JXTGエネルギー 日米拠点のベンチャーキャピタルファンドに出資

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2019年6月17日

 JXTGエネルギーは14日、米国シリコンバレーと東京に拠点を構えるDNXベンチャーズ(DNX)が組成する、3号ファンドへの出資を決定し、同日契約を締結したと発表した。DNXはアーリ―ステージのBtoBスタートアップ企業へ投資するベンチャーキャピタル。

 JXTGエネルギーは今回の出資により、DNXが誇る米国のトレンドに関する情報収集力と、スタートアップ企業と出資企業との協業に関する豊富な経験・ノウハウを活用し、国内事業でのデジタルイノベーションを加速させ、新規事業の早期創出を目指す。

 スタートアップが成長・拡大し、上場に至るまでに大きく4つの段階があるが、アーリ―ステージはその2段階目に当たる。ユーザーは付いてきており、メンバーもそろいつつあるものの、収益が安定していない状態を指す。

 DNXはデジタル技術革新を通した、新たな製品・サービスが次々に生み出されるシリコンバレーのIT企業を中心に、日米合わせて80社以上のBtoBスタートアップ企業への投資や、スタートアップ企業と出資企業のオープンイノベーションを積極的に推進している。

 JXTGエネルギーはこれまで、環境エネルギー投資が組成するEEI4号イノベーション&インパクト投資事業(昨年11月)、スパークス・グループが組成する未来創生2号投資事業(同12月)の2つのベンチャーキャピタルファンドに出資している。

 同社グループの長期ビジョンでは、2040年のありたい姿として「事業構造の変革による価値創造」を掲げており、今後も国内外のスタートアップ企業との連携を図りながら、革新的な事業を創出・実行していく。

宇部興産 CPLの6月の価格は前月比270ドル安

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2019年6月17日

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、6月の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比270ドル安の1520ドル/tで決着した。5月以降、米中貿易摩擦の影響により川下需要が停滞していることから、6月の契約価格は大幅下落となった。

 ベンゼンとのスプレッドは、

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BASF オイルフェンス向け光安定剤供給、油流出制御に寄与

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2019年6月14日

 ドイツの大手化学メーカーBASFは、海洋のオイルフェンス(油吸着ブーム)向けに光安定剤を提供することで、油流出の制御に寄与している。

 韓国のウォンプン社は、BASFのプラスチック添加剤「チヌビン」を使ってオイルフェンスの寿命を延ばし、メンテナンスコストと環境への影響を低減した。

 油吸着ブームは最小限のメンテナンスで耐用年数を長期化するために設計されたオイルフェンス。海洋向けグレードの部品と耐油性のある布地で作られ、流出油を回収する間、水に浮いて油を含む。これにより、海岸線などの資源を汚染する可能性が減り、復旧を容易にする。

 ウォンプン社は、発泡体を充填したオイルフェンスを製造するため、塩ビ樹脂(PVC)と熱可塑性ポリウレタン(TPU)の混合物を採用したが、TPUはPVCに比べて耐摩耗性や柔軟性に優れているものの、耐光性が低いことから、変色しやすいという欠点がある。これを解決するため、PVCアロイに最適な「チヌビン」シリーズの光安定剤パッケージを採用した。

 この高性能光安定剤は、立体的なヒンダードアミン系光安定剤(HALS)の化合物に基づいている。ヒンダードアミンはビタミンCが人体を保護する方法と同じように作用。劣化因子(ラジカル)を捕捉し、無害化する。この保護効果の持続時間は、安定剤の選択により制御することができる。

 BASFの責任者は「当社の光安定剤は、製品の耐用年数を数倍に延ばすと同時に、製品の経年劣化による資源消費を低減することができる」と述べている。

コルテバ ダウ・デュポンからの分離完了、農業事業に特化

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2019年6月14日

 コルテバ・アグリサイエンスは、ダウ・デュポンからの分離を完了し、農業に特化したグローバルリーディングカンパニーとして事業を開始した。

 種子とクロッププロテクション(作物保護)にわたるバランスの取れた製品群と、拡大するデジタル技術に支えられた業界で最も幅広く生産的な研究開発パイプラインを保有しており、農業生産者に最大の収量と収益性を得るための完結したソリューションを提供していく。

 同社は世界140ヵ国以上で事業を展開し、2018年には140億ドルの売上高を達成。150を超える研究開発施設と65を超える有効成分を有している。

 本社は米国・デラウェア州ウィルミントンで、グローバルビジネスセンターをアイオワ州ジョンストンとインディアナ州インディアナポリスに設置。カナダ・カルガリー、南アフリカ・ヨハネスブルグ、スイス・ジュネーブ、シンガポール、ブラジル・アルファヴィルに五つの地域オフィスがある。

