クラレ、小6の就きたい職業1位はスポーツ選手と看護師

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2021年7月19日

 クラレが今春小学校を卒業した子どもと、その親を対象に行った「将来就きたい職業」「就かせたい職業」のアンケート調査によると、男の子が就きたい職業の1位は昨年に続き「スポーツ選手」、女の子の1位は昨年から順位を1つ上げた「看護師」だった。

 男の子が就きたい職業1位「スポーツ選手」の内訳は、サッカー(44.7%)、野球(23.5%)、eスポーツ(8.2%)、テニス(4.7%)、バスケットボール(4.7%)が上位にランクイン。昨年2位のサッカーが同1位の野球を大きく上回り、一昨年初めて登場したeスポーツは3.2ポイント上昇し、年を追うごとに人気度を高めている。2位には昨年4位の「研究者」、3位は同10位の「教員」と、いずれも順位を上げた。「研究者」の内訳を見ると、海洋生物学者、天文学者、製薬研究員のように明確な回答も過半数に迫った。「ユーチューバー」は昨年の16位から大きく順位を伸ばし過去最高の4位に入った。

 女の子の2位は昨年6位の「教員」、3位は同1位の「保育士」。10位以内には1位の「看護師」を含め、6位「薬剤師」、9位「医師」「医療関係」と医療職が4つランクインした。今年、2.5ポイント上昇と最も比率を伸ばしたのは8位の「芸能人・歌手・モデル」。中でも声優は48.0%を占め、人気のアニメ作品など多方面で活躍する声優に憧れる女の子が増えているようだ。

 一方、保護者が就かせたい職業は、男の子の親は、1位「公務員」、2位「会社員」、3位「エンジニア」と安定志向が伺える。女の子の親は、1位「看護師」、2位「公務員」、3位「医療関係」となり、子どもと同じく医療職が人気だった。

 調査は今年3月に小学校を卒業した子どもとその親のうち、使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る、同社の社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」キャンペーンに協力した人を対象に行った。有効回答は男の子とその親が各506人、女の子とその親は各527人だった。

 

東洋エンジなど ブルーアンモニア事業化調査の2期開始

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2021年7月19日

 東洋エンジニアリング(TOYO)はこのほど、イルクーツク石油会社(IOC)、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、伊藤忠商事の3者と共同で、東シベリアと日本間のブルーアンモニアバリューチェーン構築に向けてフェーズ2として事業化に向けた詳細検討を実施することに合意した。TOYOと伊藤忠商事は2020年度に実施したフェーズ1と同様にJOGMECの委託調査として実施し、東シベリアでIOCが産出する天然ガスをアンモニアに変換し、日本へ輸送するバリューチェーンのマスタープランを構築する。

 フェーズ2では、東シベリアから日本への大規模なブルーアンモニアバリューチェーンの事業化に向けて、IOCの東シベリアの油田で産出される天然ガスから水素、さらにはアンモニアを製造するための概念設計を行う。この概念設計では、生産過程で排出するCO2を同社が東シベリアに保有する油田増産のためのCO2‐EOR(原油増進回収法)を組み合わせることを想定。また、アンモニア内陸輸送については鉄道とパイプラインの適用を検討する。これらについて、事業化の時間軸を踏まえた段階的なアプローチを立案する。

 TOYOは80件以上のアンモニアプラント建設実績をもち、石油・ガス生産設備のコンサルティング、エンジニアリング、建設、EORなどの設備計画に取り組んできた。また、東シベリアを含むロシアでのビジネスにはおよそ50年の歴史をもっている。

 4者が保有する技術・知見を生かした連携により、東シベリア‐日本間のブルーアンモニアバリューチェーンを確立し、火

力発電所や船舶などの燃料分野の脱炭素化施策として有望視されるブルーアンモニアを日本やアジアに燃料として導入することで、GHG(温室効果ガス)削減への取り組みを通じて持続可能な社会の実現に貢献していく。

