住友化学 CDPの気候変動と水セキュリティ対応で最高評価

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2020年12月25日

 住友化学はこのほど、気候変動および水セキュリティ対応で、目標設定、行動、透明性の点で特に優れた活動を行っている企業として、CDPにより「気候変動Aリスト2020」と「水セキュリティAリスト2020」に選定された。最高評価であるAリストへの選定は、気候変動は3年連続、水セキュリティは初となる。

 2000年に設立されたCDPは、企業や政府などによる温室効果ガス排出削減や水資源管理、森林保全を促進している国際NGO。現在、世界の機関投資家を代表して、主要企業の環境分野に関する取り組みの情報を収集し、評価している。今回、CDPに環境情報を開示した約9600社のうち、気候変動および水セキュリティの両方で最高評価を獲得したのは世界で64社(日本企業は17社)。

 住友化学は、環境負荷低減への貢献を重要課題(マテリアリティ)の1つと位置付けている。気候変動対応では、2018年に総合化学企業として世界で初めてSBTイニシアチブによる認定を取得したほか、「Sumika Sustainable Solutions(SSS)」などを通じて、製品ライフサイクル全体での温室効果ガス排出削減に取り組む。水セキュリティ対応では、各生産拠点において水リスク評価を実施の上、水使用量削減の取り組み強化や、工業排水浄化の高度化を図るとともに、気象災害の激甚化に対応するための防災対策を強化し、安定供給に努めている。

気候変動と水セキュリティ対応でCDPから最高評価
気候変動と水セキュリティ対応でCDPから最高評価

帝人 全国高校サッカー選手権大会に高機能マスクを提供

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2020年12月25日

 帝人は24日、今月31日から開催される「第99回全国高校サッカー選手権大会」に高機能マスク6000枚を提供すると発表した。同社は企業理念に基づき、「アマチュアスポーツ支援」「青少年のスポーツ支援」といった社会貢献の一環として、1991年から同大会に協賛。今年で30周年を迎えるのを機に、コロナ禍の開催に貢献する。

高校サッカーに提供する高機能マスク
高校サッカーに提供する高機能マスク

 今回提供する高機能マスクは、繊維・製品事業を展開する帝人フロンティアの「洗える!抗ウイルス加工マスク」。特殊セラミックなどを使用して抗ウイルス・抗菌防臭効果を発揮するとともに、ストレッチ性、吸水速乾やUVカット機能などを併せもち、スポーツシーンにも適している。

 

旭化成ら 福島FH2Rの水素をロックコンサートに提供

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2020年12月25日

 旭化成など6者は24日、水素製造の実証試験を行う「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」で製造された水素を、ロックバンド「LUNA SEA」のコンサートに提供すると発表した。提供する水素は燃料電池自動車(FCV)に充填。FCVが発電を行い、コンサートで使用される全ての楽器に電気を供給する予定となっている。

福島水素エネルギー研究フィールド( FH2R)
福島水素エネルギー研究フィールド( FH2R)

 再生可能エネルギーを利用した世界最大級の水素製造施設「FH2R」には、旭化成のほか、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、東芝エネルギーシステムズ、東北電力、東北電力ネットワーク、岩谷産業が参画、低コストでクリーンな水素製造技術の確立を目指している。

 FH2Rは今年2月、福島県浪江町にて開所し、水素製造の実証試験を開始。現在、同施設で製造した低炭素水素は、主に圧縮水素トレーラーやカードル(ガス貯蔵容器)を用いて、定置式燃料電池向けの発電用途として、福島県内の需要先へ供給試験を開始している。

 こうした中、ロックバンド「LUNA SEA」が、さいたまスーパーアリーナで開催(12月26、27日)するコンサートに、FH2Rの低炭素水素が活用されることとなった。FH2Rから搬送された低炭素水素は、岩谷産業が運営する「イワタニ水素ステーション群馬高崎」で、FCVへ充填し、コンサート会場へ運搬された。

