エレファンテック FPC量産拠点設立へ18億円を調達

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2019年11月18日

 三井化学と戦略的提携に合意したエレファンテックは14日、セイコーエプソンをリードインベスターとし、三井化学や住友商事など計9社を割当先とする第三者割当増資を実施し、総額18億円の資金調達を行ったと発表した。

共同会見で(左から)タカハタプレシジョンの片岡専務、三井化学の松尾専務、エレファンテックの清水社長、セイコーエプソンの小川常務、住友商事の植木部長
共同会見で(左から)タカハタプレシジョンの片岡専務、三井化学の松尾専務、エレファンテックの清水社長、セイコーエプソンの小川常務、住友商事の植木部長

 エレファンテックは、フィルム基材に銀ナノインクのインクジェット印刷と銅メッキで生産するフレキシブル基板(FPC)を製造・販売する、プリンテッド・エレクトロニクス分野のスタートアップ企業。同日に都内で行われた出資企業7社が出席する共同記者会見で、エレファンテックの清水信哉社長は「当社はこれまで、FPCの

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旭化成 吉田副社長「事業成長と環境貢献を同時に実現」

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2019年11月18日

 旭化成は14日、都内でマテリアル領域の説明会を開催した。吉田浩副社長執行役員は「当領域では価値提供注力分野(環境・エネルギー、モビリティ、ライフサイエンス)をベースに戦略を組み立てている。最終的に持続可能な社会に貢献することが使命だ」と述べ、成長戦略の概要を説明した。

吉田副社長
吉田副社長

 まず運営方針としてサステナビリティ、事業戦略、事業基盤高度化を示した。サステナビリティでは、事業成長と

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BASF 天然香料市場に参入、蘭社買収し米社と提携

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2019年11月18日

 BASFは天然香料市場に参入する。天然香料・香粧品のグローバル市場(F&F)で、バイオテクノロジーの革新的リーダーであるオランダのアイソバイオニクスを買収し、バイオテクノロジー研究分野を主導する米国コナジンと提携した。

 アロマケミカルズのリーディングサプライヤーとして、バニリンやノートカトン、バレンセンなど、天然原料のポートフォリオを拡充する。BASFがもつ研究開発力と幅広い販売網に、アイソバイオニクスとコナジンのノウハウ・専門知識を組み合わせることで、バイオ技術に基づいた香料原料のテクノロジーを発展させる。

 アイソバイオニクスはバイオテクノロジーをベースにした香料原料会社。ノートカトンやバレンセンなどのかんきつ類油成分を中心に、F&F市場向けに幅広い天然成分を開発・生産している。買収によりアイソバイオニクスの全従業員がBASFのアロマ原料事業の所属となる。

 コナジンは発酵原料の優れた研究開発力・商品化力をもつ。発酵はビールの醸造やパンを焼く過程でよく知られている古代から続く技術で、ある物質を別の物質に変換するために、細菌や真菌などの微生物が用いられる。コナジンと協力協定を調印したことで、市場で最も需要の高い芳香成分の1つである、天然バニリンを市場に供給することが可能になった。

 BASFが販売する天然バニリンは、米由来のフェルラ酸をベースにしているため、天然バニリンFと名付けられた。そのクリーンなバニリン特性から、「オールナチュラル」表示で、チョコレートやイチゴ、キャラメルなどあらゆるフレーバー用途として使われる。

 さらに、BASFのニュートリション&ヘルス事業本部では、酵素の研究と生産に特化したグローバル・ビジネス・ユニットを設立した。酵素は食品・飼料・技術産業で、天然加工助剤をはじめ幅広いアプリケーションの原料として利用できる。

出光興産 マレーシアで第2SPS製造装置の建設を決定

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2019年11月18日

 出光興産はこのほど、マレーシア パシルグダン事業所内にシンジオタクチックポリスチレン(SPS)樹脂「ザレック」の第2製造装置の建設を決定したと発表した。

 生産能力は年産9000t(コンパウンド品1万7000t相当)で、2022年4月に完工し同年8月の商業運転開始を予定している。今回の装置建設により、オンリーワン技術であるSPS樹脂の生産規模を現状の2倍に引き上げる。

 SPS樹脂は1985年に同社が世界初の合成に成功し、1997年に世界で最初の工業化を達成した純国産のエンジニアリングプラスチック。独自の技術により、「耐熱性(融点270℃)」「耐熱水性」「絶縁性」「電波透過性」に優れ、電気自動車を含む自動車関連部品、5Gをはじめとする高速通信機器のアンテナ部への採用などが進み、需要が拡大している。

 今回建設を予定しているパシルグダン事業所は、マレーシアでの石油化学製品製造拠点。SPSの原料であるSM(スチレンモノマー)などの調達に最適であること、また、今後需要の拡大が見込まれる東南アジアに位置していることから、同地での建設を決定した。

