、北米・欧州は6。昨年のレポートには中国の200mmサプライヤーであるアドバンスト・シリコン・テクノロジーが、また一昨年のレポートには韓国の300mmサプライヤーであるアドバンスト・エナジー・テクノロジー・ソリューションが、それぞれ追加された。

BASF 「R‐M」ブランドのLINEアカウントを開設

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2019年5月27日

 ドイツの大手化学メーカーBASFはこのほど、プレミアム自動車補修用塗料ブランド「R‐M」のLINEアカウントを新たに開設した。日本の自動車業界の顧客に、「R‐M」に関する情報の提供を行う。

 「R‐M」の新しいLINE公式アカウントでは、日本全国の自動車修理工場で広く使用されている水性塗料システム「オニキス HD」など、「R‐M」 製品に関連する最新の製品・技術情報を、顧客の手元に届けることができるようになる。

 BASFジャパンによると「BASF初のLINEアカウントが開設されたことで、顧客は最新の情報にいつでもアクセスできるようになった」とのこと。LINEは日本で最も人気のあるソーシャルメディアプラットフォームで、全人口の60%が利用しているという。

 今年ブランド誕生100周年を迎えた「R‐M」は、今後も顧客のニーズに合った最も便利で使いやすいコミュニケーションツールを通じて、情報を提供していくとしている。

帝人 GM「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」優秀賞に

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2019年5月27日

 帝人グループはこのほど、米国・ゼネラルモーターズ(GM)の第27回「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」で優秀賞を受賞した。同賞は、GMのサプライヤーの中で、特に革新的な技術を提供した企業に贈られるもので、今回は15カ国から133社が選ばれ、その中で4社が優秀賞となっている。

 受賞対象となったのは、帝人と、帝人グループ会社のコンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP)が、熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)製品「セリーボ」を使用して開発した、ピックアップトラックの荷台「カーボン・プロ」。自動車部材に求められる強度や耐久性を担保しながら、従来の荷台に比べて28Kgの軽量化を実現したことが評価された。

 世界初となる量産自動車向けのCFRTP製構造部材として、すでに「GMCシエラ」への採用が決まっている。北米最大の自動車向け複合材料部品メーカーであるCSPのスティーブ・ルーニー社長は「今回の受賞はGMとの強力なパートナーシップと、自動車設計におけるイノベーション実現のために結集したチームにより成し遂げられたもの」と述べている。

 帝人グループはティアワン・サプライヤーとして、素材選定から部品設計にまで踏み込んだ提案力の拡充を図り、マルチマテリアルで部品を供給するメーカーとしてソリューション提案を強化していく。

三井化学 フードロス削減で小売大手などと研究会設立

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2019年5月27日

 三井化学はこのほど、シンクタンクやサービスアプリケーション開発企業、大手小売業などと共同で、一般家庭での食品消費の最適化と、フードチェーン全体の効率化を検討する「SFC(スマートフードコンサンプション)構想研究会」を設立した。

 SFC構想とは、デジタルトランスフォーメーションを導入することで、一般家庭での食品消費の最適化を「実態のデータ化」によって実現させ、さらにフードチェーン全体の持続可能性の向上や効率化までを図るもの。

 日本ではフードロス(年間約646万t)の約半数は家庭から発生するとされる中、持続可能な社会の実現に向けたフードロス削減などの要請は強まっており、フードチェーンの管理は企業の大きな課題となっている。

 同研究会は、小売り・データ解析・アプリケーション開発・ビジネスモデルの検討など、各領域に専門性を有するプレイヤーが連携し、エコシステム型プラットフォーム事業の社会実装を目指す。

 具体的には、フードチェーン全体の効率化の起点として「食品消費の最適化」に着目し、その実現のためのサービスのあり方やビジネスモデル、技術的実現可能性などの研究を行う。

 研究の中心となるのは、冷蔵庫内の個々の食材を識別し数量や鮮度のデータを取得する機能、そして取得したデータを活用するアプリケーションの開発となる。その活用により、消費者がスマートフォンやスマートスピーカーなどを通じて手軽に利用できる、全く新しい食品消費の最適化支援サービスの提供を追求していく。

