
塩ビ工業・環境協会(VEC)は10日、都内で新年賀詞交歓会を開催し、関係者約260人が出席した。
横田浩会長(トクヤマ社長)は冒頭の挨拶で、「昨年の内需は一昨年との比較でおおむね横ばいであった反面、新興国需要をベースとした輸出は好調に推移し、生産量は一昨年同様160万tを超えると見られる」と昨年を振り返った。
また、不透明な世界情勢の中、国内では設備投資や住宅投資は力強さに欠け、経済界はやや盛り上がりに欠けた1年ではあったものの、塩ビ樹脂各社は
2020年1月14日
2020年1月10日
日本化学会は9日、2019年度の吉野彰研究助成対象者を九州大学先導物質化学研究所准教授の小椎尾謙(こじお・けん)氏に決定したと発表した。
募集テーマは「低ポアソン比(負を含む)を有する弾性体に関する基礎研究」で、選考は「吉野彰研究助成選考小委員会」による厳正な審査と「吉野彰研究助成委員会」での審議、理事会での承認を経て進められた。なお、小椎尾氏には、第100春季年会会期中の3月23日に、東京理科大学野田キャンパスにて助成金目録(200万円)が授与される予定。
研究テーマは「高度に配向した無機ナノシートが充填されたエラストマーの創製」で、研究期間は助成金公布日から2年間となっている。
吉野彰研究助成事業は、リチウムイオン電池開発の革新的な功績により2013年度に「The Global Energy Prize」(ロシアで創設されたエネルギー分野のノーベル賞といわれる最も権威ある賞)を受賞された吉野彰氏(旭化成、日本化学会フェロー)が、その報奨金をエネルギー、環境、資源分野の研究活動の活性化のために有効に使いたいとの思いから日本化学会に寄附し、その基金を基に創設された。
2020年1月10日
2020年1月9日
バイオ関連12団体は8日、都内のホテルで合同賀詞交歓会を開催し、政官産学の各界から600人超が参加した。
バイオインダストリー協会の阿部啓子会長(東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授)は冒頭の挨拶で、現在、世界が抱える環境・食糧生産・高齢社会・健康・疾病・難病・エネルギー資源などの地球規模の多くの課題に対し、「社会システムを大きく変革させるバイオ産業に、多大な期待が寄せられている」とし、そのためには「特にバイオサイエンスとデジタルサイエンスの融合」の必要性を指摘した。
中でも「デジタルバイオ領域に興味を抱くアカデミア研究者の参入は急務な課題」とし、世界をリードするバイオ産業の技術を誕生させるためにも、バイオ産業からのアカデミア研究者への支援を呼び掛けた。
続いて登壇した永山治理事長(中外製薬会長)は、昨年6月に政府が策定した「バイオ戦略2019」に触れ、「今回のバイオ戦略では、
2020年1月9日
化成品工業協会は8日、都内で新年賀詞交歓会を開催し、関係者約270人が出席した。
中西義之会長(DIC会長)は冒頭の挨拶で「昨年の世界情勢を振り返ると、米中貿易摩擦や日韓関係の悪化などの影響を受けた1年だった。また、年末年始には米国とイランの関係が緊張状態に陥っており、今後のリスク要因となる」と懸念を示した。
一方、「明るい話題は旭化成の吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞されたことだ。化学に携わる者として大変誇りに思う。また、今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される。国中が盛り上がっていくことを期待している」と述べた。
続いて、同協会が取り組んでいる化学品規制に関する2つの大きなテーマについて説明。まず「改正化審法への対応」では、
2020年1月8日
淡輪日化協会長、持続可能な社会への貢献を強調
日本化学工業協会や石油化学工業協会など、化学関連52団体の共催による化学業界合同新年賀詞交歓会が7日、都内のホテルで開催され、関係者約1200人が出席した。最初に52団体を代表して、日本化学工業協会の淡輪敏会長(三井化学社長)が挨拶を行った。淡輪会長はまず昨年を振り返り、新天皇の即位と旭化成の吉野彰フェローのノーベル化学賞受賞への祝意を表した。
昨年の事業環境については、米中貿易摩擦の激化などにより厳しかったとするとともに、「石化・基礎化学品を中心に需要低迷と市況下落の影響を受け、業績面でも厳しい年であった」との認識を示した。
また、昨年は国連環境サミットで
2019年12月26日
VEC(塩ビ工業・環境協会)は、初の開催となったPVC(塩化ビ樹脂)製品のコンテスト「PVCアワード2019」の受賞製品を決定した。
同コンテストは、PVC素材の優れた加工性・印刷性・耐久性・耐摩耗性・リサイクル性などを生かし、生活や社会のニーズに応えるソリューションを新しい時代に展開していくことを目指している。
今回のテーマは〝新しい時代をCreateするPVC製品〟とした。販売開始後5年以内の製品と、これから商品化する製品を対象に公募し、全国から115点の製品が寄せられた。
11月29日に審査会を開催。応募テーマとの合致性のほか、製品の市場性・機能性・独創性・環境性の5項目を審査基準とし、芝浦工業大学デザイン工学部の橋田規子教授、日刊工業新聞社の山本佳世子論説委員・編集委員、VECの宮島正紀副会長(信越化学工業常務取締役)ら6人の審査員により、準大賞以下、計12点の受賞製品を決定した(大賞は該当製品なし)。
準大賞に選ばれたのは「スカイクリア防炎&Ziptrakロールスクリーンシステム」(受賞者:アキレス・後藤修斗さん)。「スカイクリア防炎」は、優れた耐候性・防炎性・透明性を持った屋外間仕切り用フィルム。専用フレームの「Ziptrakロールスクリーンシステム」と合わせて使用することで、より快適な屋外空間を作り出せる。
優秀賞には家畜感染被害の拡散防止を目的に開発された長靴、水の動きで体幹を刺激する新感覚のトレーニンググッズなど5点、審査員賞には、心臓マッサージ時に女性のプライバシーを守るシートを開発した高校生の作品など2点、入賞は4点が選ばれた。
上位賞には、アウトドアや防災、健康づくり、食品衛生に関連した、昨今のトレンドや要望に対応した製品が多い。審査に当たった橋田教授は、「改めて塩ビ素材の優秀さを感じた」と、塩ビが持つ多様な用途に関心が高まったとし、次回に向け「大賞に相応しい、アッと驚くような魅力的な応募」への期待を寄せた。
なお、表彰式は来年1月10日に如水会館(東京・千代田区)で行わる。受賞製品をはじめ応募製品は、同月17~26日に「GOOD DESIGN Marunouchi」(東京・千代田区)で展示される。
2019年12月23日
2019年12月23日
2019年12月17日
石油化学工業協会(石化協)は16日、アジア石油化学工業会議「APIC 2020・インド大会」について、同協会のホームページにバナーを掲載し、専用ウェブサイト(https://ez-entry.jp/apic2020/entry/)で参加登録の受付を開始した。
同会議は、Chemicals & Petrochemicals Manufacturers‘Association(CPMA)の主催で来年5月28日(木)、29日(金)の両日、ニューデリーのHotel Pullman(エアロシティ)で開催される。
参加費用は、石化協のサイトから申込んだ場合1人当たり700USドルの円貨相当額(適用レート:三菱UFJ銀行来年4月10日時点のT.T.S.)で、参加登録の締切は来年2月28日(金)17時となっている。
今回の会議では「Ushering in a Decade of Sustainable Growth.」をテーマに掲げ、アジア石化産業の今後の展望や協業による新たな可能性、さらに持続可能社会を実現する解決策ついて活発な議論が交わされる見通しだ。