積水樹脂 上期業績は増収増益、公共・民間分野共に好調

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2019年10月28日

 積水樹脂は25日、2020年3月期第2四半期(4-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比6%増の312億円、営業利益8%増の41億円、経常利益8%増の44億円、純利益9%増の29億円となった。

 セグメント別で見ると、公共分野は売上高14%増の140億円、セグメント利益19%増の18億円。交通・景観関連製品では、防音壁材は、更新・修繕需要の増加に加え、新規開通道路向けが売上を伸ばした。

 交通安全製品は、車線分離標「ポールコーン」と電子システム関連製品が一般道などで受注が減少したものの、高規格道路での眩光防止板やカーブミラーの需要増加に伴い、堅調に推移。貼付式路面標示材「ソリッドシート」も高規格道路向けに好調だった。

 通路シェルター製品では、新製品「スカイウイング」が、バリアフリーに配慮した意匠性を評価され、駅前整備やバス停向けに採用されるなど、前年を上回る成績だった。スポーツ施設関連製品では、グラウンド用・テニスコート用人工芝が、共に順調に推移した。

 民間分野は売上高1%増の172億円、セグメント利益4%増の27億円。住建材関連製品では、めかくし塀は地震によるブロック塀倒壊対策の改修用途で受注が増加。防音めかくし塀は居住地域などでの騒音対策として、売上が大幅に伸長した。

 一方、装飾建材は首都圏再開発やマンションの内装工事、訪日外国人の増加を受けて宿泊施設向けは堅調だったものの、商業施設向け什器物件が大幅に減少し、全体としては売上減となった。

 総物・アグリ関連製品では、梱包資材製品は前年同期並み、ストレッチフィルム包装機は大幅な売上減、アグリ関連製品は農業・園芸分野が天候不順を原因とする資材全般の需要低迷により、前年を大きく下回った。

信越化学の4-9月期 半導体シリコン事業は増収増益

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2019年10月28日

 信越化学工業の2020年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比1%減の7865億円、営業利益は同1%増の2105億円、経常利益は同1%増の2182億円、純利益は同4%増の1650億円となった。

 セグメント別では、塩ビ・化成品事業は売上高が同3%減の2531億円、営業利益は同13%減の517億円。米国のシンテック社で市況の影響があったものの、米国内の有利な原料事情を背景に、塩化ビニル・カセイソーダともに高水準の出荷を継続。欧州拠点は底堅い出荷となった。国内拠点は国内外向けともに販売量を伸ばした。

 シリコーン事業は売上高が同1%増の1147億円、営業利益は同7%増の311億円。汎用製品の価格下落の影響を受けたが、機能製品を中心に拡販を進め、出荷は堅調に推移した。機能性化学品は売上高が同3%減の582億円、営業利益は同3%増の138億円。セルロース誘導体は建材用製品が一部地域で振るわなかったが、医薬用製品は堅調に推移した。フェロモン製品やポバール製品は堅調な出荷となった。

 半導体シリコン事業は売上高が同5%増の1965億円、営業利益は同12%増の745億円。半導体デバイス市場に軟化の動きが見られたものの、出荷水準の維持に努めた。

 電子・機能材料事業は売上高が同3%減の1114億円、営業利益は同2%減の333億円。希土類磁石はハイブリッド車をはじめとする自動車向けで引き続き堅調な出荷となったが、産業機器向けやハードディスクドライブ向けが需要鈍化の影響受けた。フォトレジスト製品はArFレジストが好調に推移した。マスクブランクスは先端品を中心に販売を伸ばし好調。光ファイバー用プリフォームは市況悪化の影響を受けて厳しい状況となった。

 加工・商事・技術サービス事業は売上高が同3%減の523億円、営業利益は同13%増の72億円。信越ポリマーの半導体ウエハー関連容器が、半導体デバイス市場関連投資の減速の影響を受けた。

 通期の連結業績予想については修正がなく、売上高が前期比3%減の1兆5500億円、営業利益は同微増の4050億円、経常利益は同微増の4180億円、純利益は同2%増の3140億円を見込んでいる。

中外製薬 1-9月期決算(24日)

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2019年10月25日

[中外製薬/1-9月期決算](24日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結(国際会計基準:IFRS)=売上収益508,851(19.3%)、営業利益160,878(64.3%)、四半期利益117,395(65.6%)、株主に帰属する四半期利益117,395(66.9%)。

日本ユピカ 3月期業績予想を修正(23日)

2019年10月24日

[日本ユピカ/3月期業績予想を修正](23日)単位100万円、カッコ内は前回予想(2019年5月7日発表)。▽連結(通期)=売上高10,600(11,950)、営業利益350(380)、経常利益320(365)、純利益230(250)。▽単独(同)=売上高9,300(9,650)、経常利益360(325)、純利益250(225)。

日本ユピカ 3月期中間決算(23日)

2019年10月24日

[日本ユピカ/3月期中間決算](23日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高5,271(▲8.9%)、営業利益100(64.4%)、経常利益78(48.0%)、純利益60(93.2%)。

住友化学 中間期・通期業績予想を修正(21日)

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2019年10月23日

[住友化学/中間期・通期業績予想を修正](21日)単位100万円、カッコ内は前回予想(2019年5月15日発表)。▽連結(中間期)=売上収益1,107,000(1,180,000)、コア営業利益84,000(80,000)、親会社の所有者に帰属する四半期利益29,000(35,000)。▽同(通期)=売上収益2,330,000(2,440,000)、コア営業利益160,000(205,000)、親会社の所有者に帰属する当期利益50,000(100,000)。

住友化学 上期と通期の業績予想修正、石化や農業関連が悪化

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2019年10月23日

 住友化学は21日、2019年度上期(4-9月期)と通期の業績予想を修正すると発表した。

 上期については、米中貿易摩擦の影響により中国経済の減速をはじめ世界経済の成長鈍化が鮮明化。こうした中、売上収益は、石化の原料価格の下落に伴う販売価格の引き下げにより前回発表予想を下回る見通しだ。

 利益面では、石化の交易条件が悪化し、健康・農業関連事業でも、メチオニンの市況が想定を下回ったことに加え、北米の天候不順により農薬の出荷が低調に推移した。

 ただ、エネルギー・機能材料、情報電子化学、医薬品は需要の伸長に伴い業績が堅調に推移。特に医薬品は販管費の進捗が想定を下回り、大きく増益となることで、コア営業利益は前回予想を上回る見込みである。

 一方、通期については、下期(10-3月期)の為替を105円(前回110円)に見直したことに加え、石化や健康・農業関連事業の業績の悪化を見込み、売上収益、コア営業利益とも前回予想を下回るとしている。