【化学企業 入社式訓示③】帝人 鈴木純社長

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2021年4月6日

 社会人、帝人グループ社員として、大きく成長し活躍することを期待している。企業が存在し続けるには、業績だけでなく社会から求められ続ける必要がある。今は「企業視点で良いモノを作れば売れる」という時代ではなく、社会のニーズを的確に把握し「社会にとって価値があるモノ・サービス」を提供し続けなければ生き残れない。そしてテクノロジーを「価値」に転換するイノベーションが求められている。

 皆さんも変化を糧に成長すべく、失敗を恐れず情熱をもって仕事にチャレンジしてほしい。会社は大きな変化・進化の真っ只中にあるので、それぞれの職場で大いに力を発揮し、より素晴らしく力強く存在感のある会社に変えていこう。

 皆さんへの期待とアドバイスは次の3点。第1は、社内外のコミュニケーションを大事にすること。お客様や上司・先輩・同僚など社内外の様々な価値観をもつ人たちときちんとコミュニケーションし、お互いに多様性を受け入れ考えを発信し合うことで、新たな考えや発想を生み出す。1+1を2ではなく3にも4にもするといった考え方や仕事の進め方が求められる。

 第2は、仕事には明るく、楽しく、真面目に、一生懸命に取り組むこと。好きな仲間や仕事だけを選ぶことはできない。仕事の価値は、取り組む姿勢で大きく変わる。まずは上司先輩の指導を素直に受け入れ、知識やスキルを自分のものとし、3年でその道のプロになる。目標を立て情熱をもって仕事にあたれば、必ず大きな成果と自己成長を実感できる。

 第3は、何事にも挑戦し続けること。皆さんには未来の社会をより良くし、イノベーションを起こして新たな価値を創造することへの挑戦が求められる。そして失敗と向き合う覚悟なしには成功しない。失敗を跳ね返すしなやかさと、最後までやり抜く熱意をもってほしい。

 皆さんには大きな成長と活躍の場がある。歯車の1つではなく、一人ひとりがエンジンだ。今抱いている意欲や情熱、志に加え、「会社を動かし、さらなる飛躍を実現するのは、ほかの誰でもなく自分自身なのだ」という当事者意識や主体性をもち続け、自身が誇りに思える会社生活を築いてほしい。

【化学企業 入社式訓示③】宇部興産 泉原雅人社長

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2021年4月6日

 皆さん、宇部興産への入社、おめでとう。本日、ここに70名の新入社員の皆さんを迎えることかができたことを、大変嬉しく思う。この貴重な集合研修の場を通じて、新しい仲間との、バーチャルではないリアルな人間関係を深めてほしい。

 皆さんには、長く当社で働いてほしいと思っており、会社としては皆さん一人ひとりが、やり甲斐をもって働ける様々な「場」を提供していくため、幅広い経験を積み重ねることにより、長い目で見たキャリア形成を図ってほしい。それぞれの場で、常に新たな知識を身につけ、任せられた職務領域については「自分が一番よく知っている」と早く言えるようになるため、プロ意識をもってしっかり取り組むようお願する。

 当社は120年を超える歴史のある会社だが、今、大きな転換点を迎えている。差し迫った大きな変化は、1年後に予定されているセメント関連事業の三菱マテリアルとの完全統合だ。これによりセメント事業については内需減少やカーボンニュートラルといった課題に対応するとともに、両社の強みを組み合わせることにより、新たな成長の絵が描けるようになる。

 一方で宇部興産本体は、機械部門はすでに完全別会社化し、自律的な成長を図っている。残った化学部門がいかに成長ドライバーとしてグループ全体をけん引していくかが問われており、事業のスペシャリティ化を今後一層加速させ、地球環境問題やデジタル社会、そして人々の生命と健康に貢献する企業として、事業構造改革を進めていく。

