東ソー 触媒学会から学会賞(技術部門)を受賞

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2021年4月15日

 東ソーはこのほど、「触媒の高性能化と寿命予測技術による塩化ビニルモノマー製造プロセスの効率化」で、触媒学会より、「2019年度 触媒学会 学会賞(技術部門)」を受賞した。

触媒学会 学会賞(技術部門)の楯
触媒学会 学会賞(技術部門)の楯

 同社は1960年代に独自技術によってオキシクロリネーション法塩化ビニルモノマー(VCM)プラントを操業して以来、触媒の改良を進め、触媒性能の向上に努めてきた。

 今回の受賞は、エチレン、塩化水素、酸素から二塩化エチレン(EDC)を合成するオキシクロリネーション反応に用いる固定床の独自触媒を新たに開発し、実用化に至ったことが評価された。銅系のシンプルな触媒組成にもかかわらず、円筒形状、さらに担体に特異な細孔構造をもたせることで、触媒性能(活性、選択性、耐久性)が飛躍的に向上。さらに、触媒劣化メカニズムの解析により触媒寿命を高精度に予測するシミュレーション技術も確立し、触媒使用期間の延長などのコスト低減に寄与した。

 学会賞(技術部門)は、触媒に関連する工業技術(触媒分析や評価技術、触媒技術の異分野への応用なども含む)に関して著しい研究業績・開発業績を挙げたものに対して贈られる。

 同社は、今回の受賞を励みとし、今後も革新的な研究開発に取り組んでいくとともに、エネルギー消費や環境負荷が少ない素材の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく。

DIC 中国子会社が「チャイナプラス」にPPSを出展

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2021年4月15日

 DICは、100%子会社である広州迪愛生貿易(中国・広州市)が、深圳市で開催されている「チャイナプラス2021 第34回中国国際プラスチック・ゴム工業見本市」に出展している。同展は、来場者数16万人超・出展企業数約3600社(2019年実績)を誇り、30年以上続く、アジア最大のプラスチック・ゴム見本市。

チャイナプラス 出展ブースのイメージ
チャイナプラス 出展ブースのイメージ

 同社グループは、世界トップシェアを誇るPPSコンパウンド「DIC.PPS」を出品。同製品は、スーパーエンジニアリングプラスチックの一種で、耐熱性に優れ、自動車部品や電気・電子部品、住設機器などに多用されている。近年は、環境を意識し普及しているエコカーなどの車体の軽量化と燃費向上を図る目的などで、金属部品の代替として採用が拡大している。

クラレ チャイナプラスに出展、高機能エラストマーなど

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2021年4月15日

 クラレグループの可楽麗国際貿易(上海)と可楽麗貿易(上海)は、中国の深圳・国際会議展覧センターで開催されているアジア最大のプラスチック・ゴム工業展示会「チャイナプラス2021」(4月13~16日)に共同出展している。ガスバリア性樹脂「エバール」、高機能性エラストマー、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」、アクリル樹脂・加工品など、様々な製品を紹介する。

ダイセル 人事①(1日)

2021年4月15日

[ダイセル・人事①](1日)▽経営戦略本部戦略推進グループ主任部員島田隆広▽同本部戦略企画グループ主任部員熊谷陽介▽事業創出本部事業創出センター製剤ソリューション事業ユニット開発チーム主任研究員楢﨑美也▽同本部事業創出推進部事業推進グループ主任部員大窪弘介▽パフォーマンスマテリアルズ本部副本部長、事業創出本部副本部長六田充輝▽生産本部生産技術センタープロセス革新グループ主任研究員内田敬之▽同平井雄一郎▽同本部同センター工業化グループ主席研究員牧沢克憲▽同松井豊▽同本部同センター同グループ主任研究員寺尾彰浩▽同本部同センター同グループ主任研究員兼品質監査室主任部員津田麻衣子▽同本部同センターシミュレーショングループ主任研究員鈴木翔太▽リサーチセンターリサーチグループ主席部員芳我基治▽事業支援本部Gr企業統括グループ主席部員望月靖▽同本部総務・秘書グループ主席部員小林順三▽同本部法務グループ主席部員原隆司▽同本部同グループ主任部員大野潤一郎▽同本部IR広報グループ主任部員中村佳弘▽同加藤洋子▽同本部人事グループ主席部員金井直樹。

 

ダイセル 役員人事(5月14日)

2021年4月15日

[ダイセル・役員人事](5月14日)▽Shanghai Daicel Polymers,Ltd.董事長、専務執行役員パフォーマンスマテリアルズ本部長兼ポリプラスチックス社長塩飽俊雄。

宇部興産と三菱マテリアル セメント事業統合の承継会社を設立

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2021年4月15日

 宇部興産と三菱マテリアルは14日、昨年9月に契約締結を公表した両社のセメント事業とその関連事業などの統合について、承継会社(C統合準備株式会社)を設立したと発表した。なお、名称については、2022年4月の本統合時に変更する予定。

 代表取締役には、宇部興産代表取締役専務執行役員で建設カンパニープレジデントの小山誠氏と、三菱マテリアル執行役常務でセメント事業カンパニープレジデントの平野和人氏が就任した。

 

積水化学工業 なでしこ銘柄に選定、2年連続4回目

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2021年4月14日

 積水化学工業はこのほど、経済産業省と東京証券取引所により、2020年度の「なでしこ銘柄」に選定された。2016年度、2017年度、2019年度に続き、4度目の選定となる。

