NEDO・川崎市 起業家支援拠点「K-NIC」開設へ

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2019年3月4日

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と川崎市は1日、ベンチャー発掘から成長支援までを目的に、起業家支援拠点「Kawasaki-NEDO Innovation Center」(K-NIC)を今月18日に開設すると発表した。

K-NICの入口イメージ
K-NICの入口イメージ

 同支援拠点には、起業経験者、投資家、知的財産やマーケティングなどさまざまな専門家による相談窓口をはじめ、NEDOと川崎市の各種支援事業の相談窓口、ピッチイベントや交流機会の機能を集約する。起業家を次々に生み出す好循環の仕組みを構築し、イノベーションの創出による経済の活性化や雇用の拡大を目指す。

 また、同日には「K-NICオープニングイベント」が催される。「川崎モデル」知的財産マッチング会のほか、研究開発型ベンチャーなどのピッチを開催し、同支援拠点の多くの取り組みを発信することで、参加者の新たなイノベーション創出を図る。

 「川崎モデル」とは、川崎市と川崎市産業振興財団、金融機関が連携し、大企業・研究機関が保有する開放特許などの知的財産を中小企業に紹介し、中小企業の製品開発や技術力の高度化、高付加価値化を支援して地域産業活性化を目指す取り組み。

 なお、「K-NIC」は、JR川崎駅からほど近いNEDOと同じビル、ミューザ川崎セントラルタワーの5階(川崎市幸区大宮町1310番)に開設される。開設時間は午後1時~午後9時。休業日は土日祝日と年末年始(※イベント実施時は開設)。

東洋紡バイオテクノロジー研究財団 助成対象者を決定

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2019年3月4日

 東洋紡バイオテクノロジー研究財団はこのほど、平成30年度の研究助成の対象者を決定したと発表した。本年度はバイオテクノロジー分野の若手研究者7人に対し、総額3600万円の研究助成金を贈呈する。

 今月22日、東洋紡の本社で開催した贈呈式に留学を控えた2人が出席。津村準二理事長(東洋紡相談役)が目録を授与し、「助成金を活用し、皆さんが少しでも充実した留学生活を送ることで、バイオテクノロジーの発展に貢献する研究者となることを切に願っている」と、留学先での研究に向けて応援の言葉を贈った。

 贈呈式に出席した東京大学大学院医学研究科の根城尭英さんは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校に留学する。研究テーマは「複合受容体システムを用いた次世代型の脳腫瘍免疫治療の開発」。「ゲノム解析の手法を腫瘍免疫の解析に応用する研究は世界でも盛んだが、留学を通して、それを臨床の場面にも生かしていきたい」と意気込みを語った。

 東京医科歯科大学生体材料工学研究所の松本大亮さんは、米スクリプス研究所に留学する。研究テーマは「人工塩基をもつmRNAから非天然アミノ酸への効率的な細胞内翻訳系の開発」。「4種類の塩基から構成される遺伝子の情報を拡張することで、新たな機能をもった薬剤の開発につなげ、今は解決法のない先天性疾患の治療に貢献したい」と抱負を語った。

 同財団は、東洋紡の創立100周年を記念して設立された研究助成団体。海外留学を助成する「長期研究助成」の受贈者は、今回を含めて201人を数え、バイオテクノロジーの研究や教育の第一線で活躍している。また、東洋紡のバイオ事業を遡ると、化学繊維の原料となるパルプの廃液処理研究にたどり着く。同研究が築いたバイオの礎が、その後同社の主要事業を担う診断薬用酵素や遺伝子解析技術へと発展していった。

積水化学 グループ20社を含め健康経営優良法人に認定

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2019年3月4日

 積水化学工業は1日、経済産業省と健康経営優良法人制度を運営する日本健康会議から、3年連続で2019年度の健康経営優良法人に認定されたと発表した。今回は健康経営に積極的に取り組んでいる、グループ会社20社含めての認定となった。

 同社は「従業員は社会からお預かりした貴重な財産」という考え方をベースに、多様な人材が活躍できる、健康で働きがいのある職場づくりを推進する「ダイバーシティ経営」に注力している。また、同社グループのCSRでは、「社会への約束」の1つとして「働く環境」を明記し、サステナブル経営にとって最も大切な「人」を健康の面から支援する体制整備を進めている。

 こうした中、健康保険組合とのコラボヘルス充実による全グループ会社で統一した健康管理の実施や、データ分析による根拠に基づいた施策の策定、ストレスチェック制度での努力義務であるストレスチェックの有効活用を行っている。さらに、契約社員や家族も利用できるがん健診などの制度の充実も図っている。このようなグループ会社を含めた健康増進施策を推進していることが同社の取り組みの特徴であり、今回の認定につながったと同社では考えている。

 今後もすべての従業員が心身ともに、そして社会的にも良好な状態であるWel-Beingを目指して健康経営を推進し、事業を通じて地域・社会へ貢献していく考えだ。

 