 例えば、外出先からもリアルタイムで冷蔵庫内の状態が確認可能になり、買い忘れや買い物の重複を防止する。冷蔵庫内の在庫食材の数量や鮮度(消費・賞味期限)のデータをもとに、最適な消費順序や調理レシピを提案する。冷蔵庫内の在庫情報や購買履歴をネット通販システムと連動させ、必要な食材を自動注文・決済するなど。

 研究会には、三井化学のほか、伊藤忠インタラクティブ、凸版印刷、日本総合研究所、大手SIer、大手小売業が参画し、9月30日まで活動を行う。三井化学は、同研究会終了後も引き続き、食品の鮮度に関わる技術、製品・サービスの開発を推進し、同構想の実現に貢献していく考え。

 

三菱ケミカル 就業時間内は禁煙に、2020年4月から実施

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2019年5月27日

 三菱ケミカルは来年4月から、国内で勤務する全従業員を対象に、場所の如何を問わず就業時間内の禁煙を実施する。

 同社はこれまでも、分煙などによる受動喫煙対策や禁煙サポートなど、各種健康増進施策に取り組んできた。しかし、喫煙後しばらくの間、喫煙者の呼気に含まれる有害物質を吸引してしまうことによる影響も指摘されており、多くの社員が安心して快適に働ける環境を整えていくため、より積極的な受動喫煙軽減・防止対策を実施していくことにした。

 なお、2017年に実施した社内調査では、喫煙者のうち約6割は「禁煙が必要」と回答している。このような喫煙者が禁煙するためには、周囲が理解を示し、積極的に協力をする形でのサポートが必要となる。これらを踏まえ、同社は喫煙者と非喫煙者が互いを理解して取り組める受動喫煙防止対策を実施する。

 具体的には、まず、同社の従業員か社外の人かを問わず、国内の全事業所で、同社が管理する敷地内は原則常時禁煙とする。ただし、一部対象範囲・期間を限定した特別措置を設ける。

 次に、同社従業員は出張時や在宅勤務中、サテライトオフィスなどでの勤務時も含め、事業所外であっても就業時間内は禁煙とする。この取り組みについては、同社の従業員を対象としており、関係会社の従業員は対象としていないが、その意義を共有し、可能な範囲での協力を要請する方針。さらに、禁煙を希望する従業員がスムーズに禁煙できるよう、禁煙支援サービスの導入や禁煙治療の補助を行う。

 同社は今後もKAITEKI健康経営を推進させるため、さまざまな施策を計画・実行し、多様な人材が安心して、活力高く働くことができる会社・職場づくりを目指す。

帝人 ポリエステルフィルム事業子会社を東洋紡に売却

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2019年5月24日

 帝人はこのほど、日本とインドネシアでポリエステルフィルム事業を展開する連結子会社・帝人フィルムソリューション(TFS社)ならびにP.T. Indonesia Teijin Film Solutions(ITFS社)の所有株式全てを、東洋紡に売却することを決定し、東洋紡との間で株式譲渡契約を締結したと発表した。

  帝人グループは、ポリエステルフィルム事業の競争力強化に向け、2016年に日本の生産拠点を宇都宮事業所に集約するなど、さまざまな対策を講じてきた。また、その過程で、事業運営の柔軟性と意思決定の迅速性を向上させるため、合弁パートナーであったデュポン社から、日本およびインドネシアの合弁会社のデュポン社持分を取得し、各々100%子会社として運営してきた。

 その結果、ポリエステルフィルム事業は一定の収益を上げる体質へと強化されたが、TFS社ならびにITFS社のさらなる成長と、帝人グループの経営資源の最適配分の観点から、今回の決定に至った。

 東洋紡は、フィルム事業を成長分野と位置づけ、事業拡大を進めている。株式を取得することで、TFS社の持つ高い開発力、幅広い顧客ネットワークとの融合と、ITFS社を含む生産体制の強化により、事業を大きく成長させることができる。なお、株式譲渡は10月1日を予定している。

