石油化学工業協会 APIC2022インド大会、7月に再度協議

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2021年5月25日

 石油化学工業協会は24日、来年開催予定のアジア石油化学工業会議(APIC)インド大会について、7月に再度協議することとなったと発表した。APICインド大会はコロナ影響を受けたことで、2020年、2021年と開催が見送られ、2022年に持ち越されていた。

 先日開催されたウェブ会議において、APIC加盟7協会が改めて協議した結果、①インドにおけるコロナ禍の現状に鑑みると、2022年の開催日程など検討は時期尚早と判断、②2022年の開催可否も含め、開催日程などについて今年7月に再度協議、という結論に至った。

三菱ケミカル PMMAケミカルリサイクル、実証試験を実施

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2021年5月25日

 三菱ケミカルと連結子会社三菱ケミカルメタクリレーツは24日、PMMA(アクリル樹脂)のケミカルリサイクル(CR)の事業化に向け、今年6月に日本国内で実証設備を建設し、事業化に向けた実証試験を進めると発表した。

通常のアクリル樹脂板(左)とリサイクルされたアクリル樹脂板(右)
通常のアクリル樹脂板(左)とリサイクルされたアクリル樹脂板(右)

 アクリル樹脂は優れた透明性・耐光性をもつプラスチック製品で、自動車のランプカバー、看板、水族館の水槽、塗料、建材などに幅広く用いられており、その世界需要は300万tを越える。また昨今では、飛沫感染防止用のアクリル樹脂板の需要が世界各地で増加している。

 両社は、かねてからアクリル樹脂のリサイクルに向けた検討を推進。環境に対する意識が世界でも先行し、よりスピード感が要求される欧州においては、現行のリサイクル技術を導入したアクリル樹脂リサイクル設備建設の検討を進めており、近いうちに決定する見通し。

実証設備の完成予想図
実証設備の完成予想図

 一方、日本国内では、アクリル樹脂のリサイクル技術検討のパートナーであるマイクロ波化学と協力。同社大阪事業所内で新たに建設を進めていた実証設備が6月に完成する。欧州と日本国内でその地域特性に合わせたそれぞれのアプローチで、2024年の稼働を視野に、アクリル樹脂のリサイクルプラントの建設に向けた検討を本格化する考えだ。

 廃アクリル樹脂は、製造工場から出る廃材に限らず、将来的には広く市場から回収することを視野に入れる。廃車からのテールランプなどのアクリル樹脂の回収、そのCRや再利用について、本田技研工業とともにスキームの検討を進めており、今回の実証設備を用いたリサイクルシステムの実証試験についても共同で実施していく。

 三菱ケミカルのアクリル樹脂リサイクル技術により製造されたMMA(メチルメタクリレート)とそれを原料として製造されたアクリル樹脂は、透明性をはじめ通常品と同水準の性能を保つとともに、製造工程でのCO2の排出量が従来よりも70%以上削減できると見込んでおり、環境負荷低減に大いに貢献することが可能である。

 同社はMMAおよびアクリル樹脂における世界ナンバーワンシェアのメーカーとして、同事業のサーキュラー・エコノミー実現に向けた取り組みを積極的にリードしていく。

 

JSR 人事(6月17日)

2021年5月25日

[JSR・人事](6月17日)▽退任(エラストマー事業技術部長)、フェロー但木稔弘▽フェローSSBRグローバル生産統括部長西村敏郎▽フェロー石川英一▽同、ライフサイエンス事業部診断・研究試薬部長伊藤浩毅▽同、イノベーション推進部長小林伸敏▽同、エラストマー事業管理部長冨永計▽研究開発担当役員付兼JSR Bioscience and informatics R&D Center センター長橋本秀雄▽エラストマー事業部タイヤ材料部長三好圭介▽エラストマー事業技術部長伊藤一聡▽エッジコンピューティング事業部長、同事業部エッジデバイス部長若林研悟▽新事業創出部長豊田暢之▽新事業創出支援部長森下聡▽四日市研究センター機能高分子研究所長兼タイヤ材料技術開発センター長、同センター同研究所高分子材料開発室長田中了司▽退任(同センターエッジコンピューティング研究所モバイルソリューション材料開発室長)上田二朗▽JSR・慶應義塾大学医学化学イノベーションセンター副センター長濱田謙一▽研究企画第一部長菅原周一▽研究企画第二部長池上孝雄▽生産・技術担当役員付鈴木雅人▽四日市工場副担当役員付長野浩一▽同工場環境保安部長橋本宏司▽退任(同工場環境保全部長)水野穂高▽同(エラストマー事業部タイヤ材料部長)平田大。

 

デンカ 人事(6月1日)

2021年5月25日

[デンカ・人事](6月1日)▽ライフイノベーション部門ウイルス製剤部長山本聡▽デンカ工販社長兼上越デンカ生コン社長兼新潟デンカ輸送社長永井健司▽デジタル推進部情報システム室長坂野寿信▽五泉事業所経理部システム課長、同事業所流通戦略部受注管理課長林亨(7月1日)Denka Chemicals Holdings Asia Pacific Private Limited General Manager,Group Technologies堀尾勝司。

