帝人 GHG排出削減に貢献、SBTの認定取得を目指す

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2021年2月10日

 帝人は9日、パリ協定が定める目標に科学的に整合する温室効果ガスの排出削減目標「SBT(サイエンス・ベースド・ターゲット)」を認定する機関「SBTi(SBTイニシアチブ)」に対して、コミットメントレターを提出し、2年以内にSBTの認定取得を目指すことを表明したと発表した。

 SBTiは、企業が掲げる温室効果ガスの長期的な削減目標が、パリ協定の「地球の気温上昇を産業革命前と比べて2℃未満に抑える」という目標の達成に必要な水準を満たす場合に、「科学的に整合している目標(SBT)」であると認定する。

 帝人は、中計での環境負荷低減の長期目標として、CO2排出量を2030年度までに2018年度比で20%削減、2050年度までに実質ゼロの達成を掲げる。こうした中で今回は、SBTiの認定基準による「2℃を十分に下回る目標水準(WB2℃)」以上の高い目標として認定されることを目指す。

旭化成の4-12月期 マテリアルの改善が顕著

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2021年2月10日

半導体工場火災で特損計上、純利益は下方修正に

柴田豊副社長

 旭化成は9日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3%減の1兆5367億円、営業利益8%減の1295億円、経常利益9%減の1323億円、純利益23%減の800億円となった。同日開催されたオンライン会見の中で、柴田豊取締役兼副社長執行役員は、「10-12月は前年同期比で増収増益となった。マテリアルセグメントで自動車関連の市場や石化製品市況が回復し、住宅セグメント、ヘルスケアセグメントも上期から好調さを維持した」としたが、

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ニチバン 4-12月期決算(8日)

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2021年2月9日

[ニチバン/4―12月期決算](8日)単位100万円、カッコ内は対前年同期増減率。▽連結=売上高31,151(▲7.5%)、営業利益1,706(▲34.6%)、経常利益1,838(▲31.9%)、純利益1,168(▲29.9%)。

 

旭化成 インフラメンテナンス大賞、経産省の優秀賞に

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2021年2月9日

 旭化成はこのほど、「第4回インフラメンテナンス大賞」において、経済産業省「優秀賞」を受賞したと発表した。なお同大賞は、2016年より、国土交通省をはじめ6つの省が、日本国内のインフラメンテナンスに関わる優れた取り組みや技術開発を表彰しており、今回から経済産業省も実施している。

インフラメンテナンス大賞 保温材剥離後の配管例
保温材剥離後の配管例

 同社が受賞したテーマは「化学会社各社の設備データ共有化とそれを基にした保湿材下腐食の発生予測モデル開発」。長期使用している化学プラントでは、保湿材で覆われた鋼製の化学装置の外面から腐食(CUI)が発生する。それによる事故抑制が各社の共通の重要な課題だが、腐食発生を精度良く予測できれば、検査の合理化や設備の信頼性が向上できる。

インフラメンテナンス大賞 CUI検査用の蒸留塔の足場例
CUI検査用の蒸留塔の足場例

 同社は、この課題を解決するために、多くの化学会社から過去に実施したCUI検査などのデータを多量に収集・解析して、使用条件からこのCUI発生可能性を予測する方法を開発。また、その方法をWeb上で公開し、設備の管理に活用できることを実証した。これらの取り組みが評価され、今回の受賞に至った。

 同社は、今回の受賞を糧に引き続き業界他社と協力して、デジタル技術の活用により設備信頼性の維持・向上に尽力していく考えだ。

インフラメンテナンス大賞 CUI 発生予測モデルを開発
CUI 発生予測モデルを開発

三菱ケミカル 植物工場関連事業をMCASに移管・集約

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2021年2月9日

 三菱ケミカル(MCC)はこのほど、植物工場事業の強化を目的に4月1日付でMCCと子会社の三菱ケミカルアグリドリーム(MCAD)がそれぞれ持つ植物工場事業を、同じく子会社の三菱ケミカルアクア・ソリューションズ(MCAS)に移管し、植物工場に関する事業を集約すると発表した。

苗専用人工光装置「苗テラス」
苗専用人工光装置「苗テラス」

 現在、MCCおよびMCADでは「苗テラス」「ナッパーランド」「AN(AGRICULTURE NEXT)」「Plant Plant」といった水耕栽培技術を用いた植物工場の設計、施工及び販売に関する事業を行っている。一方、MCASは長年にわたり水処理ビジネスを手掛け、そのエンジニアリング力や水処理技術を培ってきた。気候変動や農業人口の減少などで今後ますます植物工場へのニーズが高まる中、MCCグループが有する植物工場関連事業をMCASに集約化することで、MCASが持つ「水」に関する卓越した技術や設計、施工機能などとのシナジーにより、より高度で優れた植物工場関連製品およびサービスの提供を図っていく。また、今回の集約化により将来的には、バイオ技術などを融合させた植物工場の高度化や医療・健康食品・エネルギー分野への展開も目指していく。