東ソー 「健康経営優良法人2019~ホワイト500~」に認定

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2019年3月4日

 東ソーは1日、「健康経営優良法人2019~ホワイト500~」(大規模法人部門)に認定されたと発表した。「健康経営優良法人認定制度」とは、経済産業省が優良な健康経営に取り組む法人を「見える化」し、社会的に評価ができる環境を整備することを目的とした顕彰制度。

 同社では、健康づくり委員会を中心として、従業員の心身の健康づくりをサポートするため、「体力づくり」「生活習慣の改善」「メンタルヘルス」を3本柱に、ウォーキング活動や食育・禁煙・適正飲酒をテーマとしたイベント、産業医や外部講師によるメンタルヘルス講習会など、さまざまな健康づくり活動を展開してきた。従業員の健康と職場環境の維持・向上は企業としての責務であり、健全な企業経営のためには必要不可欠なものという理念のもと、今後も従業員の自発的な健康づくりのために環境を整備し、その活動を積極的にサポートしていく。

 

大陽日酸 米国でのHyCO事業と関連資産の買収を完了

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2019年3月4日

 大陽日酸は1日、100%子会社のMatheson Tri-Gas(米国テキサス州)を通じて、ドイツのLinde Aktiengesellschaftの子会社であるLinde Gas North Americaが米国で行うHyCO事業の1部と関連資産の買収を完了したと発表した。

 同事業は、天然ガスなどから水蒸気改質装置(SMR)などで分離される水素(H2)・一酸化炭素(CO)を、石油精製・石油化学産業などにパイプラインを通じて大規模供給するもの。

 買収による取得対象資産は、SMR式HyCOプラント(5カ所8基)とパイプライン、遠隔監視システム。取得価額は4億1307万ドル(約456億円)。取得事業売上収益(2017年12月期)は、約9100万ドル(約100億円)。

 大陽日酸グループは今回の買収を通じ、①H2・COのオンサイト供給による中長期での安定的な収益と、②HyCO事業の効率的な運営を可能とするリソース(人・技術)を獲得したのを機に、③米国での新規オンサイト需要(石油精製、石油化学など)での提案力を強化していく。

 

旭化成エレクトロニクス CO2濃度など住環境のモニタリング開始

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2019年3月1日

 旭化成エレクトロニクスは28日、旭化成建材と共同で、連続環境モニタリングシステムを用いた居住空間での、CO2濃度と温熱環境の見える化による新たな価値創出に向けた実証実験を2月から開始したと発表した。

 戸建て住宅やモデルハウスで、同システムからリアルタイムに取得・蓄積・表示されるCO2と温熱環境データ活用の有用性を検証するととともに、居住者への新たな価値提供を模索していく。

設置例
設置例

 旭化成建材の快適空間研究所は、「あたたかい暮らし」の実現をビジョンに掲げ、主に住宅事業者などの断熱材ユーザーに向けた情報発信や啓発活動を行っている。その活動の一環として、2017年1月に世界トップレベルの断熱性能をもつ断熱材「ネオマフォーム」を用いた高断熱・高気密住宅体験棟「ネオマの家」を建設。同体験施設では、温熱環境や断熱性能のほか、気密性能や換気性能の重要性などをユーザーや施主に訴求している。

 一方、旭化成エレクトロニクスでは、住まいに集うすべての人に安心・快適な空間と時間を提供するためのユニークな製品・ソリューションの開発に取り組んでいる。その製品の1つとして、CO2濃度と温湿度環境をパソコンやスマートフォンでいつでもどこでもリアルタイムでデータとして取得できる、「連続環境モニタリングシステム」を開発し、2018年1月から快適空間研究所と共同で「ネオマの家」の優れた温熱性能を数値化する実験を行っている。

 今回の実証実験を通じて、旭化成エレクトロニクスは連続環境モニタリングシステムの将来の商用化を目指し、旭化成建材は取得したデータの住宅事業者向けのサービスへの活用を検討していく。両社は今後も、「クリーンな環境エネルギー社会」の実現を目指し、住まいの「快適で便利な良質空間」の提案と居住者の「あたたかい暮らし」の実現を推進していく。

 

三井化学 ESG/SDGs高評価で200億円の資金を調達

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2019年3月1日

 三井化学は28日、三井住友銀行が提供する「ESG/SDGs評価」に基づくシンジケート・ローンを通じて、計200億円の資金調達を実施したと発表した。同ローンは、三井住友銀行と日本総合研究所が作成した基準に沿い、顧客のESGやSDGsへの取り組みや、情報開示の状況を評価する金融商品。

 シンジケート団は、三井化学のESG/SDGs評価結果に賛同した20の金融機関から成っている。今回、同社の取り組みは、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)の各項目について非常に高い水準であると判断された。