 今後も6者は、FH2Rでの取り組みを通じ、水素エネルギーの普及拡大に向けた情報発信を進めていく考えだ。

帝人フロンティア 優れた抗ウイルス性と保湿性の高機能マスク発売

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2020年12月24日

 帝人フロンティアはこのほど、優れた抗ウイルス効果と保温性を併せ持つ高機能マスク「エアロカプセル使用 抗ウイルス加工マスク」を開発し、9日からテイジン公式オンラインショップ「くらし@サイエンス」をはじめ、国内のドラッグストアなどで販売を始めた。

『エアロカプセル使用 抗ウイルス加工マスク』
「エアロカプセル使用 抗ウイルス加工マスク」

 同製品は、洗濯しても持続する優れた抗ウイルス効果が特長の1つ。洗濯前の状態でインフルエンザウイルスを99%以上減少させ、洗濯を10回した後にも98%以上を減少させる優れた抗ウイルス効果を発揮する。また、同社の高中空構造糸「エアロカプセル」を使用することで高い保温性を兼ね備えている。

『エアロカプセル』の断面
「エアロカプセル」の断面

 「エアロカプセル」は、デッドエアと呼ばれる「動かない空気」を中空状の糸の空洞部分に大量に含むため、マスクに保温性を付与する。また、悪玉菌(黄色ブドウ球菌)の増殖を抑制しイヤな臭いを抑える抗菌防臭効果、快適な着用感、吸水速乾性、花粉捕集率98%以上などの機能も併せ持つ。生地から縫製まで国内生産にもこだわった。色は白とグレーの2色。大人用サイズと子供用サイズをラインアップし、同色・同サイズ2枚入りで希望小売価格は1200円(税別)。

積水化学工業 CDPの気候変動と水セキュリティでAリストに

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2020年12月24日

 積水化学工業はこのほど、国際的な環境非営利団体CDPにより、2020年の「気候変動」および「水セキュリティ」の両部門でAリスト企業に選定された。「気候変動」部門は3年連続、「水セキュリティ」部門では初のAリスト企業への選定となる。

 CDPは、企業や都市が温室効果ガス(GHG)を削減し、水資源を保護し、森林を保護することを推進する国際的な非営利団体。515強の世界の投資機関および150社強の購買組織を代表し、「気候変動」、「森林減少」および「水のセキュリティ」に関する問題への効果的な対応について質問票による調査を実施し、回答を評価している。

 なお、今年は評価対象となった5800社強の中で、日本企業からは同社を含め「気候変動Aリスト」に53社、「水セキュリティAリスト」に30社が選定され、両部門でAリストに選定された企業は17社だった。

 同社グループは2030年までの長期ビジョンを策定。ESG経営を中心においた革新と創造により、社会課題解決への貢献を拡大していく。気候変動課題に対する取り組みとしては、脱炭素社会の実現を目指す。2050年に企業活動におけるGHG排出量をゼロにする長期目標を設定し、バックキャストした2030年には購入電力を100%再生可能エネルギーに転換することを目指す。

 また、水リスク課題に対する取り組みとして、持続的な操業のために同社グループが受ける水リスクを最小化し、生物多様性の保全のために同社グループが与える水リスクの最小化を行う。企業活動において利用している自然資本に対してプラスにリターンすることを目指し、サステナビリティ貢献製品や流域関係者との協業を通じ、地域の水課題解決に貢献する。

気候変動と水セキュリティ対応でCDPから最高評価
気候変動と水セキュリティ対応でCDPから最高評価

DIC 特殊形状フィラーを開発、高強度化や放熱性を実現

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2020年12月24日

 DICはこのほど、電子機器などの放熱用途で用いられるアルミナフィラー(充填材)の板状アルミナ「CeramNex(セラネクス)AP10」を開発したと発表した。同製品は、来年1月より長瀬産業を総代理店として販売開始する。今後は品番ラインアップを拡充し、日本、中国、韓国、台湾、欧米地域の自動車部品および電子部品関連メーカーへの販売を視野に入れ、2025年までに売上高8億円を目指す。

板状アルミナフィラー「CeramNex AP10」
板状アルミナフィラー「CeramNex AP10」

 自動車やエレクトロニクスの分野においては、CASEや次世代通信規格5Gの普及に対応するため部品の小型化や高性能化が進むが、これに伴って機器の内部で発生する熱の除去が重要となっている。アルミナフィラーは熱的安定性が高く、自動車や電子機器の部材の放熱用途などに充填剤として用いられている。樹脂部材に熱伝導性を付与するため、大量に用いる配合設計が行われることがあるが、大量のフィラーは成型性を低下させ、成形物の機械強度を低下させる要因にもなる。