太陽石油の4-9月期 販売増で増収も在庫評価損で減益

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2019年11月18日

 太陽石油は15日、2019年度上期(4-9月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比417億円増の3256億円、営業利益同67億円減の36億円、経常利益同53億円減の39億円、純利益同37億円減の30億円と増収減益となった。

 今期は原油価格の下落に伴い販売価格が下落した一方で、四国・山口両事業所における大規模定期整備工事が行われた前期に比べ、生産数量ならびに販売数量が同97万㎘増の432万㎘となり、増収となった。損益面では、販売数量が増加したものの、原油価格下落による在庫評価損により、各利益項目は減益だった。

デンカ EVAエマルジョン事業などからの撤退を決定

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2019年11月18日

 デンカは15日、酢酸ビニル‐エチレン系共重合(EVA)エマルジョン事業と、酢酸ビニル樹脂事業からの撤退を決定したと発表した。経営計画「Denka Value‐Up」の成長戦略の下で進める「事業ポートフォリオの変革/コモディティー事業の位置付け再定義」の一環。

 両事業ともに1970年代から生産・販売し、コストダウンなどの諸施策を講じてきた。しかし、市場環境の変化が進む中、事業継続が可能な収益を安定的に確保すること困難と判断し、今回の決定に至った。

 EVAエマルジョンは千葉工場(千葉県市原市)で生産し、「デンカEVAテックス」の製品名で販売してきた。主な用途は建材・木工用接着剤や各種塗料など。再来年8月末で生産を終え、12月末で販売を終了する。

 一方、酢酸ビニル樹脂は青海工場(新潟県糸魚川市)で生産し、「サクノール」「デンカASR」「デンカメルト」の製品名で展開してきた。主な用途は建材用接着剤やFRP収縮防止剤など。来年9月末に生産を終え、再来年3月末で販売終了となる。

 同社は「Denka Value‐Up」で、2022年度の営業利益に占めるスペシャリティー化率90%を目標に掲げている。今回の事業撤退に伴い、製造人員の成長領域への最適配置を含め、高機能エラストマーや高機能樹脂のさらなるスペシャリティー化を目指す。

三井化学 軟包材のマテリアルリサイクル実証試験を開始

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2019年11月18日

 三井化学は15日、食品包装に代表される軟包材を対象に、廃プラスチック削減に向けたマテリアルリサイクル(MR)の実証試験を開始したと発表した。

 プラスチック循環利用協会が2017年に発表したプラスチックのマテリアルフロー図によると、日本の廃プラの総排出量は年間約900万tあるとみられ、その削減は大きな社会課題となっている。

 今回対象とする軟包材分野は、同社グループが得意とするポリオレフィン樹脂・フィルム製品の最大用途であり、同社推定では、この約900万tのうち約200万tが軟包材に由来するものとみられる。

 同社は、この軟包材分野での廃プラ削減に注力。その最初の取り組みとして、フィルム加工・印刷工程で発生する廃プラを再資源化し、軟包材用のフィルムとして再利用するための実証試験を、全国グラビア協同組合連合会の協力を得て、今年8月より開始した。

 さらに2020年1月には、印刷済みフィルムをロールtoロールで洗浄・印刷除去する技術を導入し、軟包材向けに安定した品質の再生樹脂の確保と、再度フィルム原料として循環利用する技術を検証する。

三井化学 淡輪社長「ポートフォリオ改革で事業基盤強化」

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2019年11月18日

 三井化学は15日、本社で経営概況説明会を開催した。淡輪敏社長は業績について「成長3領域(モビリティ・ヘルスケア・フード&パッケージング)は利益成長が継続しているが、基盤素材は、一過性の要因に加え市況変動の影響を受けた。下期も経済環境は厳しく市況回復は見込めない」とし、通期業績予想を下方修正した背景を語った。そして「構造改革

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出光興産 経営統合後初の中期経営計画を発表

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2019年11月18日

営業利益と持分で22年度に2600億円へ

 出光興産は昭和シェル石油との経営統合後初となる、新中期経営計画(2020-22年度)の最終年度の数値目標として、営業利益プラス持分法投資利益2600億円を掲げた。

 統合シナジーの最大化やベトナム・ニソン製油所の収益改善、潤滑油・機能化学品事業などの領域拡大、海外再エネ電源開発の拡大などにより、今年度の通期見通しに対し、920億円上積みする。

 14日に開催した説明会で木藤俊一社長は「今回の中計策定に当たっては、まず

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サンエー化研 3月期業績予想を修正(14日)

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2019年11月15日

[サンエー化研/3月期業績予想を修正](14日)単位100万円、カッコ内は前回予想(2019年5月15日発表)。▽連結(通期)=売上高30,700(33,500)、営業利益410(900)、経常利益480(1,030)、純利益270(721)。▽単独(同)=売上高26,900(29,200)、経常利益610(1,070)、純利益420(749)。