VEC 8月のPVC総出荷マイナスも秋からの需要増に期待

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2018年9月21日

 塩ビ工業・環境協会(VEC)がこのほど発表した需給実績によると、8月の塩ビ樹脂(PVC)の総出荷量は前年同月比2%減の12万9500tとなった。国内出荷は2%減とマイナスに転じ7万5800t、輸出は8カ月連続で前年を下回り2%減の5万3700t。共に前年割れし、総出荷量は7カ月連続でマイナスとなった。

 国内出荷を用途別で見ると、硬質用が2%増の4万1500t、軟質用が4%減の1万8000t、電線・その他用が7%減の1万6400t。

 同日開催の定例会見で、横田浩会長(トクヤマ社長)は「硬質用は、

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日本スチレン工業会 8月のPS国内出荷は3%増

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2018年9月20日

 日本スチレン工業会がこのほど発表した需給実績によると、8月のポリスチレン(PS)の国内出荷は、前年同月比3%増の5万2700tで、5カ月ぶりにマイナスとなった前月からプラスに転じた。

 用途別では、包装用が

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ダウ・ケミカル日本 「イノベーションデイ 2018」開催

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2018年9月19日

 ダウ・ケミカル日本は18日、都内で「Dow JAPAN Innovation Day ㏌ Tokyo 2018」を開催した。同イベントは、同社が持つ素材や技術を紹介しながら、持続可能な社会の実現に向けて世界の課題解決に貢献できるイノベーションの可能性を探るもので、2015年に続き今回が2回目となる。

ダウの技術を説明するスリーラムCTO
ダウの技術を説明するスリーラムCTO

 午前中のモーニングセッションでは、ダウ・ケミカル日本のピーター・ジェニングス社長と東レ・ダウコーニングの桜井恵理子代表取締役会長・CEO(最高経営責任者)が主催者を代表して挨拶。ジェニングス社長は「デュポンとの合併で大きな節目を迎えたが、新生ダウとして新しい歴史を作っていく。顧客やステークホルダーとの協力によって、もっとも複雑な課題を解決することができる」との考えを示した。

 そして「日本は

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三井化学 米製造拠点で長繊維GFPPの生産設備を新設

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2018年9月19日

 三井化学は18日、同社グループの米国製造拠点であるアドバンスト・コンポジット(オハイオ州)に、ガラス長繊維強化ポリプロピレン(長繊維GFPP)の生産設備を新設することを決定したと発表した。

新設予定地のアドバンスト・コンポジット
新設予定地のアドバンスト・コンポジット

 これにより、北米での需要拡大に対応する。生産能力は年産3500t。来年9月に完工、10月の営業運転開始を予定している。

 長繊維GFPPは、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料。軽量で、ガラス繊維が長いことによる剛性や、耐衝撃性のバランスに優れていることに加え、外観性が良いことから、無塗装による自動車向けバックドアインナーなどに採用されている。

ガラス長繊維強化ポリプロピレン
ガラス長繊維強化ポリプロピレン

 環境規制の強化やEV化の進展を背景に、自動車にはより一層の軽量化が求められている。例えばバックドアインナーの場合、金属の代替により約30%軽量化が可能な素材として、繊維強化樹脂の需要は増加が見込まれている。

 同社では世界的に拡大する需要を的確にとらえることで、重点分野の1つであるモビリティのさらなる事業拡大を進めていく。

経産省 7月のエチレン換算輸出入は6万7000tの出超

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2018年9月19日

 経済産業省がこのほど発表したエチレン換算輸出入実績によると、7月は6万6800tの出超となった。

 輸出は前年同月比13%減の15万1000tとなり、定修の影響で6カ月連続のマイナスとなった。エチレンやスチレンモノマー、

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GLM スポーツEVのフロント窓に帝人のPC樹脂を採用

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2018年9月14日

 EV(電気自動車)メーカーのGLM(京都市左京区)は13日、帝人と共同開発している樹脂製のフロント窓(フロントウインドー)を搭載したスポーツタイプのEV(スポーツEV)で、「道路運送車両の保安基準(第29条)」を満たす国内認証を取得し、7月に自動車登録番号標(ナンバープレート)を取得したと発表した。

樹脂ウィンドーでナンバーを取得したスポーツEV
樹脂ウィンドーでナンバーを取得したスポーツEV

 GLMが販売するスポーツEV「トミーカイラZZ」への採用を念頭に共同開発しており、約2年をかけ公道での走行が可能になった。認証を取得した車体をベースに、年内には受注生産体制を整え、同車の特別仕様車として来春、販売する。樹脂製のフロントウインドーを搭載した市販車はこれまでなく、世界初を目指す。

 樹脂は軽量でガラスの200倍の耐衝撃性を持つ、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)を採用。その表面に帝人が開発したコーティング剤による特殊加工を施すことで、傷つきやすいPC樹脂の耐摩耗性を、強化ガラス並みに高めることに成功し、車に適用できるようにした。

 このPC樹脂を自動車のフロントウインドー用に縦約700mm、横約1300mmの曲面を持つ一枚板として射出プレス成形。全体の厚みを6mmと均一に保ちながら、窓枠にあたる外側部分を10mmの厚みにするなど両社で改良を重ね、窓枠(Aピラー)をなくすことに成功した。

 Aピラーなどをなくしたことで、搭載した窓の重量は11.8kgと、従来のガラス窓とAピラーの組み合わせに比べ6.6kg(約36%減)も軽くなり、電費の向上も見込める。また、ピラーレスになったことで、オープンカー特有の開放的な視界がより楽しめるメリットも生み出す。

 PC樹脂はガラスに比べて半分ほどの重さで、車体の軽量化に寄与する素材として期待されてきた。しかし、ガラスに比べて耐摩耗性が低く、窓の開閉やワイパーなどにより表面が傷つきやすいことが大きな課題で、これまでのハードコート技術(ウエット法)だけでは、保安基準に対応する耐久性を満たすことができなかった。

 今回、トミーカイラZZに搭載した帝人の樹脂製窓は、透明性が高いPC樹脂に、さらに保護層を作る技術(プラズマCVD法で無機材料をコーティング)を加え、耐摩耗性を0.5~1.5%の耐摩耗性を実現した。これは強化ガラス(耐摩耗性0.5~1.0%)並みに傷つきにくい高い性能となっている。

クラレ イソプレン事業で売上1000億円超を目指す

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2018年9月12日

 クラレはイソプレンカンパニー事業で、タイ新工場がフル操業になる2026年に、1000億円超の売上を目指す。11日に開催した定例会見で、同工場の概要と、同カンパニーの注力製品である耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」の事業展開を説明した。

タイ新工場への期待を述べる伊藤社長
タイ新工場への期待を述べる伊藤社長

 同工場では、タイの石油化学メーカーであるPTTGC社・住友商事との合弁により、ジェネスタを年産1万3000t、「セプトン」を同1万6000t、クラレ単独でイソプレン誘導品のMPDを同5000t生産する。

 イソプレンカンパニー長兼エラストマー事業部長の阿部憲一取締役常務執行役員は、同工場建設の背景として、各製品の市場が拡大し販売量も伸長していることから、2020年近傍には現有の生産設備がほぼフル稼働になる見込みであることを挙げた。

 また、国内ナフサクラッカーの減少により、国内で原料のブタジエンとイソブチレン調達を増やすことが困難なこと、ジェネスタを生産しているのは世界で1社だけなので、顧客から2拠点での生産を求められていたことも、海外で生産を決めた理由として挙げた。

 タイを選んだことについては

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