クラレ 新小学1年生の「将来就きたい職業」調査を実施

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2019年4月11日

 クラレはこのほど、今春、小学1年生となる子どもとその親を対象にアンケートを実施し、「将来就きたい職業」「就かせたい職業」を調査した。

 その結果、子どもが将来就きたい職業の1位は、調査開始以来21年連続で男の子は「スポーツ選手」、女の子は「ケーキ屋・パン屋」だった。男の子の「スポーツ選手」では、サッカー選手が圧倒的な人気で、2位の「警察官」も3位以下を引き離し、「スポーツ選手」に迫る勢い。昆虫や恐竜など、今夢中になっているものを研究したいという子どもらしい知的好奇心から、「研究者」が過去最高の5位に入った。

 女の子の2位「芸能人・歌手・モデル」の内訳では、76.7%がアイドルと回答した。「アイスクリーム屋」が過去最高の6位に入り、1位「ケーキ屋・パン屋」と合わせ、スイーツへの関心は高まるばかり。12位「スポーツ選手」の内訳では、体操・新体操がスケートやサッカーを抜いて1位になった。

 調査は、同社の人工皮革「クラリーノ」製ランドセルの購入者を対象に実施。昨年5月から今年1月のインターネット回答分から、有効回答を抽出した。有効回答は子ども4000人(男女各2000人)、その親4000人だった。子どもの調査は1999年から今年まで通算21回目、親の調査は1992年から今年まで通算28回目となる。

昭和電工 AIを用いた特許読解支援システムを構築

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2019年4月11日

 昭和電工は10日、日本IBMと共同で、特許情報の効果的かつ効率的なスクリーニングを支援する「特許読解支援システム」を構築し、7月から昭和電工全社で運用を開始すると発表した。同システムの運用により、技術者の特許読解時間の大幅な削減を目指す。

 今回構築した「特許読解支援システム」は、文書情報を統合的・横断的に収集し、高度な分類・分析が可能なコグニティブ・テクノロジー「IBM Watson Explorer」を採用。同ツールが有するテキスト解析・探索機能、文書関連付け機能、特許に特化したアイデア抽出機能を利用することで、効率的な特許情報の読解を支援する。

 さらに昭和電工の技術領域である化学分野の特許文書の特徴に合わせた文書関連付け機能を付与することで、特許文書の可読性向上に特化したインターフェースを備えたシステムを構築した。同システムでは、難解かつ長大な文章で複雑な依存関係を持つ特許の請求項情報が構造化され、視覚的に示されるため、技術者は効率よく特許の内容を理解できる。

 昨年、昭和電工社内で実施したトライアルでは、同システムを使わずに読解した時に比べ、特許1件当たりの読解時間を約45%短縮できた。知的財産を企業競争力として最大限活用するには、創出された知的財産を権利化するだけではなく、テーマ探索から事業化までのすべての段階で、知的財産の状況を正しく把握することが重要。同システムを全社に導入し、研究効率の向上と他社権利侵害リスクの低減に繋げるとともに、知的財産業務をより戦略的に推進し、企業競争力強化に取り組む。

 昭和電工は今年度より開始した中期経営計画「The TOP 2021」の中で、グループ戦略を支える事業基盤の強化施策の1つとして、「AI/IoT活用の強化」を掲げている。これまでに培ったノウハウやプロセスの可視化・形式知化により開発を加速させ、企業価値向上に生かしていく考えだ。

三菱ケミカル スポーツ用の義足ブレードを開発、販売を開始

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2019年4月11日

 三菱ケミカルは10日、スポーツ用の義足ブレード「Griffon Beak(グリフォン・ビーク)」の販売を、同日から開始すると発表した。三菱ケミカルホーディングスグループのシンクタンクである地球快適化インスティテュートが、三菱ケミカルと産業技術総合研究所、東京大学と共同開発した。

 バイオメカニクスと計算工学に基づき、コンピューター上でアスリートの動作を再現できる「デジタルアスリート」を構築。さらに、2016年4月からスポンサーシップ契約を結んでいる、パラ陸上競技の前川楓(まえがわかえで)選手の協力を得て、走行データなどを組み合せることで、義足走者の速度を最大化する義足ブレードの形状を導き出した。

 従来品に比べ、踵部分が後方に突き出していることが特徴の1つで、これにより前方への推進力が高まることが期待できる。この形状が鳥のくちばし(=beak)に似ていることが製品名の由来となった。

 受付は三菱ケミカルのウェブサイトhttps://www.m-chemical.co.jp/products/product-site/index.htmlで行っている。販売価格は86万4000円(税込み)。

 三菱ケミカルホールディングスグループでは、この義足開発を通じて蓄積した技術を、義足走者だけでなく、健常者の歩行をサポートすることにも活用し、広く社会に貢献することを検討していく。

 

ダイセル 人事(4月1日)

2019年4月10日

[ダイセル・人事](4月1日)▽Daicel Safety Systems America,Inc.Chairman、常務執行役員特機・MSDカンパニー長、Daicel Safety Systems(Jiangsu)Co.,Ltd.董事長 康裕▽研究開発本部(国内派遣)主任部員三橋陽子▽総合企画室主席部員内田良二(5月1日)▽事業支援センターシステムグループ主席部員中川暁▽エンジニアリングセンター新井分室機械チーム主席部員小西康之▽同センター大竹分室機械チーム主任部員栂尾洋▽研究開発本部先端材料企画部主席部員織田博史▽有機合成カンパニー生産統括室網干生産センター品質保証グループ主席部員中尾一徳。