葉物専用水耕栽培「ナッパーランド」
葉物専用水耕栽培「ナッパーランド」

 三菱ケミカルホールディングスグループでは、中長期経営基本戦略において、「食糧・水供給」を解決すべき社会課題・注力すべき事業領域の1つに位置付ける。今回の植物工場関連事業の集約化は、この施策の一環であり、今後もMCCグループは保有する財産を結集させてこの課題の解決を目指していく考えだ。

 

帝人の4-12月期 自動車を中心に回復傾向が継続

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2021年2月9日

 帝人は8日、2020年度第3四半期(4-12月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比6%減の6097億円、営業利益6%減の452億円、経常利益10%減の429億円、純利益11%減の268億円となった。電話会見で園部芳久代表取締役専務執行役員CFOは「売上高はコロナ下で医療用防護具の供給拡大による売上貢献があった一方、マテリアル事業での自動車・航空機用途の需要減、 “帝人の4-12月期 自動車を中心に回復傾向が継続” の続きを読む

昭和電工 自動化ソリューション事業のメキシコ社に出資

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2021年2月9日

 昭和電工は8日、産業向け自動化ソリューション事業を手掛けるメキシコのAMI Automationの株式50%を取得したと発表した。なお、今後5年以内に残りの株式を取得するオプションを保有している。

 AMIは、電炉向けの運転最適化ソフトウェアや電極制御システムを取り扱うMeltshop Solutions事業、各種産業向けの自動化・制御ソリューションを手掛けるIndustrial Systems事業をグローバルに展開。中でもAMIの電極制御システムは、生産量ベースで北米の約90%の電炉鋼生産に活用されている。

 昭和電工は従来から、電炉特性に合わせてカスタマイズした高品質な黒鉛電極を提供し、顧客が高品質な電炉鋼を高効率に生産することに貢献してきた。AMIのMeltshop Solutions事業の手掛ける電炉の運転最適化サービスと連携することで、電極のパフォーマンス向上と電炉運転の一層の生産効率化や省エネルギー化、温暖化ガス排出量の削減に貢献するソリューションサービスを提供することが可能となる。

 また、Industrial Systems事業の知見を昭和電工の製造工程に展開することで、黒鉛電極の更なる効率的な生産を実現し、顧客のビジネスにサステナブルな価値を提供するとともに、黒鉛電極市場における昭和電工グループのグローバルリーダーとしてのポジションをさらに強化することを目指していく。

 AMIは自動化・制御ソリューション事業のプレミアインターナショナルカンパニーとして、産業プロセス自動化のための革新的製品・ソリューションを提供。Meltshop Solutions事業は、30年以上にわたり、最新の自動化・制御技術の活用により電炉の効率的な運転に貢献し、電炉最適化における世界的なイノベーター・リーダーとして認識されている。

 昭和電工は、黒鉛電極事業を含む様々な事業・生産プロセスへAMIの持つ自動化・制御技術を活用することにより、両社の更なる事業拡大を目指していく。

 

AGC 長期ビジョンおよび新中期経営計画を策定

2021年2月9日

両利き経営を追求、30年までに最高益を目指す

平井良典社長

  AGCはこのほど、2030年の長期ビジョンと新中期経営計画「AGC plus-2023」(2021~2023年度)を発表。会見の中で平井良典社長は、「コア事業と戦略事業を両輪とする両利きの経営を進めてきた。これをさらに磨き込んで深化させ、事業ポートフォリオの転換を加速する」と語り、

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太陽石油 役員人事(3月31日)

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2021年2月8日

[太陽石油・役員人事](3月31日)▽退任(取締役)松木徹▽同(副社長執行役員)松木徹(4月1日)▽常務執行役員経営企画部、化学品部、新規事業室、国際営業部荻野淳▽同役員四国事業所、山口事業所、技術教育統括部、環境安全・品質管理部、システム部小笠原安幸▽同役員総務部、法務・審査部、人事部、人財育成部、財務部中山信二▽同役員四国事業所長製造部、操油部、生産・技術部松浦孝寿▽執行役員技術教育統括部、環境安全・品質管理部、システム部加藤庸之▽同役員人事部、人財育成部、法務・審査部村上幹夫▽同役員四国事業所副所長総務部、工務部、環境安全部(環境安全部長)檜垣昌司▽同役員化学品部、国際営業部尾崎正典▽同役員総務部、財務部渡辺守(6月開催の定時株主総会)▽取締役中山信二。