ベンゼン上昇基調、SMスプレッド300ドル割れ
アジア地域の8月第5週の石化市況では、エチレンは下値が前週比20ドル安と3週続落となり、870~910ドル/tでの取引となった。
誘導品需要が盛り上がりを欠く中、新規エチレン設備の立ち上げを控えていることもあり、下値は
2019年9月24日
2019年9月20日
石油化学工業協会はこのほど、「石油化学工業の現状2019年」=写真=を発行した。
「石油化学工業の現状」は、同協会創立3周年目に当たる1961年に初版を発行して以来、ほぼ毎年発行され、今日まで半世紀以上にわたり〝石油化学産業に関する基礎データ集〟として幅広く活用されている。
さらに、東日本大震災後は、広範な製造業のサプライチェーンの川上に位置する化学産業の構図把握のための資料としても産・官・学の各方面で利用されている。
また、同冊子では、日本の石油化学産業の再編状況や、同協会会員企業の国内・海外での主要石油化学製品の生産品目についても分かりやすく解説されており、化学業界関係者のみならず、学生や一般の人々にも石油化学産業の現状を的確に把握できる内容構成となっている。
なお、希望者には実費(700円/部+送料)で配布。同協会ウェブサイト(https://www.jpca.or.jp)「刊行物案内」に掲載の〝刊行物お申込みフォーム〟より請求することができる。問い合わせは、同協会総務部(広報担当)TEL:03-3297-2019まで。
2019年9月20日
帝人は19日、同社グループの米国コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP)の中国合弁であるCSP‐Victallが、自社開発によるコンポジット部品が高く評価され、「CCE‐JECイノベーションアワード」で新規用途部門を受賞したと発表した。
CSPは軽量複合材料製品の開発・生産・販売を手掛けている。今回受賞したのは、CSP‐Victallが江鈴汽車のピックアップトラック「Yuhu3」と「Yuhu5」向けに開発した、中国初のコンポジット製ピックアップボックス(荷台)。
CSP‐Victallが独自開発したSMC(熱硬化性樹脂を繊維に含浸させ、シート状にした成形材料)を使用することで、スチールを使用したピックアップボックスに比べ、約30%の軽量化を実現した。
さらに、優れた耐腐食性や耐衝撃性、部材点数の削減により成形工程を大幅に短縮し、コスト効率を大幅に向上させたことが高く評価された。
「CCE‐JECイノベーションアワード」は、世界最大の複合材料関連団体であるJECグループが、中国での優れたコンポジット技術を評価するもので、すでに15年の歴史がある。
帝人グループは「自動車向け複合材料事業の展開」を発展戦略の一つとして掲げており、今後も複合化を強みとした技術開発に一層注力し、車体軽量化のソリューションプロバイダーとしてグローバルに事業を展開していく。
2019年9月20日
DICはこのほど、同社が販売する藍藻類スピルリナから抽出した天然青色色素「リナブルーG1」が、天然素材を使用した化粧品に関する欧州の統一基準である「COSMOS」認証を8月21日付で取得したと発表した。
COSMOS基準(COSMetic Organic Standard)は、世界でも厳しい審査水準をもつとされるフランスのエコサート社をはじめ、欧州4カ国(フランス、ドイツ、イタリア、英国)の5団体が2010年にNPOを設立し、世界統一基準を目指して策定したもの。
「リナブルーG1」は、主に健康食品として使われる藍藻類のスピルリナから抽出した天然青色色素。同社は長く食品用途で展開しており、中東・アジア地域を主としたイスラム圏で求められるハラル認証も取得している。
近年は化粧品原料についても天然志向が高まっていることから、今年5月に開催された化粧品産業技術展「CITE Japan 2019」では、化粧品用途として紹介し、好評を得た。
同製品は、鮮やかな青色の水溶性色素で、抗酸化・抗炎症作用が期待されるほか、メイクアップからスキンケアまで幅広い用途可能性を秘めた素材として、今後のオーガニック化粧品への展開が見込まれている。
DICグループは、中期経営計画「DIC111」の中で、サステナビリティや市場への貢献を追求する「社会的価値」と、企業の成長と収益性に寄与する「経済的価値」を両立し、〝ユニークで社会から信頼されるグローバル企業〟を目指すべき企業像としている。再生可能原料や天然由来原料を用いた製品を社会に提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献していく考えだ。
2019年9月20日
2019年9月20日
プラント稼働は低下、11カ月ぶりに95%割れ
石油化学工業協会が19日に発表した主要石化製品18品目生産実績によると、8月のエチレン生産は前年同月比6.7%増の55万1200tだった。稼働プラントの平均稼働率は93.8%となり、11カ月ぶりに95%を下回った。
他の17品目については、定修規模差や稼働率要因から、ポリプロピレン(PP)やポリスチレン(PS)、スチレンモノマー(SM)、塩ビ樹脂、エチレングリコール(EG)、BRなどの10品目がプラス、低密度ポリエチレン(LDPE)や塩ビモノマー、SBR、トルエンなど7品目がマイナスとなった。
また、業界筋によると、8月の
2019年9月19日
2019年9月19日
三菱ガス化学は18日、小型カメラレンズ用樹脂としてスマートフォン(スマホ)のカメラレンズなどに使用されている特殊ポリカーボネート(PC)「ユピゼータ EP」シリーズの最新グレードとして、世界最高の屈折率1.68を誇る「ユピゼータ EP-10000」の販売を開始したと発表した。
スマホやタブレットなどのカメラレンズ素材には、高屈折率(レンズの薄型化に寄与)と低複屈折性(画像の鮮明化に寄与)を兼ね備えた特性が求められる。同社の特殊PC「ユピゼータ EP」はこれらを高い次元で両立し、さらに成形性も兼ね備えた光学材料である。
スマホのカメラ性能の高度化がますます求められる中、マーケットニーズに応えるカメラレンズに欠かせない材料となっている。今回、販売を開始する「ユピゼータ EP-10000」は世界最高の屈折率1.68を有し、「ユピゼータ EP-9000」の屈折率1.67を凌ぐ材料で、薄さを維持しながらカメラ性能のさらなる高機能化を可能としている。
同社は、「ユピゼータ EP-10000」の拡販を通じ、〝情報・通信〟領域のさらなる事業展開を進めていく考えだ。
2019年9月19日
2019年9月18日
JXTGエネルギーはこのほど、9月21日に東京武道館で開催されるENEOS presents「野村道場~JUDO IGNITION TOKYO~」に特別協賛すると発表した。
同イベントは、日本柔道界のレジェンド・野村忠宏氏と、柔道界最強の兄妹・阿部一二三氏、阿部詩氏の3氏が講師となり、未来の柔道界を担う子どもたちに柔道を指導するとともに、最先端のデジタル表現を駆使した柔道のプロジェクション演出などを行う。
「伝統」と「革新」という2つの要素を融合させた新しい体験型のイベントとなっている。なお、小学3~6年生の柔道経験者200人を専用ウェブサイト(http://nomura-dojo.jp/)で募集、また、観覧は自由となっている。
同社は今回の協賛を通じて、JXTGグループの行動基準の1つである「市民社会の発展への貢献」のもと、スポーツの振興や次世代の育成に貢献していく。