三井化学 発想と創造の連鎖でつながる素材展

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2021年7月19日

脱プラから「改プラ」へ、新造形テーマに開催

 三井化学の組織横断的なオープン・ラボラトリー活動「そざいの魅力ラボ(MOLp:モル)」は先週、5日間の期間限定で素材の魅力を体験できる「モルカフェ2021」を開催した。約3年半ぶりとなる3回目。同活動は、いわば部活動のようなもので、有志メンバーが集まり、様々な素材の中に眠っている機能的価値や感性的な魅力を、あらゆる感覚を駆使して再発見し、そこから生まれたアイデアやヒントを社会とシェアしていくもの。

会場内の様子。デザインを刷新したフレコンバッグ(左)。その右奥にはフレコンをアップサイクルしたトートバックが展示されている
会場内の様子。デザインを刷新したフレコンバッグ(左)。その右奥にはフレコンをアップサイクルしたトートバックが展示されている

 2015年に活動を開始した。当初から同活動のクリエイティブパートナーを務めるエムテド(MTDO)の田子學さんは、回を重ねるごとにクオリティを高めていく活動の源泉に「モチベーション」を挙げる。1回目はプロトタイプの発表にとどまったものの、2回目では製品化までこぎつけた。またその取り組みが、アパレルブランド・アンリアレイジのデザイナー森永邦彦氏の目に留まり、その後、アンリアレイジとイタリアのファッションブランド・フェンディの、「2020-21年秋冬ミラノコレクション」でのコラボというビッグビジネスにつながっていった。3回目となる今回のテーマは「ネオプラスティシズム(新造形主義)」。海洋プラごみ問題をはじめプラスチックに注目が集まる今、持続可能な循環型社会に向けてどうプラスチックを変化させていくのか、脱プラから「改プラ」への可能性を探索し提案した。

 会場となったライトボックススタジオ青山(東京都港区)でひと際目を引く、500kg容量の鼠色のフレコンバッグ。樹脂ペレット原料などの保管や輸送に使われるが、耐用年数は15年ほど。使用後も80~90%の強度が残っていることから、そのロングライフ性を生かしてトートバッグや財布へとアップサイクルし製品化した。今回の試みでは、15年後の再利用を前提にフレコンそのもののデザインを刷新、どの部分を使っても見栄えのする仕様に変えた。

「GoTouch(ゴトウチ)」のコンパウンドペレット(手前)とトレー。コーヒーなど素材の香りも楽しめる
「GoTouch(ゴトウチ)」のコンパウンドペレット(手前)とトレー。コーヒーなど素材の香りも楽しめる

 会場には様々な素材や製品が、壁に掛けられた説明パネルとともに並ぶが、記者が注目したのは「GoTouch(ゴトウチ)コンパウンド」だ。木粉(和歌山県新宮市)やソバ殻(長野県千曲市)、緑茶殻(三重県松阪市)、ぶどう果皮と種子(山梨県甲府市・笛吹市)といった日本各地の未利用バイオマスを有効活用し、ベース樹脂のポリプロピレンとコンパウンドしたもの。会場では15種類のコンパウンドペレットとその成型品のトレーが展示されていた。混ぜ込む植物性原料の香りや色、質感が楽しめる製品が「ご当地」感を醸し出している。

モル・メンバーの藤本さん。「GoTouch(ゴトウチ)コンパウンド」を手掛けた
モル・メンバーの藤本さん(中央)。「GoTouch(ゴトウチ)コンパウンド」を手掛けた

 「三井化学のコア技術とベンチャーのトルムスイニシエイトのペレット化技術で『混ぜる』可能性を追求した」と話す、この取り組みを手掛けた藤本恵造さん。三井化学の誇る相溶化・分散技術を基にした添加剤により、バイオマス混合率50%のコンパウンドが実現。混合率70%以上も可能だという。大半が焼却処理される未利用バイオマスを有効活用することで、CO2の固定化にも寄与する。各地域のロスを減らし化石資源の使用量削減につながるだけでなく、ご当地の魅力と特色を生かしたプラスチックで地方創生の可能性も秘める。藤本さんは「土地ごとの素材で、愛着をもって長く使ってもらえる製品を提供していきたい」と抱負を語る。今後もラインアップを増やし、「ゴトウチ」プラを広く展開していきたい考えだ。

 記者的には丹波篠山の栗のイガや鬼皮、紀州の梅の種、酒どころの酒粕、米どころの稲わら、トウモロコシの芯なども面白い。違った視点をもった人とのつながりにより、さらに新たな展開も期待される。「モルカフェ」の取り組み自体がサーキュラー、循環しているようだ。

