旭化成は6日、2019年度上期(4-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比3%増の1兆686億円、営業利益同3%減の1017億円、経常利益同5%減の1053億円、純利益1%減の779億円だった。
決算会見で柴田豊副社長は「中国経済低迷の影響を受けたため、8月に上期の営業利益を下方修正していたが、その数値は上回ることができた。マテリアルの状況は
2019年11月7日
2019年11月7日
2019年11月6日
三菱ガス化学の2020年3月期第2四半期連結決算は、売上高が前年同期比8%減の3033億円、営業利益は同45%減の160億円、経常利益は同75%減の116億円、純利益は同79%減の81億円となった。
売上高はメタノールやポリカーボネートの市況が下落したことなどにより減収。 営業利益は特殊ポリカーボネートや特殊芳香族化学品の販売数量が増加したものの、前年同期に高い水準を維持していたポリカーボネート、高純度イソフタル酸、メタノールなどの市況が大幅に下落したことなどから減益となった。
経常利益は営業利益の減少に加え、サウジアラビア合弁事業での一過性費用の計上などで、海外メタノール生産会社の持分法損益が大幅に悪化したことなどから減益となっている。
セグメント別では、天然ガス系化学品は売上高が同15%減の753億円、営業損失が同38億円悪化の5億円。海外メタノール生産会社を中心とする持分法損失を55億円計上した結果、経常損失は同221億円悪化の64億円となった。
芳香族化学品は売上高が同4%減の1028億円、営業利益は同23%減の77億円、経常利益は同25%の73億円。機能化学品は売上高が同7%減の986億円、営業利益は同43%減の80億円。エンジニアリングプラスチックス関連会社を中心とする持分法利益を16億円計上したため、経常利益は同47%減の94億円となった。
特殊機能材の売上高は同4%減の261億円、営業利益は同18%減の20億円。持分法利益を2億円計上したことで、経常利益は同23%減の23億円となっている。
通期連結業績予想については、売上高はメタノール市況が前回予想を下回って推移していることや未経過月の為替レートを円高方向に見直したことなどから、前回予想を下回る見通し。各段階利益についても、売上高と同様の理由に加え、発泡プラスチック事業の販売数量減、ポリカーボネートとポリアセタールの下振れなどもあり、前回予想を下回る見通しとなった。
売上高は前年比6%減の6100億円、営業利益は同25%減の310億円、経常利益は同61%減の270億円、純利益は同67%減の180億円を見込んでいる。
2019年11月5日
2019年11月5日
2019年11月5日
日鉄ケミカル&マテリアルは1日、2019年度上期(4-9月期)の連結決算(IFRS)を発表した。売上高は前年同期比118億円減の1142億円、事業利益は114億円(前年上期の経常利益137億円)、当期利益は同10億円減の82億円となった。ROS(売上高利益率)は10.0%と高水準を維持している。
セグメント別の売上高を見ると、コールケミカルは同10億円増の260億円、化学品は同110億円減の490億円、機能材料は20億円減の300億円、複合材は前年並みの90億円だった。黒鉛電極向けニードルコークスの需要は、下期に不透明感はあるものの堅調に推移し、炭素繊維複合材料も、土木・建築分野向けに好調な販売を維持した。
一方、化学品事業では、ベンゼンやスチレンモノマーの市況が低調に推移。また、電子・機能材料分野のスマートフォン向け材料や大型テレビ向け材料も、米・中貿易摩擦や日・韓の関係悪化による影響を受け、販売が伸び悩むなど厳しい事業環境が継続したが、ボンディングワイヤなど、半導体関連製品の一部では回復の兆しが見えてきている。
なお、通期業績予想については、売上高は前年度比71億円減の2400億円、事業利益は同14億円減の210億円と、減収減益を見込んでいる。
2019年11月5日
三菱ケミカルホールディングスは1日、2020年3月期第2四半期(4-9月期)の連結業績(IFRS)を発表した。
機能部材は半導体と自動車用途を中心に需要が弱含む中、高機能成形材料の高機能エンプラなどの販売数量が減少し、ケミカルズはMMAモノマーなどの市況が下落、医薬品のロイヤリティ収入も減少し、上期業績は減収減益となった。売上収益は前年同期比3%減の1兆8277億円、コア営業利益30%減の1308億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益32%減の813億円。
セグメント別に見ると、機能商品セグメントの売上収益は前年同期比267億円減の5489億円、コア営業利益は同52億円減の405億円。機能部材は、情電・ディスプレイの一部の製品と環境・生活ソリューションでは販売増となったが、半導体・自動車用途を中心に需要が弱含む中、高機能成形材料の高機能エンプラなどの販売数量が減少した。機能化学は、高機能ポリマーのフェノール・ポリカーボネートチェーンでの市況下落が響き、セグメント全体では減収減益となった。
ケミカルズセグメントの売上収益は同852億円減の5637億円、コア営業利益は同460億円減の360億円。MMAの需要弱含みにより、MMAモノマーなどの市況が下落。石化ではエチレンセンターの定期修理の影響が縮小したことにより販売数量が増加したものの、原料価格の下落などに伴い販売価格が低下した。炭素は輸出コークスの販売価格低下の影響を受けた。コア営業利益は、市況下落が響き減収となった。
産業ガスセグメントの売上収益は同938億円増の4195億円、コア営業利益は同174億円増の443億円。前年下期に買収した欧州と米国事業の業績を取り込んだことにより、増収増益となった。ヘルスケアセグメントの売上収益は同240億円減の2053億円、コア営業利益は同245億円減の98億円。国内医療用医薬品は重点品を中心に増加したものの、ロイヤリティ収入の減少などにより、減収減益となった。
なお、通期業績予想については、原料価格の下落に伴う販売価格の低下や市況悪化、需要減速などを見通し、下方修正を行った。売上収益は3兆7650億円、コア営業利益2500億円、親会社の所有者に帰属する当期利益1310億円を見込んでいる。
2019年11月5日
2019年11月5日
ダイセルは1日、2019年度上期(4-9月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比10%減の2107億円、営業利益は40%減の179億円、経常利益42%減の187億円、純利益は48%減の117億円となった。経済環境の悪化もあり、その他を除き、すべてのセグメントで減収減益となった。
セグメント別にみると、セルロースは売上高10%減の378億円、営業利益は26%減の63億円。フィルター用途の酢酸セルロースの販売数量が大幅に減少した。有機合成は売上高9%減の411億円、営業利益24%減の54億円。主力製品の酢酸と合成品は、中国景気の減速の影響を受け減収減益となった。
合成樹脂は、売上高6%減の845億円、営業利益2%減の117億円。エンジニアリングプラスチックス事業は、中国の景気減速による自動車やスマートフォンの需要低迷の影響を受けた。火工品は、売上高24%減の423億円、営業利益76%減の23億円。インフレーターの販売数量が自動車の生産台数減少の影響を受けたこと、他社のリコールが終息に向かっていることから販売数量が減少した。
なお同日、通期業績予想の修正を発表。売上高は前回予想比300億円減の4310億円、営業利益は同70億円減の360億円、経常利益は同70億円減の380億円、純利益は同50億円減の215億円に下方修正を行っている。
2019年11月5日