なでしこ銘柄に選定

 同社は「従業員は社会からお預かりした貴重な財産」との考え方に基づき、多様な人材の活躍、働きがいのある職場づくりに取り組んでいる。そのなかで、女性活躍推進は2007年度から取り組みを開始。2015年度からは、ダイバーシティマネジメント方針を定め、女性活躍推進をファーストステップとしたダイバーシティ推進を積水化学グループ全体で展開している。

 女性活躍推進では、「定着と活躍」、「管理職創出」の段階に分けて進めている。なかでも、女性管理職候補とその直属上司を対象にした実践型の研修など、活躍の場の拡大に注力した結果、女性社員の定着率向上や女性管理職数が増加。昨年4月には社内から女性執行役員が1人誕生し、その執行役員がリーダーとなる社内塾で、経営陣に対し「女性の底力を経営に活かす方法」を提案するなど、社内の女性活躍推進への機運が高まっている。

 同社は、サステナブルな社会の実現に向けて、今後もさらなるダイバーシティ推進に取り組んでいく。

ダウ 製造業リーダーシップ評議会から5つの賞を受賞

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2021年4月14日

 ダウはこのほど、全米製造業者協会の1部門である製造業リーダーシップ評議会から、5つのマニュファクチャリング・リーダーシップ・アワードを受賞したと発表した。

 この賞は、製造能力の向上に優れた結果を出した個人とプロジェクトを対象に、技術主導型のリーダーシップと革新・改善への活動を組み合わせた優れた事例が評価されて選ばれる。

 選定されたダウのプロジェクト賞は、「ダウ・マニュファクチャリング4.0」「E2Eビジネス・プランニング・プログラム」「計装・センサー・イノベーション」の3つ。

 また個人賞として、グローバル・デジタル化担当ディレクターとシニア・プロセス・オートメーション・エンジニアの両氏が受賞している。

 オペレーション部門シニアバイスプレジデントであるジョン・サンプソン氏は、「イノベーションと継続的な改善に向けて、日々、多大な貢献に取り組み続ける当社の多くの優れた人材を誇りに思う。今回の受賞は、こうした取り組みと、すべてのステークホルダーにより大きな価値を提供することを追求している、ダウのたゆみない努力の証だ」と述べている。

帝人フロンティア インドに現地法人を設立、戦略領域の拡大を図る

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2021年4月14日

 帝人フロンティアはこのほど、海外拠点の販売力強化とグローバルネットワークのさらなる拡大を目的に、今年2月26日、インドのグルグラムに現地法人「帝人フロンティア・インディア」を設立したと発表した。新法人は、今月1日から営業活動を開始した。

 インドは世界第2位の人口を擁し、堅調な経済成長が見込めることなどから、帝人グループは現地法人を設立して同国市場の開拓に取り組んでいる。帝人フロンティアも、2010年から現地で市場調査や営業活動を展開するなど、幅広く営業基盤の構築を進めてきた。

 今回の現地法人設立により、消費地や生産地として有望視されている同国で、帝人フロンティアグループの戦略領域である環境ビジネス、モビリティ、高機能テキスタイルなどの分野を中心に事業拡大を図り、今後も「素材から製品までのグローバルなバリューチェーンの構築」を一層強化していく考えだ。

旭化成ヨーロッパ 移転で営業・マーケティング・R&Dが融合

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2021年4月14日

 旭化成は13日、欧州統括拠点である旭化成ヨーロッパ(ドイツ・デュッセルドルフ市)、旭化成マイクロデバイスヨーロッパ (同)と欧州R&Dセンターの移転が完了したと発表した。

旭化成ヨーロッパ 新拠点
旭化成ヨーロッパ 新拠点

 旭化成ヨーロッパは2016年の設立以来、拡大が期待される自動車分野を中心に、欧州市場での事業拡大を加速させるため、マテリアル領域における事業横断的マーケティング、ならびに自動車関連素材の研究開発・技術サービスや顧客ニーズへの迅速かつ効率的な対応を通じて欧州市場でのプレゼンスの向上、収益最大化を図ってきた。今回、デュッセルドルフ市内の再開発地域のメディア・ハーバー西部に位置する「C‐View Offices」に移転し、欧州でのさらなるビジネス拡大を目指す。

旭化成ヨーロッパ 新拠点(内観)
旭化成ヨーロッパ 新拠点(内観)

 同オフィスエリアには、弁護士やコンサルティング事務所、通信企業、スタートアップ企業や飲食店を中心に約700社の企業が集積していることに加え、企業向けインフラが整っているほか、十分なオフィススペースが確保できる。同社は、今後の拠点拡大を見据え2019年に同地域に移転することを決定した。

旭化成ヨーロッパ R&Dセンダー
欧州 R&Dセンター

 同オフィスには、旭化成ヨーロッパ、旭化成マイクロデバイスヨーロッパのほかに、ドルマーゲン市のケムパークに所在していた欧州R&Dセンターも今年3月に移転しており、同社にとってはマテリアル領域における営業、マーケティングそしてR&D機能が融合された初めての拠点となる。また、展示スペースやディスカッションスペースも拡充され、より活発な社内連携が可能になり、迅速な顧客対応、市場への新ソリューションの提案、現地パートナーとの共同研究開発プロジェクトの積極的な促進など、社内外のコネクト(連携)をよりいっそう深めることが期待できる。

 今後も、旭化成ヨーロッパはさらなる欧州自動車関連産業へのアプローチの強化に取り組み、顧客価値の創造を目指していく。