 当社の歴史はまさに自己変革の歴史だ。変化に挑戦する風土を今後も大切にしながら、我々の先輩たちが過去においてそうしてきたように、常に時代の要請に応じ新たな事業を起こし、ポートフォリオを組み換えていく考えだ。そのためには、当然のことながら若い力が必要になる。今やろうとしている変化への挑戦は、今後の当社を担う皆さんのためでもある。10年後・20年後の当社のさらなる発展のために、皆さんの若いエネルギーも結集し、力強く取り組んでいきたい。

出光ライオンコンポジット 出光の子会社化で社名を変更

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2021年4月6日

 出光ライオンコンポジットはこのほど、出光興産の連結子会社になったことに伴い、海外現地法人を含めて社名を「出光ファインコンポジット」に変更すると発表した。社名変更日は7月1日を予定している。

 出光ライオンコンポジットは、出光興産とラインの折半会社だったが、今月1日付で、出光興産がライオン保有の全株式を譲受した。出光ライオンコンポジットは、引き続き出光グループの一員として出光興産とのシナジー創出を模索していくとともに、環境配慮型商品をはじめとする新規複合材料の市場投入を通じて、ニューノーマル社会に貢献する新たな価値創造に取り組んでいく。

旭化成ホームプロダクツ ジップロックのアイデア100選、駅やウェブで公開

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2021年4月6日

 旭化成ホームプロダクツは5日、まだまだ先の見えない春の新生活を応援するため、「ジップロック」を活用した100のアイデアを集めた広告企画「2021年の春は一度きりだから。HELLO! IDEA100展」を、4月5~11日の間、東急田園都市線・渋谷駅B1F、A0・A1出口付近ハッピーボードに展示すると発表した。同時に特設ウェブサイト(https://ahp-web.jp/zl-helloidea)もオープンしている。

ジップロック HELLO! IDEA100 展
ジップロック HELLO! IDEA100 展

 「ジップロック」は昨年、無限大のアイデアを発信し、暮らしをサポートするために、ブランドメッセージを「HELLO! IDEA」に一新。今回の展示では、コロナ禍ならではの〝おうち時間〟を楽しくするアイデアやリモートワークを手助けするアイデアなど、厳選された100のアイデアをポップなイラストで表現しており、消費者の想像力で101番目のアイデアにつながっていくことを期待する。

三菱ガス化学 人事(6月25日予定)

2021年4月6日

[三菱ガス化学・人事](6月25日予定)▽取締役北川元康▽取締役(社外)真鍋靖▽退任(取締役)大久保知彦▽同(同〈社外〉)谷川和生▽監査役(常勤)稲政顕次▽退任(同)、顧問杉田克彦。

 

 

【化学企業 入社式訓示②】出光興産 木藤俊一社長

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2021年4月5日

 当社のテレビCMの最後のシーンに「人と人がつながるエネルギー。」とある。伝えたいことはこの言葉、3つのキーワードに込められている。1つ目のキーワードは「人」。当社の100年を超える歴史の中で大切にしてきたのが「人の力」だ。当社は「世の中の役に立ち、尊重される人の育成こそが究極の目的であり、事業はそのための手段である」と考えている。社員が育っていれば、どんな困難も乗り越えられる。企業理念の1つ「真に働く」が表すように、国・地域社会・人々を想い、真に働くことで成長する。会社はそのためのフィールドを提供する。そうした「人の力」が一丸となって、社会課題に挑み続けるのが出光興産だ。

 2つ目は「つなぐ」だ。人の育成のためには、事業を未来に「つなぐ」ことが必要だ。将来に向けての重要なテーマがカーボンニュートラルだ。大きな環境変化だが、当社グループが存在感を発揮し成長するための好機と捉える。CO2の排出削減と回収・利活用技術に対し、当社は多くの知見とインフラをもっている。製油所の燃料使用量削減、再生可能エネルギーやバイオマス燃料への取り組みなど、エネルギーの多様化で貢献する。そして超小型EVの販売・メンテナンス・カーシェアなどの新たな業態で、サービスステーションを地域になくてはならない拠点として進化させていく。