 「環境」では、CO2排出削減に向けた具体的な取り組みの実施や、製品ライフサイクルの各段階で環境負荷削減に貢献する「Blue Value」製品の提供などが評価された。「社会」では、独自のQOL向上評価指標「Rose Value」策定と同製品の認定。「ガバナンス」では、事業活動を通じて社会課題を解決するため、経済軸・環境軸・社会軸から成る3軸経営を深化させ、長期的視点に立った経営を実践している点が評価された。また、サステナビリティに向けた企業経営では、優れた取り組みと情報開示の実施が評価を受けた。

 三井化学は、ESG視点を経営や戦略に取り込み、持続可能な成長を図るため、昨年4月にESG推進室を新設した。今後も「環境と調和した共生社会」「健康安心な長寿社会」の実現に向けて、事業活動を通じた社会課題解決に積極的に取り組むとともに、社会と同社グループの持続的発展を目指していく。

 

出光興産 千葉・プレゼンテーションサイトがリニューアル

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2019年2月28日

 出光興産は第5次中期経営計画(2018~20年度)で、成長事業の1つであるエンジニアリングプラスチックや粘接着基材などの高機能材料に注力し、「次の出光」の柱に育てていく方針を打ち出している。

出光外観昼間 昨年10月に、千葉事業所内の研究エリアに保有しているプレゼンテーションサイト(プレゼンサイト)が、顧客との「共創の場」としてリニューアルオープン。このほど、マスコミ向けに見学会を開催した。

 機能材料研究所の村上友良所長は「プレゼンサイトの前身は、機能材料研究所の開発した材料の用途事例を展示し、お見せすることを目的に2000年にスタートした。18年間で約3万人の方々にご来場いただいたが、展示スペースが

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クラレ 「ジェネスタ」が「ベストパートナー賞」の金賞に

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2019年2月28日

 クラレはこのほど、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」が日本サーモスタットの自動車用冷却系部品の開発に多年にわたり貢献したとして、同社から「ベストパートナー賞」の金賞を受賞したと発表した。

 クラレは世界的な自動車用冷却部品メーカーである日本サーモスタットに「ジェネスタ」を販売している。今回の表彰は、高品質な材料を安定・継続的に供給し、かつ部品の開発段階でCAE解析や成形技術を駆使した迅速・的確な技術サービスを提供して、同社の開発に貢献したことが評価された。

 CAE解析とは、設計した製品を実際に作る前段階で、パソコンで「シミュレーション」 ができる技術のこと。クラレは金型中の樹脂の流動解析や製品の応力解析などを実施して、顧客の製品開発をサポートしている。

 1月29日に開催された日本サーモスタット主催の「新春賀詞交歓会」に、池森洋二ジェネスタ事業部長らが出席し、表彰状を授与された。同社は今後も、技術サービスに磨きをかけ、顧客のモノづくりに材料プラスアルファの提案力で応えていく。

帝人 米社を買収し航空・宇宙用途で炭素繊維事業を拡大

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2019年2月28日

 帝人は27日、航空・宇宙用途向けに高耐熱熱硬化プリプレグを製造・販売する米国のレネゲード社(オハイオ州)の全株式を、今年4月をめどに取得し完全子会社化すると発表した。プリプレグとは、炭素繊維シートに樹脂を染み込ませたもの。

 今回の買収により、エンジン部材などへの適応が可能な、未来の最新鋭航空機に向けたラインアップとなる高耐熱性プリプレグを獲得でき、これまで以上に幅広い潜在ニーズへの対応が図れるようになる。同時に、同社が蓄積してきた炭素繊維や中間材料のノウハウや評価設備、販売チャネルなどを活用することで、レネゲード社製品のより幅広い展開が可能となり、航空・宇宙用途向け炭素繊維事業のグローバル展開をよりいっそう強化していく。これらの施策を通じ、2030年近傍までに同用途で年間9億ドル超の売上を目指す。

 レネゲード社は、1993年創立の樹脂メーカーを母体とし、2007年に設立された航空・宇宙用途向け高耐熱熱硬化プリプレグメーカーで、耐熱性樹脂には高いノウハウをもつ。特に、技術的に難しいとされる低毒性原料を用いたポリイミド樹脂による、高耐熱性と熱サイクル耐性に優れるプリプレグの製造が特徴。欧米をはじめとする航空機メーカーや航空機エンジン関連メーカーなどから高い信頼と採用実績を得ている。

 一方、帝人グループは炭素繊維事業では、特に航空機分野に注力しており、炭素繊維原糸からCFRP(炭素繊維複合材料)に至るまでのラインアップを拡充し、用途開発を強力に推進する。先ごろは、米国・ボーイング社の一次構造材向けに認定された熱可塑性プリプレグなど、将来の最新鋭機に向けた、新たな中間材料や工法の開発に積極的に取り組んでいる。