 

三井化学 人事(2021年6月1日)

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2021年5月25日

[三井化学・人事](6月1日)▽新化学技術推進協会神田拓▽研究開発本部高分子材料研究所モディファイヤーGL平野英樹▽解兼モビリティ事業本部エラストマー事業部EPT‐GL、同事業本部機能性コンパウンド事業部ミラストマーGL水川修一▽同事業本部エラストマー事業部EPT‐GL康碣。

JSR 役員人事(12日)

2021年5月25日

[JSR・役員人事](12日)▽日本合成ゴム分割準備取締役社長、常務執行役員エラストマー事業統括合成樹脂事業統括平野勇人(6月17日)▽日本ブチル取締役社長、常務執行役員エラストマー事業統括日本合成ゴム分割準備取締役社長平野勇人。

 

旭化成 組織改正(6月1日)

2021年5月25日

[旭化成/組織改正](6月1日)▽【パフォーマンスプロダクツ事業本部】▽企画管理部において、繊維企画室を繊維企画管理室に改称する。

NEDO 機動的組織でグリーンイノベーションを加速

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2021年5月24日

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4月1日付で、「グリーンイノベーション基金事業統括室」「スマートコミュニティ・エネルギーシステム部」「燃料電池・水素室」「新領域・ムーンショット部」「人材開発室」を新設するとともに、卓越したスキルで特定技術領域を統括する職位「ストラテジーアーキテクト(SA)」を創設した。

 日本では「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」政策実現のために、「グリーンイノベーション基金事業」が新設され、また欧州を中心に低炭素なエネルギーシステム実現のために、様々なエネルギー技術を統合して一体的に進める動きも出てきている。

 こうした情勢の変化を捉え、新たな事業や世界の動きに対応するため、研究開発プロジェクトの強力な推進、新領域におけるイノベーションの加速、そのための人材開発などを目的として組織体制を変更した。

 「グリーンイノベーション基金事業統括室」は「グリーンイノベーション基金事業」で実施する各分野のプロジェクトを統括・推進する。

 「スマートコミュニティ・エネルギーシステム部」はスマートコミュニティ、蓄電池、燃料電池、水素分野の技術開発を相互連携の下で横断的に実施し、同部の「燃料電池・水素室」は当該分野の技術開発を一層強力に推進する。

 「新領域・ムーンショット部」は新領域の研究やムーンショット型研究開発事業などを実施し、イノベーションの創出を推進する。

 また人事部の「人材開発室」はNEDO職員の能力向上に向けて人材開発・育成体制の強化を図る。さらにイノベーションの加速には、有望分野の研究開発を戦略的に推進し、社会実装に着実につなげることが重要。新たにSA職を作り、深い知見やグローバルな人的ネットワーク、卓越したプロジェクトマネジメントスキルをもつ者をプロジェクトの統括責任者として配置し、機動的にプロジェクトを運営する。

 なお今回、燃料電池・水素分野にSAを配置した。今後、技術開発成果の社会実装を促進するイノベーション・アクセラレーターとしての役割を一層強化し、経済と環境の好循環をはじめとする社会課題解決へのさらなる貢献を目指す。

 

レンゴー セロファンの海洋生分解の認証を取得

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2021年5月24日

 レンゴーはこのほど、同社が製造・販売しているセロファン(厚み26㎛以下)が「OK biodegradable MARINE」認証を取得したと発表した。土中に比べ微生物が少ない海水中での生分解性を証明する国際認証だ。

 海水中で6カ月以内に90%以上生分解するか基準物質(セルロース)に対して90%以上の生分解度、かつ分解生成物の生体への安全性が証明され、TÜV AUSTRIAより認証された。昨年の「ビスコパール」に続いての認証。

 セロファンは木材パルプを原料とした透明なフィルムで、FSC認証原材料による森林の環境保全に配慮した製品であり、バイオマスマークの認定(バイオマス度95)も受けている。自然界(土中、海水中)の微生物によって水と炭酸ガスに分解され、社会的課題であるプラスチックゴミ問題の解決への貢献が期待される。

 今後も、環境にやさしい製品の開発と供給に努めていく考えだ。

日化協 安全表彰・技術賞・RC賞の受賞者を決定

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2021年5月24日

 日本化学工業協会は21日、日化協3賞(安全表彰、技術賞、RC賞)の受賞者を決定したと発表した。

 優れた安全活動を実施し模範となる事業所を表彰する「安全表彰」では安全最優秀賞にカネカ滋賀工場、社会全体の発展や環境の改善に大きく寄与した革新的で優れた科学技術や製品の創出を表彰する「技術賞」では総合賞に東レ(テーマ「抗血栓性人工腎臓の開発と工業化」)、レスポンシブル・ケア(RC)活動の普及や活性化に貢献した事業所、部門、グループや個人を表彰する「RC賞」では大賞に三井化学の技術研修センター(テーマ「三井化学 技術研修センター 体験・体感型研修の取り組み」が、それぞれ選出されている。