帝人フロンティア 米アウトドアスポーツ展に出展

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2019年6月14日

 帝人フロンティアは18~20日に米国デンバーで開催される、 世界最大のアウトドアスポーツ国際見本市「アウトドア・リテーラー・サマーマーケット」に出展する。

 今回は主力素材である「デルタ」シリーズを中心に、スポーツウェアに求められる高い機能性と風合いの良さ、ファッション性を兼ね備えたハイブリッド素材を数多く展示する。

 主なプロモート素材は「アスティ」「デルタピーク」「オクタ」と植物由来素材。

 「アスティ」はアスレジャーに最適なコットン調ポリエステル高機能素材。一本の糸の中に細い部分と太い部分を不均一に混在させることで、ポリエステル長繊維でコットンの外観と風合いを実現した。吸汗速乾性やUVカット性などの優れた機能性を兼ね備える。また、リサイクル原料による繊維を使用していることから、環境にも配慮した素材である。

 「デルタピーク」は物性・機能・品位の高次元融合を実現した次世代型新素材。緻密でフラットな特殊構造により、軽量で引っ掛かりにくく、形態安定性、ストレッチ性、防透性など、多くの機能性を持つ。今回の出展では、理想的な着圧感と天然素材のような風合いや外観の両立を実現した「デルタSLX」など、さまざまなバリエーションを紹介する。

 「オクタ」は中空糸に8本の突起を放射線状に配列した高異型特殊断面ポリエステル繊維。8本の突起が生み出す繊維間の空隙が、吸汗速乾性や嵩高性などのさまざまな機能を発揮する。今回は「オクタ」を使用し、中綿と裏地を一体化した快適機能素材「オクタCPCP」も紹介する。

 植物由来素材としては、ソフトな肌触りと快適なストレッチ性が特徴で、形態回復性・耐久性にも優れるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」など、構成成分の一部が植物由来の素材を提案する。

 これらの製品以外では、環境活動指針として掲げる「THINK ECO」をアピールするとともに、マイクロプラスチックへの対応、化石資源の消費抑制とCO2排出量の低減に貢献するソリューションを積極的に提案し、北米市場での同社素材のさらなる認知度向上と、新規顧客の開拓を目指す。

 

三井化学 G20イノベーション展でバイオPPを紹介

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2019年6月14日

 三井化学は14~16日に、軽井沢駅前プリンスショッピングプラザ駐車場で開催される、G20軽井沢関係閣僚会合の展示会で、バイオポリプロピレン(バイオPP)に関するパネル展示をする。

 同会合は大阪市で開催されるG20サミットに合わせ、日本が議長国として開催される関係閣僚会議の1つ。サイドイベント「地球へ社会へ未来へ G20イノベーション展」では、水素エネルギー、海洋プラスチックごみ対策、イノベーションなどをテーマに、日本最先端のエネルギー・環境関連技術の展示を行う。

 PPは自動車部材をはじめ、医療から家電、住宅、食品分野まで、幅広い用途に使用されており、人々の生活に欠かせない素材の1つである。日本で生産されるプラスチックの2割強を占める主要な素材だが、バイオマス原料化の難易度が高く、今のところ工業化レベルの技術確立には至っていない。

 従来のプラスチックは、数億年の長い年月をかけて地中に蓄えられた化石資源が原料なのに対し、バイオマスプラスチックは植物が主な原料。植物は大気中のCO2を吸収して生育するので、CO2削減に効果的で、地球温暖化を緩和する。

 植物を原料とするバイオPPは、持続可能な社会への貢献が期待される製品で、同社グループが目指すバイオPPの事業化は、非可食植物を主体とするバイオマス原料から、発酵によりイソプロパノール(IPA)を製造し、それを脱水しプロピレンを得て、さらに重合してPPを製造する世界初のIPA法である。

 この製法は、これまでに検討されている他社のバイオマス製法に比べ、より安価なバイオPPの製造が可能になる。また、パートナー企業との取り組みを通じて、バイオマス原料の供給を受ける一方、バイオマス原料製造で生じた廃棄物の回収と有効活用により、同社製造設備への電力供給を目的としたバイオマス発電や肥料の製造も行う。

 同社はパートナー企業とともに、サプライチェーンを通じた資源循環型モデルの構築と、環境対応による社会貢献を目指す。

 