 3つ目が「エネルギー」だ。エネルギーと素材を扱う当社は、社会の要請に応じて多様化していくだろう。しかし究極の目的「尊重される人の育成」に従い、皆さん自身が成長し、エネルギーにあふれ、仕事を楽しむことを願っている。孔子の「知・好・楽」という言葉にあるように、仕事を「知って」いることは素晴らしいが、「好き」だと思ってやっている人には勝てず、「楽しんで」いる人にはとてもかなわない。まずは目の前の仕事に取り組み、仕事を「知って」、学び、経験し、一歩一歩乗り越えていくことで「好き」になり「楽しい」と思えるようになる。

 皆さんの一生懸命な姿勢と成長する姿が、職場に新しいエネルギーを注ぎ込む。皆さんが、あふれるような「エネルギー」で「当社の未来を創る」という気概で活躍されることを期待する。

 

【化学企業 入社式訓示②】ENEOS 大田勝幸社長

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2021年4月5日

 会社を取り巻く環境は常に変わってきたが、今直面している環境変化は、これまでになく大きく、そして速いものだ。国内石油需要の減少やエネルギー産業の自由化、環境問題に対する低炭素化などの動き、デジタル革命による社会環境の変化などに加え、新型コロナウイルスの感染拡大によって、日常生活の行動や価値観に大きな変化が起きている。

 ENEOSグループでは、「低炭素・循環型社会の到来」「デジタル革命の進展」「ライフスタイルの変化」を前提とした2040年に向けた長期ビジョンを作成している。その実現の力となるのは、今日から仲間として一緒に働く皆さんを含めた、社員一人ひとりの発想や情熱だ。将来を正しく予測することが大変難しい中、生き残り、世の中の役に立ち続けるためには、社会の変化に対応し、あるいは先取りし、私たちも常に変化し続けることが最も重要になる。すなわち挑戦だ。

 会社が変化し続けるためには、幅広くアンテナを張って変化を捉える柔軟性と、未来を作り出す意欲と挑戦する気持ちのある社員が欠かせない。皆さんのような若い世代の人にこそ、その力があり、会社も大いに期待している。挑戦の気概をもって、何にでも積極的に取り組むことが、自身を磨き、会社を変える力になっていく。そして、もう1つ大切なことは対話の力だ。対話を通じて様々な気付きや学びが生まれ、それが個人の成長につながると考えている。ぜひ対話を重ねて多くの学びを得てほしい。対話を重ねることで個人の力がより大きな組織の力となり、実現性が高まってくる。

 これから仕事を進める上では、「一見すると相反すると思われる2つのことを、同時にうまく実現する」という心構えも必要だ。また、どんな仕事も誠実にコツコツとやる、そして任された仕事の意味を考え、何か付加価値をつける工夫をすることも大切になってくる。

 最後に、私自身の長い会社経験の中で、強く感じていることを2点伝えておく。まず、多くの経験が力になると信じ、拒否せず受け入れてまずやってみることが大事だということ。そして、自分の力を最大限に発揮するためには、健康管理・自己管理が大切だということだ。皆さんの若さと元気が会社の活力になる。その若いエネルギーを大いに期待している。

 

【化学企業 入社式訓示②】JSR 川橋信夫社長兼COO

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2021年4月5日

 新型コロナウイルスは依然として健康と経済への脅威であり、米中間の覇権争など地政学的な変化も多い。不透明・不確実な中、様々な外的要因に日々さらされる状況は今後も続くと予想され、危機意識をもって柔軟に対応しなければならない。

 JSRは先日、新たな経営方針を発表した。最優先事項は「中長期的な持続性(サステナブル)・強靭性(レジリエント)を備えた事業構造・経営体制への転換」で、サステナビリティ、イノベーティブカルチャー、デジタリゼーション、グロバリゼーション、オペレーションエクセレンスの5ファンデーションが推進の核だ。中心になるのがサステナビリティ(持続可能)で、他の4つの活動が全て繋がってくる。不透明・不確実な中、将来を予測することも大事だが、より重要なのは企業体力を高め危機をチャンスに変えることで、強靭性と持続性を確固たるものにすべく5ファンデーションに全力で取り組んでいきたい。