 こうした中、同社が独自の合成方法で開発したアルミナフィラーは、粒状や不定形な形状をした一般的なアルミナフィラーとは異なり、〝高い結晶性〟を持ち、アスペクト比が高い〝板状〟であることが最大の特長。そのため、他の形状のアルミナフィラーと比べ、少量の添加で高強度化が望めるため、軽量化に貢献する。加えて、添加物表面の平滑性が向上するため、幅広い用途でも利用することが可能だ。

 同社は有機材料を基盤技術とした事業展開をしているが、今回の製品開発を足掛かりに無機材料も基盤技術に加え、既存の基盤技術では展開が困難であった新たな領域に事業を拡大していく考えだ。

 

AGC 透明で電磁波を遮蔽・吸収するガラスを開発

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2020年12月24日

 AGCはこのほど、従来なかった透明で電磁波を遮蔽・吸収するガラス「WAVETRAP(ウェーブトラップ)」を開発したと発表した。来年中の販売開始を目指す。

 IoTの本格普及に伴い通信量が増大し多様な電磁波が飛び交うことで、ネットワークの混線や通信の誤認識、機器の誤作動や故障などのリスクがある。電磁波遮蔽性のパネルやフィルムを使い電磁波の影響をコントロールすることで、リスク低減は可能だが、発泡樹脂のような従来製品では高い透視性の確保は難しい。この課題を解決するため、同社独自のガラス複合化技術と電磁波制御技術を使い、特殊接着層に金属メッシュを挟みこみ、高い透視性を生かしつつ電磁波を遮蔽・吸収できる合わせガラス「ウェーブトラップ」を開発した。

電磁波遮蔽タイプ WAVETRAP-S
電磁波遮蔽タイプ WAVETRAP-S

 電磁波遮蔽タイプ「S」は開口率最大78%、電磁遮蔽性能60㏈(1GHz)。電磁波から人体、通信機器、センサーなどを保護する家電、通信機器、電子機器、医療機器、輸送機器や、生産設備、各種検査室、電波暗室などの開口部・間仕切りが対象。電磁波吸収遮蔽タイプ「AS」は電磁波吸収性能20㏈、電磁波遮蔽性能60㏈(915MHz)で、使用環境やニーズに応じて吸収帯域は設計可能。「S」タイプの用途例に加え、通信障害・誤作動対策を求められるETC・RFID(近距離無線通信)センサーゲートの開口部・間仕切りなどに使用できる。

 本格的なIoT時代の到来を迎え、あらゆる人や物がネットワークに繋がることが求められる中、AGCグループは経営方針「AGC plus」の下、戦略事業領域としてエレクトロニクスを掲げ、新たな製品づくりを目指している。

ユニチカトレーディング 自社素材快適布マスク、秋冬用モデルを発売

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2020年12月23日

 ユニチカトレーディングはこのほど、国内生産の自社素材を使用した快適布マスク「ドライミィ」に新たに秋冬用モデル「DRIMY-W」をラインアップし自社通販サイトで販売を開始した。価格は1パック2枚組で1760円(税込み)。

:「DRIMY-W」秋冬用マスク
「DRIMY-W」秋冬用マスク

 新型コロナウイルス感染対策でマスク着用が一般的になる中、繰り返し洗濯して使用できる布製マスクは家庭ごみの削減につながるサステナブルなアイテムとして消費者にも認知されている。今夏から販売を開始した同社の快適布マスクは、着用感の良さや日本製という安心感などから好評を得ている。

 特徴として、①こだわりの裏面使用、②呼吸がしやすい立体的なパターン、③機能性の高いオリジナル生地を使用、などが挙げられる。ウィズコロナの生活では不可欠となったマスクだが、今後はライフスタイルや嗜好に合わせ、ますますファッションにも取り入れられることが想定される。

 同社は、シーンやスタイルに応じて着用できるような商品を開発し提供していく考えだ。