トクヤマの4‐6月期 増収も販売が軟調で減益に

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2019年7月30日

 トクヤマの2020年3月期第1四半期(4-6月期)連結決算は、売上高が前年同期比1%増の765億円、営業利益は同21%減の70億円、経常利益は同27%減の63億円、純利益は同27%減の49億円となった。

 売上高については、半導体関連製品などの主力製品を中心に販売は軟調に推移したが、昨年7月の新規連結子会社の発生により、前年同期より増収となった。営業利益は各事業の販売が軟調に推移したことで減益。営業外損益が前年同期に比べ5億円悪化したことで、経常利益も減益となった。

 化成品セグメントは売上高が同3%減の243億円、営業利益は同21%減の39億円。カセイソーダは販売数量が堅調だったが、原燃料価格の上昇と海外市況の下落により減益。塩化ビニル樹脂は販売価格の維持に努め増益となった。酸化プロピレンは自動車部材向けの販売数量が減少したことで減益。塩化カルシウムは販売数量が軟調に推移したことと、物流費の増加などで減益となった。

 特殊品セグメントは売上高が同7%減の百21億円、営業利益は同17%減の16億円。半導体向けの多結晶シリコンと放熱材は、販売が堅調に推移し前年同期並み。電子工業用高純度薬品は半導体業界向けの販売数量が減少し減益だった。

 セメントセグメントは売上高が同3%減の215億円、営業利益は同23%減の7億円。セメントは一部価格是正の効果があったが、国内の出荷が軟調に推移したことなどで減益。資源リサイクルはほぼ前年同期並み。連結子会社はセメント関連製品の出荷が軟調に推移し減収となった。

 ライフアメニティーセグメントは売上高が同7%増の135億円、営業利益は同21%減の7億円。プラスチックレンズ関連材料は、メガネレンズ用フォトクロミック材料の出荷が好調に推移し増益。歯科器材は海外を中心に販売数量が増加したが、新製品の上市に伴う広告宣伝費などの増加で減益。医療診断システムは、検体検査自動化システムで国内の大型案件を獲得し増収となった。

 通期業績予想の変更はなく、売上高は前期比6%増の3430億円、営業利益は同11%増の390億円、経常利益は同17%増の390億円、純利益は同11%減の3055億円を見込んでいる。

JSRの4-6月期 エラストマー事業厳しく減収減益

2019年7月30日

 JSRは29日、2019年4―6月期の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年比2%減の1195億円、営業利益13%減の100億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益18%減の713億円となった。

 決算説明会において宮崎秀樹常務執行役員は「厳しい事業環境だったが、

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中外製薬の1-6月期 自社製品の売上拡大で最高益

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2019年7月29日

 中外製薬は25日、都内において2019年1-6月期決算(IFRS)の説明会を開催した。売上収益は12%増の3203億円、コア営業利益45%増の1305億円となり、売上、利益とも過去最高となった。

 小坂達朗社長CEOは「通期の計画に対し順調な進捗となり、中期経営計画『IBI21』のスタートとして

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旭化成グループ 人事(7月1日)

2019年7月25日

[旭化成関連・人事](7月1日)【AJEX】▽取締役会長寺田真人(8月1日)【旭化成メディカル】▽バイオプロセス事業部品質保証部長、同事業部長四ノ宮健▽同事業部付江島孝光▽同事業部製品開発部長、同事業部技術戦略部長宮林朋之。

 

信越化学の4-6月期決算 半導体シリコンがけん引し増収増益

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2019年7月25日

 信越化学工業は24日、2019年4―6月期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比1%増の3862億円、営業利益13%増の1075億円、経常利益10%増の1089億円、純利益14%増の840億円と増収増益となった。

 セグメント別で見ると、塩ビ・化成品事業は売上高微減の1228億円、営業利益4%減の254億円。塩ビ・化成品は、米国のシンテック社において塩化ビニル、カセイソーダともに市況の影響があったものの、高水準の出荷を継続。また、欧州拠点も底堅い出荷となった。国内拠点も今期の定期修理が小規模だったため、国内外ともに販売量を伸ばした。

 シリコーン事業は、売上高1%増の564億円、営業利益18%増の159億円。シリコーンは、汎用製品の価格下落の影響を受けたが、機能製品を中心に拡販に努め、出荷は堅調に推移した。

 機能性化学品事業は、売上高5%減の289億円、営業利益10%増の75億円。セルロース誘導体は、建材用製品と塗料用製品は一部地域で振るわなかったが、医薬用製品が堅調に推移した。フェロモン製品やポバール製品は堅調な出荷となった。

 半導体シリコン事業は、売上高9%増の991億円、営業利益31%増の394億円。半導体シリコンは、半導体デバイス市場に軟化の動きが見られたが、高水準の出荷を維持することで業績は伸長した。

 電子・機能材料事業は、売上高2%減の548億円、営業利益4%増の166億円。希土類磁石は、ハイブリッド車をはじめとする自動車向けでは堅調な出荷となったが、産業機器向けやハードディスクドライブ向けが需要鈍化の影響を受けた。

 フォトレジスト製品はArFレジストが好調に推移。マスクブランクスは先端品に加え、汎用品、先端品も販売を伸ばし好調だった。光ファイバー用プリフォームは、市場の急激な悪化を受けて厳しい状況となった。

 また、加工・商事・技術サービス事業は、売上高11%減の243億円、営業利益18%増の36億円となった。

 なお同日、2020年3月期の連結業績予想を発表。売上高3%減の1兆5500億円、営業利益微増の4050億円、経常利益1%増の4180億円、純利益2%増の3140億円を見込んでいる。

太陽石油の3月期 石化製品の市況低迷響き減収減益

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2019年6月19日

 太陽石油が18日に発表した2019年3月期の決算は、売上高が前期比363億円減の6287億円、営業利益は同219億円減の103億円、経常利益は同216億円減の97億円、当期純利益は同132億円減の64億円となった。

 売上高は、四国・山口両事業所で実施した定期整備工事の影響で、生産と販売数量が減少(同140万kl減の786万kl)し減収。堅調に推移した石油製品市況に支えられ、マージンが改善した一方で、秋口からの世界経済の減速懸念などを背景とした石油化学製品の市況低迷により、同社製品のベンゼンやスチレンモノマーのマージンが悪化した結果、減収減益となった。