ダウ 「パッケージング イノベーション賞」の応募を開始

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2019年2月18日

 ダウは15日、2019年度パッケージング イノベーション賞の応募を開始したと発表した。同社のホームページ(Dow Packaging Innovation Awards website)を通じて、3月29日まで応募を受け付けており、日本語での対応も可能となっている。

 この賞は、30年以上前に米国デュポン社により設立された世界的に認められた包装関連の国際的な賞であり、ダウが引き継いでから開催されるのは今回で2度目。同賞は、業界における最も古い歴史のある賞であり、第三者による審査が行われる。

 これまでと同様に、同社は世界中より、設計、エンジニアリング、リテール、Eコマース、コンバーターおよび学会における幅広い分野の独立した専門家による審査委員会を設立。昨年度のプログラムにおいては、30カ国以上から200を超える応募があり、その中から9件のダイヤモンド賞最終候補、8件の金賞、11件の銀賞が選ばれた。ダイヤモンド賞最終候補から、省エネおよびユーザー体験の向上が評価されて、プロクター&ギャンブル社の「エアロフレックス リキッド パッケージング技術」がダイヤモンド大賞に選ばれている。

 なお同プログラムへの参加費用はかからず、また、応募対象製品にダウまたはデュポンの関連材料が使われている必要もない。2015年以降、1年以上にわたり上市されている製品が応募条件だが、詳細はホームページ(英文)を参照(日本語での問い合わせ先は、03‐5460‐2353まで)。

昭和電工 新中計スタートで長期的な成長目指す

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2019年2月18日

 昭和電工は、今年度から新中期経営計画「The TOP 2021」(2019~2021年度)がスタート。前中計で高めた「稼ぐ力」を基盤に、新中計では長期的な事業成長へと大きく舵を切る方針だ。前中計では石油化学と無機セグメントが市況高騰を背景に想定以上の収益を稼いだことに加え、他の3セグメント(化学品、エレクトロニクス、アルミニウム)も計画通り収益力がアップするなど、大幅に最終年度の目標を上回る着地となった。

 14日の決算会見において森川宏平社長は「2018年度の業績は、利益項目全て2年連続で過去最高益を更新した。今年度は経営環境が厳しくなると想定されるが、

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SEMI 昨年のシリコンウェーハ出荷面積が過去最高に

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2019年2月15日

 マイクロ・ナノエレクトロニクス製造サプライチェーンの国際工業会であるSEMI(米カリフォルニア州)はこのほど、昨年の世界のシリコンウェーハの出荷面積が、前年比8%増で過去最高になったと発表した。

 SEMIの組織の中で独立したスペシャルインタレストグループである、シリコン・マニュファクチャラーズ・グループ(SMG)が昨年末に実施した、シリコンウェーハ業界の分析結果に基づきまとめた。

 出荷面積は総計127億3200万平方インチとなり、過去最高だった2017年の118億1000万平方インチを上回った。販売額は2017年の87億1000ドルから31%増の113億8000ドルに増加。2008年以降ではじめて100億ドルを超えた。

 ニール・ウェーバーSEMI・SMG会長は「年間出荷面積は5年連続で過去最高を記録したが、販売額は依然として2007年に記録された過去最高の水準には回復していない」と述べている。ここで用いている数値は、ウェーハメーカーからエンドユーザーに出荷されたバージンテストウェーハ、エピタキシャルウェーハを含む鏡面ウェーハ、ノンポリッシュドウェーハを集計したもの。

 シリコンウェーハは高度な技術で作られた薄い円盤状の素材で、1インチから300mmまで、様々な直径で製造されており、ほとんどの半導体デバイス(チップ)の基板材料として使われている。なお、SMGはシリコン産業と半導体市場についての市場情報・統計データの収集をはじめ、シリコン業界の共通課題について、参加メンバーが協力して取り組むことを目的としている。

 

三井化学 子供向けロボット競技の日本大会に協賛

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2019年2月15日

 三井化学は11日に開催した、「ファースト・レゴ・リーグ(FLL)2018―2019」日本大会に協賛し、ブース展示を行った。FLLは世界最大規模のロボット競技大会で、同社の協賛は昨年に続き2回目。「子供たちにこれからの社会に求められる資質・能力を育成する『STEM教育』『アクティブラーニング』を取り入れながら、現実世界の課題を解決する楽しさを経験する機会を提供する」という、大会の趣旨に賛同した。

ロボット競技の様子
ロボット競技の様子

 同社ブースでは、FLL2018―2019のテーマ「INTO ORBIT(宇宙)」に合わせ、人工衛星にも使われる太陽電池の材料となる封止材(三井化学東セロが製造)、太陽電池に関するパネルの展示を行った。また、「ふしぎ探検隊」による尿素を使った物質の吸熱実験も行い、光を電気に変える仕組みや、物質が水に溶ける時に熱を放出したり吸収したりする原理を学ぶことで「子供たちの化学への興味喚起に役立てた」と同社では考えている。

 FLLは米国のNPOファーストとレゴ社が主催。日本大会はNPO青少年科学技術振興会が主催している。現在世界88カ国以上で開催され、参加生徒数は26万人を超える。2~10人の子供たちでチームを組み、ロボット競技と大会テーマに基づく科学研究・プレゼンテーションを行う。各国大会の上位チームは世界大会への出場権利を得る。

 なお、ふしぎ探検隊は次世代を担う子どもたちに化学の楽しさと可能性を伝えたい、という思いから始まった科学実験教室。各事業所近隣の学校、夏休みのイベントやお祭りでの出前教室、工場・研究所見学時の開催など、様々な形態で実施している。