三井化学 ミラノのデザイン展で緑化企業に素材協力

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2019年4月10日

 三井化学は9日、イタリア・ミラノで開催中の「ミラノデザインウィーク2019」に出展しているグリーン・ワイズ(東京都多摩市)に、コンセプトを実現するための素材協力をしていると発表した。同展示会は、世界最大のデザインイベント。

スタビオで製作した花器
スタビオで製作した花器

 室内・屋外緑化、舞台造園などの緑化事業を展開するグリーン・ワイズは、身近にある本来の自然を切り取り、ライフスタイルやインテリアに取り入れる「スローグリーン」を提唱している。

 今回、同社が「スローグリーン」なライフスタイルを提案するにあたり、三井化学は太陽の光で色が変化する、フォトクロミック(調光)・テクノロジー「サンセンサーズ」で製作したリング、植物由来のウレタン素材「スタビオ」で製作した、水が浮遊する透明な花器の製作で協力した。

サンセンサーズで製作したリング
サンセンサーズで製作したリング

 「サンセンサーズ」はメガネレンズ材料として世界トップシェアを誇る、同社の調光レンズブランド。インマスタイプであるにもかかわらず、トップレベルの退色スピードを実現し、コーティングタイプのレンズに比べて調光性能が長持ちする。今回は3色に変わるリングとして使用している。

 一方、「スタビオ」は同社が開発した世界初のウレタン新素材。植物を原料とするバイオマスプラスチックで、ライフサイクルでのCO2排出削減に貢献する。

 また、透明性と耐久性を持ち、さまざまな成形材に使用可能。今回は透明な花器として使っている。表面の硬度を調整することで、細い茎でも自立させる滑りにくさを実現した。展示会は9日から14日まで一般公開を行っている。

 

東洋紡 旧三重工場の火災事故で鎮火を確認、人的被害なし

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2019年4月10日

 東洋紡は9日、旧三重工場(現御幸毛織・トーヨーニット四日市工場)で火災事故が発生したと発表した。

 8日午後8時18分ごろ、三重県四日市市にある同社の旧三重工場から出火、9日午前6時47分ごろ鎮火を確認した。

 人的被害は確認されておらず、物的被害については、敷地内にある現在は使用していない建屋(約4300㎡)の大半が焼失したもようだ。

 同社によると、出火原因・製品出荷への影響・事業所外への影響は、現在調査中、業績への影響については、現時点では未定としている。

 

 

旭化成 触媒開発で文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞

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2019年4月10日

 旭化成は9日、文部科学省が主催する科学技術分野の文部科学大臣表彰で、2019年度の「文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)」を受賞したと発表した。

 受賞したのは、研究・開発本部化学・プロセス研究所長兼基盤マテリアル事業本部技術開発総部長の鈴木賢(すずき・けん)氏。「コアシェル型金‐酸化ニッケルナノ粒子触媒の開発」の業績が評価された。

鈴木氏
鈴木氏

 従来にないコアシェル型ナノ粒子構造の触媒開発は独創性が高く、ナノ構造制御により優れた実用的成果を得たもので、他の触媒技術への波及効果も大きいと期待されている。

 同開発では、優れた性能のコアシェル型金‐酸化ニッケルナノ粒子触媒を見いだし、メタクリル酸メチル(MMA)の製造プラントで、近年注目されている金ナノ粒子を触媒成分として用いた世界初となる化学品製造プロセスの実用化に成功した。

 触媒は人々の生活を支える上で非常に重要な役割を果たし、環境・資源・エネルギー問題に関係した課題の解決にも寄与する重要な物質。旭化成は、同開発がこれらの社会課題を解決する新しい触媒技術として、化学と化学産業の持続的発展に寄与すると考えており、今後も画期的な触媒・プロセスの開発を通じて社会に新たな価値を提供していく。

 なお、「文部科学大臣表彰」は、科学技術に関する研究開発や理解増進などで顕著な成果を収めた者を顕彰するもの。文部科学大臣は、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、日本の科学技術の水準向上に寄与することを目的に、科学技術賞(開発部門、研究部門、科学技術振興部門、技術部門、理解増進部門)、若手科学者賞、創意工夫功労者賞を授与している。

 

デンカ生研 役員人事(4月1日)

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2019年4月9日

[デンカ生研・役員人事](4月1日)▽副社長執行役員社長補佐営業本部長兼国内試薬部門長佐藤誓▽非常勤顧問奥田章彦▽専務執行役員信頼性保証本部長管理グループ管掌久保田義隆▽常務執行役員研究開発本部担当(※組織名変更)小幡朗▽同役員技術グループ管掌新潟工場長中臣康雄▽執行役員鏡田工場長平野勝▽同役員技術グループ担当技術部長村松牧▽同役員研究開発本部長(※組織名変更)権平文夫▽社長執行役員 (2019年6月20日付退任)綾部光邦▽取締役(同年同日付社長執行役員就任)高橋英喜▽執行役員総務部・新事業企画室担当多田功▽同役員営業本部ワクチン部門長大塚剛(6月20日)▽監査役綾部光邦▽退任(監査役)玉木昭平。

 

JSR 役員人事(4月1日)

2019年4月9日

[JSR・役員人事](4月1日)▽JSR JSR Sciences,LLC副社長、執行役員、ライフサイエンス事業部バイオプロセス部長ティムローリー。