帝人 欧州に複合成形材料テクニカルセンターを設立

, ,

2020年1月29日

企画から評価まで、自動車メーカーに一括提案

 帝人はドイツ・ブッパタール市のテイジン・カーボン・ヨーロッパ社の敷地内に、テクニカルセンター「テイジン・オートモーティブ・センター・ヨーロッパ(TACE)」を2月に設立する。欧州での自動車向け複合成形材料のデザイン・設計やプロトタイピングなどの機能を担う。

中石複合成形材料事業本部長
中石複合成形材料事業本部長

 28日に開催した記者会見で、中石昭夫・複合成形材料事業本部長は、環境負荷低減を目的に自動車のEV化が求められるなど、近未来のモビリティ像として「CASE」が示される中、TACEの設立により、同社の既存拠点とともに「CASE時代に呼応した顧客ニーズの深耕体制を欧州で確立する」との考えを示した。

 TACEではプロトタイピング/テクニカルセンターとして、デザイン・設計・試作・評価を行い、一括して自動車メーカーに提案する。また、将来的には欧州地域の技術・市場動向などの調査や、マーケティング機能も担う。さらに、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

三菱ケミカル 人事(4月1日)

2020年1月28日

[三菱ケミカル・人事](4月1日)▽東日本支社長、理事役横尾憲二▽同支社北海道エリア長、理事役石川裕子▽中部支社長、理事役大石和也▽西日本支社長、執行役員営業改革推進室長野澤佳隆▽同支社九州エリア長津田昌生▽ジェイフィルム嘱託山田幹人▽三菱ケミカルインフラテック社長福居雄一。

三菱ケミカル 組織改正(4月1日)

2020年1月28日

[三菱ケミカル/組織改正](4月1日)①▽「東日本支社」を社長直下の組織として新設する▽現「北海道支社」を「北海道エリア」と改称し、「東日本支社」の下に置く▽現「大阪支社」を「西日本支社」と改称する▽現「九州支社」を「九州エリア」と改称し、「西日本支社」の下に置く▽各支社・エリアにアプリケーション別組織である「セグメント」を置く②▽現在、事業部門毎に行っている国内営業業務を地域ごとに営業を統括する支社に集約する。

JXTGエネルギー 東京五輪・パラ聖火台とトーチに水素燃料を提供

, , ,

2020年1月28日

 JXTGエネルギーはこのほど、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で、聖火台と聖火リレー トーチ向けの燃料として、東京2020オフィシャル水素「ENEOS水素」を供給すると発表した。同競技大会組織委員会が、聖火台と一部の聖火リレー トーチの燃料に、大会史上初めてとなる水素の使用を決定したことを受けたもの。

 同社は、オリンピックスタジアム(国立競技場)に設置される聖火台(大会開会式・閉会式で使用)と、東京・お台場地区の「夢の大橋」に設置予定の聖火台(大会期間中に使用)に「ENEOS水素」を供給し、大会期間中の聖火の炎を絶やさぬよう、安定供給を通じて大会を盛り上げていく。

 また、聖火リレートーチは、主にLPガスを燃料として使用し、同社グループ会社であるENEOSグローブが燃料を供給するが、今回新たに決定された水素を燃料とする一部の聖火リレートーチ(福島県・東京都・愛知県の一部区間)では、聖火台同様に「ENEOS水素」が使用される。

 同社には、1964年の東京オリンピックの際に、聖火の燃料である灯油とガスを供給した歴史がある。半世紀を経た今大会では、聖火に加え、大会用車両として投入される約500台の燃料電池自動車(FCV)にも、「ENEOS水素」を供給する。聖火とFCVへ、使用時にCO2が発生しない水素を供給することにより、持続可能性に配慮した大会準備・運営を目指す組織委員会の取り組みをサポートしていく。

 東京2020ゴールドパートナー(石油・ガス・水素・電気供給)である同社は、世界が注目し、水素が本格利用される同大会に水素を供給するサプライヤーとして、そのムーブメントを未来につなげるため、今後、FCVなどの運輸分野にとどまらず、発電や産業プロセスなど幅広い分野での水素普及に向けて、積極的に取り組んでいく考えだ。

 なお、供給する水素は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と経済産業省との連携の下、復興の地・福島県の「福島水素エネルギー研究フィールド:FH2R」(福島県浪江町)で製造されたものを使用する。日本発の先駆的な取り組みとして、世界に発信していく。

JSRの2019年度第3四半期 営業利益は22%減の296億円

,

2020年1月28日

 JSRは27日、2019年度第3四半期(4-12月期)の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比5%減の3591億円、営業利益同22%減の296億円、親会社所有者帰属利益同32%減の189億円となった。

 決算会見で宮崎秀樹常務執行役員は「全体として計画並みで推移した。ライフサイエンス事業は販売が大幅に拡大し利益が伸長した。デジタルソリューション事業は計画並みだった。エラストマーと合成樹脂事業は、自動車向けを中心に事業環境が悪化し計画に遅れが生じた」と総括した。