DIC インドのムンバイに販売子会社を設立

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2019年6月14日

 DICは12日、インドのムンバイにDIC South Asia (DSA社)を設立したと発表した。

 インドは、人口約13億人を有し、2020年までのGDP成長率は8%前後が見込まれている。塗料用樹脂市場も、自動車と建築市場の拡大に伴い、年率10%以上の高成長が継続する見通しとなっている。

 同社は、インドに印刷インキ製品などの製造・販売拠点を有していることに加え、塗料用樹脂製品については、日本や東南アジアからの輸入品を取り扱い販売してきた。

 そうした中、今年4月には塗料用樹脂メーカーであるアイディール社を買収。生産拠点を構築したことに伴い、DSA社では塗料用樹脂製品のほか、顔料やコンパウンド、工業用テープなどのDIC製品を取り扱う予定としている。

 同社グループは、中期経営計画「DIC111」の中で、南アジアでの拠点拡大を地域戦略とし、インドを、グローバル展開を加速させるための重要拠点と位置づけている。

 今後、同社グループの販売拠点として南アジアでの事業拡大を加速し、中東地域やアフリカへの輸出拠点としてもさらなる事業拡大を図っていく考えだ。

 

出光興産 中国恵州に2020年稼働予定の潤滑油製造工場を新設

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2019年6月14日

 出光興産はこのほど、中国での高性能潤滑油の需要増加に対応する供給能力強化を目的に、100%出資子会社である恵州出光潤滑油を通じ、中国で2カ所目となる恵州工場を新設すると発表した。新工場は年間12万klの生産能力を有する最新鋭の工場で、2020年中の完工を目指す。新工場建設着工にあたり、5月に起工式を行った。

 世界最大の潤滑油市場である中国は、自動車産業をはじめとする各産業の発展により潤滑油需要が増加を続けており、今後も堅調な増加が見込まれる。

 出光興産は2003年、天津に天津出光潤滑油=現・出光潤滑油(中国)=を設立し、翌年に同社にとって中国初となる潤滑油工場の操業を開始した。その後、中国国内の潤滑油販売体制構築を図るため上海、広州、長春、北京、重慶に分公司を設置。

 また、2018年10月には、現地のニーズにマッチした潤滑油商品の迅速な開発を目指し、同社の開発センターを上海に開設した。今回、中国で2カ所目となる工場新設により、年々拡大する販売に対応し、安定的な供給を図る。

 同社は今後も、中国での地域密着の製造・販売体制を確立していくとともに、潤滑油のグローバルサプライヤーとして事業の強化・拡大を目指していく。

帝人 スーパー大麦アジアでの独占販売契約を締結

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2019年6月14日

 帝人は13日、オーストラリアの食品ベンチャーであるヘルシー・グレイン社と、スーパー大麦「バーリーマックス」のアジアにおける独占販売契約を締結したと発表した。

 独占販売権を取得したのは韓国・中国・台湾・タイ・インドネシア・シンガポール。これらの地域では、日本と同様に米を食べる習慣があり、健康意識の高まりにより機能性穀物の消費量が増えていることなどから、帝人として初めての「バーリーマックス」の海外展開に適していると判断した。

 当面はこれらの地域でのマーケティング活動に注力し、地元企業との連携による製品の早期発売や、日本からの加工食品の輸出などの事業展開を目指す。

 同製品はオーストラリア連邦科学産業研究機構が開発した非遺伝子組み換え大麦で、βグルカンやフルクタンなどの水溶性食物繊維、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を豊富に含む食品素材。

 同社は、2015年2月にヘルシー・グレイン社と国内における「バーリーマックス」の独占共同開発契約を締結して以来、日本での臨床試験や素材特性を生かした製品開発、認知度向上に向けたマーケティング活動などを展開し、国内販売を拡大してきた。

 こうした中、同社はさらなる事業拡大に向けて、グローバル展開が不可欠との判断から、ヘルシー・グレイン社とアジアにおける独占販売契約を締結し、市場拡大が見込まれる同地域での事業展開を開始することにした。

 帝人グループのヘルスケア事業は、一人ひとりが生まれてから最後の日を迎えるまでの人生を支えることを目指しており、今後もさらにグローバル展開を加速し、世界中の人々のQOL向上に貢献していく。

 

積水化学工業 人事(7月1日)

2019年6月13日

[積水化学工業・人事](7月1日)▽新事業開発部長、代表取締役専務執行役員ESG経営推進部担当、経営戦略部長加藤敬太▽住宅カンパニー人財開発部長蔭山延靖▽環境・ライフラインカンパニー東北支店長佐藤孔章▽新事業開発部LBグループ長柴山晃一。