【40周年突破記念・国際化特集】旭化成代表取締役社長 小堀秀毅氏

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2019年3月29日

 新中計スタート、組織改編で新規事業の創出を加速

 ━米中貿易摩擦の今後を、どのように見ますか。

 IMG_1191小堀社長 左追加関税の問題に関しては、おそらくそれほど大きな課題にならないでしょう。今までの流れの中で、終息の方向が見えてくるのではないかと、期待感を込めて見ています。

 ただ安全保障を含めたテクノロジーでの覇権争いは、相当長期化すると思います。中国が米国の技術に依存できなくなってきますから、中国経済の減速が懸念されます。

 一方では、米国の企業も中国への展開がかなり厳しくなる。「デカップリング」、つまり米中の関係が少し離れてくれば、従来の大きな流れであった

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【40周年突破記念・国際化特集】三菱ケミカルホールディングス代表執行役社長 越智仁氏

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2019年3月29日

 世界は多極化へ、リージョナルヘッドクォーターで対応

 ━米中摩擦やブレグジットをどう見ますか。

 IMG_1147越智社長 HP用 起こるべくして起こったと思います。米中摩擦は技術や情報管理に関わる問題で、単純に貿易赤字を解消するという交渉ではないので、決着には1年や1年半という時間はかかるでしょう。

 ブレグジットについては、ハード・ブレグジットにはならず、延期しながら答えを見つけることになる可能性が高いと思います。

 こうしたことで、景気は全般的に足踏みしている印象です。米中貿易摩擦を意識して、中国経済も少し減速していますし、欧州も中国への依存が大きいので、影響を受けている感じがしています。

 ━化学産業が2017、18年と良かったのは。

 MMAやポリカーボネートなどは需給にタイト感があって、スプレッドが拡大したことはありますが、それだけではなく、

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【40周年突破記念・国際化特集】信越化学工業代表取締役会長  金川千尋氏

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2019年3月28日

 足元の仕事を着実に実行、将来を見据え事業の課題を考え抜く        

 ━昨年から、世界経済に不透明感が増していますが、2019年の世界情勢と化学業界の見通しは。

 変化の激しい時代であり、先行きを見通すのは難しいことです。変動する景気の中、環境の変化に適切に対応し、業績を伸ばしていくことに取り組んでいます。

金川会長画像① ━海洋プラスチックごみ問題が注目され、プラスチックへの風当たりが強くなっています。この問題をどう見ていますか。

 塩ビは窓枠やサッシなどの建築材料や、パイプなどインフラ材料に使われる硬質塩ビが需要の中心であり、使い捨てされる軟質塩ビは限られています。

 軟質塩ビの代表的な用途である食品用のラップは、日本の場合、一般のごみと一緒に焼却処理されるので、河川、海洋にプラスチックとして排出される可能性は極めて低いと認識しています。海洋プラスチック問題は、化学業界団体が中心となり取り組んでいます。

 私がかつて1998~2000年まで塩ビ工業・環境協会の会長を務めていた時に

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【40周年突破記念・国際化特集】経済産業省製造産業局素材産業課長 湯本啓市氏

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2019年3月28日

 AI加速、コネクティッド・インダストリーズ3テーマを始動

 ━2019年の世界経済の動向をどのように見ていますか。

 湯本課長 アジアや欧州で少し弱い動きが見られますが、全体としては緩やかに回復していると捉えています。ただ、1月にIMF(国際通貨基金)が世界経済の見通しを、3.7%から3.5%に下方修正しました。

 昨今のブレグジットを中心とした、欧州の景気減退への懸念が主な要因だとされていますが、米中の貿易摩擦も未だに先行きが見えない状況で、中国経済も減速傾向にあります。

 一方では、日米物品貿易協定の新しい枠組み交渉が今後開始される見通しであるなど、引き続き諸々の動向を注視していく必要があります。

 ━その中でも、中国経済の動向が気になります。

 そうですね。特に石油化学の関係では、中国経済の

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【ポリアセタール特集2】ポリプラスチックス

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2019年3月28日

 世界トップシェア、さらなる成長へ欧米市場の開拓図る

 ポリアセタール(POM)は、ポリプラスチックスを代表する製品だ。最初に日本で製造を開始した静岡県の富士工場は昨年、操業50周年を迎えた。

POMの採用事例。写真提供:ポリプラスチックス(株)
POMの採用事例。写真提供:ポリプラスチックス(株)

 同工場の10万tのほか、台湾の大発工場に2万5千t、中国の南通工場(三菱ガス化学など3社との合弁)に6万t、マレーシアのクアンタン工場に12万3千tの設備があり、合計生産能力は四拠点で約30万tになる。これは世界で1、2を争う規模で、シェアでは世界トップの約20%を占めている。

 リーマンショック以降、中国・アセアン・インドの市場が成長する中で「アジアを

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OPPフィルム 2月の国内出荷は3カ月連続で減少

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2019年3月27日

 日本ポリプロピレンフィルム工業会がこのほど発表した需給実績によると、2月のOPP(延伸ポリプロピレン)フィルムの国内出荷は前年同月比9%減の1万7500tとなり、3カ月連続でマイナスとなった。

用途別では、食品用が同10%減の

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合成ゴム工業会 合成ゴムの1月の出荷量は6カ月ぶりにプラス

2019年3月27日

 合成ゴム工業会がこのほど発表した需給実績によると、1月の合成ゴム全体の出荷量は前年同月比1%増の11万9800tとなり、6カ月ぶりにプラスとなった。

 出荷量を品目別で見ると、SBRは同3%増の4万5900t、NBRは

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【ポリアセタール特集3】旭化成

2019年3月27日

 2種類を世界で唯一生産、ホモポリマーは供給が課題に

 旭化成は世界で唯一、ホモポリマーとコポリマーを独自技術で生産している。1962年からポリアセタール(POM)の製造技術の研究を開始し、72年にホモポリマーの「テナック™」、85年にコポリマーの「テナック™-C」、87年にはホモポリマーの延長技術として、世界初のブロックコポリマー「テナック™LAシリーズ」を上市した。

星野部長00
星野部長

 岡山県の水島工場に4万4千t/年(ホモポリマー2万t/年、コポリマー2万4千t)、中国の張家港に2万t/年(コポリマー)、合計6万4千t/年の生産能力を持つ。

 中国やアジア市場の拡大に加え、2017年の中国政府によるアンチダンピング課税措置も追い風となって、同社のPOM事業は

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日本ABS樹脂工業会 ABS樹脂の2月の総出荷は4%減

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2019年3月26日

 日本ABS樹脂工業会がこのほど発表した出荷実績によると、2月の総出荷量は前年同月比4%減の2万9500tとなり、9カ月連続でマイナスとなった。国内出荷は同3%減の1万9800t、輸出は同5%減の9600tだった。

 国内出荷を用途別で見ると、車両用は

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