 セグメント別に見ると、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

東レ PA真球粒子化技術を開発、3Dプリンター造形物に

, , ,

2020年1月28日

 東レは27日、従来真球化が困難であった高融点ポリアミド(PA6、66)を簡便にマイクロレベルの真球粒子にする新しい技術を創出したと発表した。同技術により、高い耐熱性、強度を必要とする実用部品向けの造形物を3Dプリンターで実現することが期待できる。

ポリイミド真球粒子を材料にした3Dプリンター造形物
ポリイミド真球粒子を材料にした3Dプリンター造形物

 同日開催された技術説明会において化成品研究所の本田史郎所長は「自動車部品の大量生産には金型を用いた射出成形が向いているが、小型部品や補用部品など、また少量多品種生産には3Dプリンターがコスト的には有利だ。

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

ダイセル 海洋での生分解性向上の酢酸セルロースを開発

,

2020年1月28日

 ダイセルは27日、天然由来のプラスチック「酢酸セルロース」の海洋での生分解性を従来の2倍に向上させ、環境により配慮した新製品を開発したと発表した。海洋プラスチックごみ問題に対する有効な解決策として、今後広く提案していく。

 酢酸セルロースは植物由来の「セルロース」と、自然界に存在する「酢酸」を原料として製造される生分解性を持った環境にやさしい素材。使用後の酢酸セルロースは、最終的に水とCO2に生分解される。土壌や廃棄物中だけでなく、海洋中でも分解。

 一般的なプラスチックは、分解に数十年から数百年を要するとされるのに対し、分解速度は環境によるものの、酢酸セルロースは数カ月から数年で分解する。しかも、同社の技術は分解速度を調整することができる。

 酢酸セルロースはプラスチック材料として、さまざまな方法で加工することができる。包装容器や繊維、液晶保護用などのフィルム、化粧品などの原料として、すでに広く利用されている。

 同社は近年の環境配慮型製品への需要の高まりを受け、酢酸セルロースの強みをさらに生かした製品の開発を進めてきた。その結果、より生分解しやすい分子構造を見出だし、従来製品の品質を保ったまま、特に海洋での生分解速度をさらに高めた新製品を開発した。これまでの研究では、この新製品は従来品の2倍近い速度で分解されるというデータが得られている。

 同社は酢酸セルロースを製造しているが、生分解性をさらに高めた新製品の販売にも着手した。将来的には年間数千トン以上の生産を目指す。

 酢酸セルロースを従来のプラスチックの代替として使うことで、海洋プラスチックごみ問題に対する解決策となり得ることから、同社は新製品の用途開拓を進めていく。

JSR JMエナジーの株式を武蔵精密工業へ80%譲渡

, ,

2020年1月28日

 JSRは27日、100%子会社であるJMエナジーの株式について、武蔵精密工業へ80%譲渡することで合意に至ったと発表した。

 JMエナジーは、蓄電デバイスであるリチウムイオンキャパシタ(LIC)の開発、製造、販売を事業としており、大型移動体をはじめとする各種用途で収益拡大を目指してきた。

 しかし、JSRグループ独自でさらなる収益拡大を図ることは難しいと判断し、最終顧客との繋がりが強く、事業シナジーを期待できる企業との資本提携を検討していた。

 協議の結果、武蔵精密工業は自動車部品の生産、販売のノウハウを広範囲で保有し、LIC事業拡大や新規事業の創出など高いシナジー効果が期待できると考え、今回、JMエナジーの株式を譲渡することで合意に至った。

 なお、同件が連結業績に与える影響は軽微なものと見込んでいる。

積水化学グループ 埼玉にリフォームミュージアムをオープン

,

2020年1月27日

 積水化学工業のグループ会社である東京セキスイファミエスはこのほど、「住まいの価値向上リフォーム」を提案するショールーム「セキスイファミエスミュージアムさいたま」(埼玉県さいたま市)を1月11日にオープンした。

 同施設は主に戸建て住宅のリフォームを検討しているユーザーに向けた、同社初のリフォームミュージアム。住まいの家族形態の変化や住まい方の変化によるリノベーション提案を、実邸規模の間取りで体感することができる。

 特長として、①先進技術を取り入れたセキスイファミエスのオリジナルメニューを体感:環境にやさしい住まい、安心に暮らせる住まい、快適に暮らせる住まい、などを提案する。

 ②実邸規模で内部改装イメージを実感できる展示:実邸規模の間取りで一階部分のフルリノベーションを展示し、よりリアルに改装イメージを実感できるよう配慮。わかりやすく、わくわくするリフォームを提案する。

 またキッチンや浴室など最新設備の改装だけでなく、インテリアや家具・エクステリアに至るトータル提案を行う。なお、開館時間は10時~18時で完全予約制となっている(休館日は火曜日と水曜日)。