 皆さんに意識してもらいたいことは3つ。1つ目はデジタリゼーション。デジタルによる創造的破壊はすでに起り、今後も続く。常識が常識でなくなり、ビジネスの形が大きく変わる中、JSRもモノからサービスへと変化しつつある。ICTツールを使うだけでなく、デジタルによって世の中がどう変化し、JSRは何をしていかねばならないのかを考えること。

 2つ目は挑戦と自律性だ。これからはゼロからイチを生み出す力が求められる。新しいものを生み出し続けない限り将来はない。行動指針の1つ「挑戦」の姿勢をもち失敗を恐れず果敢に行動してほしい。

 3つ目はダイバーシティ&インクルージョンで、JSRの発展のためには外せない。個性を大事にし、それを生かす組織作りに取り組んでいるが、各自が多様な価値観を受け入れ、対等に関わる意識で行動することが必要だ。

 そして最後に、一番大切で忘れてはならないのが「安全」。これなしに事業活動はできず、維持できなければ未来はない。一人ひとりが常に安全第一を心掛け維持していくことがJSRの根幹であり、ステークホルダー全員の幸せに繋がっている。その使命感と誇りをもってJSRの社員として活躍して頂きたい。

 

【化学企業 入社式訓示②】昭和電工 森川宏平社長

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2021年4月5日

 昭和電工グループは、日立化成(現昭和電工マテリアルズ)をパートナーとして新たな一歩を踏み出した。まさに100年に一度の大きな変化だ。

 昨年12月に発表した長期ビジョンでは、統合新会社の存在意義・パーパスを「化学の力で社会を変える」とした。これを実現するために、先端材料パートナーとして時代が求める機能を創出して、グローバル社会の持続可能な発展に貢献する「世界で戦える会社」「持続可能なグローバル社会に貢献する会社」に進化することを目指している。

 2021年は、真の一流に向かって全員で歩み出す1年だ。昭和電工グループという舞台で、本日から新たな一歩を踏み出す新入社員の皆さんに期待することを3点伝える。まず「考える」こと。皆さん自身そして会社の成長のために、自分たちに「何ができるか」だけではなく、世の中が「何を求めているか」、自分たちが「どうあるべきか」を考え、そのために「何が足りないか」を考えるバックキャスティングの視点を意識してほしい。学業とは違い正解は複数あり、時代によって変わっていく。広い視野で最新の情報を入手し続け、感度を鈍らせないよう努力を惜しまないでほしい。

 次が「有言実行」だ。掲げた目標を言葉にし、必ず実行すること。言葉にすることで覚悟と責任が生まれる。困難が伴っても簡単にあきらめずに、昭和電工のDNAである「不撓不屈」の精神で、覚悟と責任をもってこれからの仕事に取り組んでほしい。最後が「大きな変化を経験できることを楽しむ」だ。長期ビジョンに沿って世界トップになろうという志を、本気で共有してもらいたい。我々は、達成するためのチケットを手にしている。変化を進化に変えるのは、みなさん一人ひとりの力だ。

 

旭化成 BASCに加入、電池チェーンの国際競争力強化

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2021年4月5日

 旭化成はこのほど、電池サプライチェーン(電池の材料、部品およびその原料に関わる産業)の国際競争力強化を推進する新団体「電池サプライチェーン協議会(BASC)」に加入すると発表した。一般社団法人として今月1日に設立されたBASCは、脱炭素社会実現に向けて電池サプライチェーンの国際標準化や電池エコシステム構築などの活動を行う。設立時点での参加企業は同社を含め約50社。

 旭化成はLIBの安全性に寄与する部材として、LIB用セパレータ「ハイポア」「セルガード」を手掛けており、湿式膜と乾式膜の双方をもつメーカーとしてグローバルリーディングポジションを確立している。他の電池関連材料も合わせ、電池サプライチェーンの発展を通じて脱炭素社会実現に貢献するため、BASCの各参加会社・団体とともに積極的に取り組んでいく。