 

 

デンカ 人事(8月1日)

2021年7月19日

[デンカ・人事](8月1日)▽ライフイノベーション部門信頼性保証本部薬事安全管理部長中島秀文▽同部門同本部品質保証部長笠谷尚史▽同部門同本部同部課長小澤太郎▽同部門G47Δユニット開発部開発薬事課長竹村大輔▽ポリマー・加工技術研究所グループリーダー蓮見水貴▽渋川工場電子材料研究部グループリーダー堀端篤。

クラレ ESG投資指数の構成銘柄に選定、5年連続

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2021年7月16日

 クラレはこのほど、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資指数であるFTSEラッセル社の「FTSEブロッサム・ジャパン・インデックス」に5年連続で選定されたと発表した。

 クラレは、同社の「FTSE4グッド・インデックス・シリーズ」、米国MSCI社が開発した「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社の設計した「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」の構成銘柄にも継続して選定されており、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が採用するすべてのESG投資指数に選定されている。

 クラレグループは、今後もコーポレートステートメントの使命に掲げる「世のため人のため他人(ひと)のやれないことをやる」の下、環境に配慮したモノづくりの推進と、事業活動を通じた社会への貢献を目指すとともに、コーポレートガバナンスの強化を図っていく考えだ。

三井化学 2022年「触媒科学賞」の募集要項決まる

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2021年7月16日

 三井化学は15日、2022年「三井化学 触媒科学賞」の応募要項を決定し、今秋9月から受付を開始すると発表した。固体触媒や分子触媒、生体触媒などの研究・開発をはじめ、触媒によるグリーンプロセスや希少金属有効利用プロセスなど多様な触媒科学分野から広く募集する。

 同社は、化学と化学産業の持続的発展に寄与する目的で、特に触媒科学の分野で優れた研究業績を挙げた研究者を表彰する「三井化学 触媒科学賞」と「三井化学 触媒科学奨励賞」を2004年に制定。過去8回の同表彰を通じ国内外27人の研究者を表彰してきた。

 今回も、大学・公的研究機関に所属し、触媒科学分野で顕著な研究業績を挙げた研究者を対象に公募を行う。応募年齢は、「触媒科学賞」は47歳以下(今年4月1日時点)、「触媒科学奨励賞」は37歳以下(同)。応募受付期間は9月1日から12月31日まで。受賞者の発表は来年6月を予定する。必要書類や問い合わせ先などの詳細情報は、専用サイト(https://jp.mitsuichemicals.com/jp/techno/csa/index.htm)まで。

 

東ソー TDI系汎用硬化剤「コロネートL」を販売停止

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2021年7月16日

 東ソーは15日、TDI系汎用硬化剤「コロネートL」と「コロネートL関連製品」について、2022年3月末で販売を停止すると発表した。

 「コロネートL」は、2014年に合併した日本ポリウレタン工業がTDI(トルエンジイソシアネート)事業を開始した1962年から、TDI系汎用硬化剤の代表的なグレードとして主に粘接着剤や塗料用途向けに販売してきた。しかし、主要原料の調達が不可能となったため、今回、販売を停止することを決定した。

 

CLOMA フォーラム開催、2年半の取組み紹介

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2021年7月16日

澤田会長「成果の種を社会実装化することが重要」

 クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)はこのほど、「CLOMAフォーラム2021」をオンラインで開催し、1200名以上が参加した。

 CLOMAは、海洋プラスチックごみの問題解決に向けて、プラ製品のより持続可能な使用、ならびにプラ廃棄物の削減につながる革新的な代替品の開発と導入・普及を図るため、業界の垣根を越えて経済界全体としての活動を企画・推進し、官民一体となって素材を通じた持続可能な発展を推進する母体となることを目的とし、2019年1月に159社・団体で発足したが、現時点で430社・団体にまで拡大している。

澤田道隆会長
澤田道隆会長

 澤田道隆会長(花王会長)は、「CLOMAが発足し2年半が経過した。行政の支援をいただきながら3部会(普及促進部会、技術部会、国際連携部会)が積極的に活動を行っており、多くの成果が出てきている。今後は、

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