三菱ケミカル イノベーション創出加速へ研究棟を新設

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2019年5月24日

 三菱ケミカルはこのほど、横浜市青葉区のScience & Innovation Centerに、新たな研究棟を建設することを決定したと発表した。最新鋭デジタル設備の導入、社内外のコミュニケーションの活性化などによるイノベーション創出を図ることが目的。2021年末に竣工する予定。敷地面積は約1万㎡、建物は地上6階、地下1階で、延べ床面積は約4万5000㎡。

 同社の研究開発は「常にイノベーションを生み続け、持続的に社会に貢献するワールドクラスの研究開発部門となる」ことをビジョンとして掲げている。

 これまで①研究成果の事業化推進や次世代事業の創出を担う「新事業創出部」の設置②フェロー/エグゼクティブフェロー制度の新設③執務時間の10%を自由な研究に使える「10%カルチャー」の導入④社内ベンチャー制度の導入など、研究者の自由度を高め、高度な専門性を有するスペシャリストを志向する風土を醸成することを通じて、イノベーションを生み出す環境を整えてきた。

 また、同センターについては、4月に従来の「横浜研究所」から改称し、サイエンスに近い基礎研究を中心に担い、社内外とコミュニケーションを図りながらイノベーションを生んでいく組織としての位置づけを明確にした。

 研究新棟の建設は、これらの施策をさらに推進するとともに、新たな施策/設備を導入することで、持続的に社会に貢献するイノベーションを生み出し続ける研究開発体制を確立することを目標としている。

 具体的には、ビッグデータやAIの活用を可能とする、ハイパフォーマンスコンピュータや実験データ電子化システムを含む最新鋭デジタルインフラと、試薬管理の自動化システムや生体認証などによる最新のセキュリティシステムを導入する。

 また、コラボレーションエリアやウェブ会議システムなど、社内外のパートナーとリアル/バーチャルに繋がる設備の導入と、オフィス環境を改善。さらに、研究オフィスと実験設備の機能統合によるコミュニケーションの推進と業務効率化を図る。

住友化学 ベンチャー企業を支援する米ファンドへLP出資

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2019年5月24日

 住友化学は23日、100%子会社の住友化学アメリカ社(SCAI)が、カルティビアン・サンドボックス・フード・アンド・アグリカルチャー・ファンドⅢにLP出資したと発表した。

 同投資ファンドは、米国シカゴに拠点を置くカルティビアン・サンドボックス・ベンチャー・パートナーズⅢ社(CS)が運営する。LP出資とは、ベンチャーキャピタルなどに、 LP(有限責任組合員)として出資すること。

 CSは2008年に設立されたベンチャーキャピタル。次世代の食糧と農業技術を持つ企業への投資を行ってきた同分野のパイオニアの1つ。有望なベンチャー企業への投資実績があるチームで構成されている。

 ファンドⅢでは、持続可能な食糧システムの構築を目指すスタートアップに、1億3500万米ドルの投資を行う予定。すでに食料ロス削減を目指す企業や栄養・食品用途向けに、動物由来ではないコラーゲンの製造開発を行う企業などに出資をしている。

 住友化学は今年度からスタートした中期経営計画で、「ヘルスケア」「食糧」など4つの重点分野で、スタートアップやアカデミアとの連携を通じた次世代事業の創出加速を基本方針の1つに掲げている。

 今回のSCAIが行うファンドⅢへの LP出資により、CSが保有するネットワークを活用することで、有望スタートアップの最新情報の入手や、初期段階での関係構築を図る。

 SCAIは住友化学グループとしてグローバルに事業機会探索を推進するため、4月にコーポレート・ベンチャー・イノベーション・オフィスを、ニューヨークからボストンに隣接するケンブリッジに移転した。同地区は世界最大級のイノベーションハブであり、有望なスタートアップとの価値のある協業を積極的に発掘・提案していく。