コベストロ 国連と共同で地球の未来へのアイデアを募集

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2019年2月13日

 世界最大のポリマー・メーカーの一つであるコベストロと国連環境計画(UNEP)は、今年の「ヤング・チャンピオンズ・オブ・ジ・アース」賞の募集を開始した。3月31日まで、UNEPの特設サイトで募集を行っている。

 同賞は地球の未来に向けたアイデアを持つ、18~30歳の環境に関する起業家に贈られる。アイデア募集後、グローバル審査員が5月の中旬に受賞者7人を選出する。

 3回目のグローバルコンペティションとなる今年は、7人にプロジェクト投資のためのシード(準備)資金として、1万5000米ドルを授与。併せて、国連ハイレベル会合での発表機会と参加費用、トレーニングやメンタリング・プログラムが提供される。受賞アイデアの実践の進捗は、UNEPの特設サイトの動画やブログで随時紹介される。

 UNEPのジョイス・ムスヤ事務局長代理兼事務局次長によると、同賞は地球を守るための2つの必須要素であるイノベーションと意欲の両方を持つ若者に対して贈られる。地球が直面している喫緊の環境問題に対応するためには「この両方が同じくらい必要」なのだという。

 気候変動問題が自然の生態系や社会を脅かす中、危機を乗り越えた先を見据え、新たなグリーン経済の中に地位を築くことで、未来を生み出す気概のある若者を見出すことが主催者の狙い。

 コベストロのマーカス・スタイレマンCEOは「若い起業家の情熱に大いに共感し、彼らの夢を実現するためのプラットフォームとして、今後もこのコンペティションを後援していきたい」と述べている。

 

クラレ 「プランティック」使用の包装材が韓国で大賞に

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2019年2月13日

 クラレはこのほど、オーストラリア子会社の「プランティック」を使用したコーヒー豆用生分解性パッケージが、韓国の「第8回グリーンパッケージ賞」で大賞を受賞したと発表した。

「プランティック」を使用した生分解性パッケージ
「プランティック」を使用した生分解性パッケージ

 プランティックは特殊なデンプンを主成分とするバイオマス由来のバリア材。クラレの100%子会社であるプランティック・テクノロジーズが製造・販売を行っている。

 酸素バリア性が高く、主に肉や魚などの生鮮食品の包装材として使用する。食品鮮度を保持することで食品ロスの削減につながり、食品産業と環境保全の両面に貢献する。

 大賞を受賞したコーヒー豆用生分解性パッケージは、韓国のコーヒー関連包装材の大手メーカーのソフトパック社が企画・開発。プランティック・テクノロジーズとクラレがプランティックフィルムの薄膜化や製造技術面のサポートを行い、商品化した。

 同パッケージはコーヒー豆の品質、フレーバーを保持する高いガスバリア性と、使用後に少ない環境負荷で処分が可能となる生分解性を併せ持ったバイオマス由来の包装材である。

 中間層に使用されているプランティックを含め、パッケージの部材が生分解性素材で構成されており、アルミ箔などは使っていない。これらの特長が評価されグリーンパッケージ賞大賞を受賞した。

 同賞は韓国環境府と韓国環境包装振興院が共同で主催する公募展。環境に配慮した包装技術とデザインを発掘し、自然保護・資源節約への関心を高めることを目的に、2011年にスタートした。

 公募は大企業から中小企業までが参加する一般部門、大学生を対象とする学生部門の2部門で構成され、環境意識の高まりとともに、同国内でも注目を集めるイベントとなっている。

三菱ケミカル 黒崎事業所の硝酸・硝酸塩類の製造設備を停止へ

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2019年2月13日

 三菱ケミカルは12日、黒崎事業所の硝酸と硝酸塩類(硝酸ナトリウムと硝酸カリウム)の製造設備を、来年4月をめどに停止し、同事業から撤退すると発表した。 

 同社は三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画である「APTSIS 20」に基づき、ポートフォリオマネジメントの強化に取り組んでいる。

 これらの製品については、国内市場が頭打ちとなる一方、海外メーカーとの競争にさらされており、同事業を継続的に成長させていくことは困難であると判断した。

 これに伴い、電子工業用高純度薬品(EL薬品)のうち、EL硝酸とEL混酸、ELアンモニア水は黒崎事業所での製造を停止するが、小名浜事業所での製造は継続する。

 同社は今後、無機事業については、より付加価値の高い機能商品に集中する。EL薬品事業はエッチング液や洗浄剤といった高機能製品の研究開発を加速させるなど、今後も同事業全体の成長を促進する。

 また、これら事業を含めた機能商品事業について、エレクトロニクス関連事業や自動車関連事業などの成長市場で技術開発や用途開拓を進めることにより、一層の強化を図っていく。

住友ベークライト 4-12月期決算(8日)

2019年2月12日

[住友ベークライト/4-12月期決算](8日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結(国際会計基準:IFRS)=売上収益163,112(2.8%)、事業利益14,486(▲6.8%)、営業利益14,041(▲7.2%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益10,785(▲8.7%)。

JXTGエネルギーなど 国際パネルディスカッション開催

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2019年2月8日

 JXTGエネルギーとJXリサーチ、日本エネルギー経済研究所による国際パネルディスカッションが6日、東京・大手町の日経ホールで開催され、石油と天然ガス情勢について3人のパネリストが意見を述べた。最初に各パネリストが簡単なオープニングコメントとして「今後の国際石油・ガス市場を見るポイント」を紹介した。

国際パネルディスカッション FACTSグローバルエナジーグループのフェレイダン・フェシャラキ会長は、短期的な見方として、原油価格は今年の

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