【2019年 夏季特集】 東ソー代表取締役社長  山本寿宣氏

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2019年8月8日

 スペシャリティで相次ぎ能増、新中計で成長図る

 ━前中計の最終年度だった2018年度の振り返りと、2019年度の見通しについて。

 東ソー 山本社長2018年度の売上は8615億円、営業利益は1057億円を達成し、前中計の目標はクリアしました。ただ、これは交易条件が非常に良かったためです。2019年度は売上高が8600億円、営業利益は950億円の減収減益という業績予想を組んでいます。その理由は、製品の海外市況が下落する見込みであること。特に、塩ビやウレタンの海外市況を厳しく見たことが、この数字に表れています。

 ━海洋プラスチックごみをはじめとする環境問題への対応は。

 廃プラスチック問題に関しては、例えば、廃ボトルの国内処理拡大が必要となっており、当社はセメント・プラントを持っているので、サーマルリサイクルを拡大できるよう設備を見直し、燃料代替として使っていく取り組みを進めています。地球温暖化問題では、CO2排出削減のため、ボイラーの効率化とバイオマス燃料の使用拡大、燃料転換に取り組んでいます。

 ただ、海外の企業と競争していますので、イコール・フッティングという観点からすれば、単純に、例えば燃料を

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【2019年 夏季特集】 信越化学工業代表取締役会長  金川千尋氏

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2019年8月8日

 さまざまな事態への備えが重要、安定的な収益確保を目指す

 ━2019年の景気動向と事業環境の見通しは。

 金川会長画像 世界情勢は先行き不透明な状況が続いており、見通すのは難しいことです。当社は、変化する事業環境の中で日々の経営に注力し、実績を積み重ねることに取り組んでいます。

 昨年度はシンテックをはじめ全ての事業が好調に推移し、最高益を更新することができました。今年度についても、第1四半期決算では増益を達成しました。

 また年間の業績も増益を見込んでいます。外部発表しました業績予想の達成に向け最大限努力をしています。

 ━廃プラスチック問題が注目される中、サーキュラーエコノミー(循環経済)にどう取り組んでいますか。

 当社ではESGの重要課題の1つとして、省エネルギー、省資源、環境負荷の低減を掲げており、各工場において、熱エネルギーの循環や水のリサイクル利用に積極的に取り組んでいます。

 一方、事業においては、レア・アースマグネットの原料であるレア・アースのリサイクルを武生工場とベトナム工場で行い、原料調達の

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帝人 鈴木社長「10年後のイメージ見据え、変革を継続」

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2019年8月7日

 帝人は5日、都内で記者懇親会を開催し、関係者約150名が参加した。

帝人懇親会鈴木社長
鈴木社長

 あいさつに立った鈴木純社長は、「帝人グループは昨年6月に100周年を迎えた。次の100年に向けたメッセージ『FUTURE NAVIGATION』には、人を中心に化学を考える企業として、人があるべき未来への案内役を目指す、という意味を込めている」とし、100周年を機に立ち上げた「THINK HUMAN PROJECT」と、その集大成として開催した「THINK HUMAN EXHIBITION」を紹介。

 そして「今は空想・SFの世界であっても想像を続けることで現実になっていく。創造力こそが

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アジア石化市況 エチレンは誘導品改善で上昇基調

2019年8月6日

 アジア地域の7月第2週の石化市況では、エチレンは2週連続で上昇し、下値が前週比10ドル高、上値が30ドル高となり、790~830ドル/tでの取引となった。6月下旬まで大幅に下落したことで誘導品の採算が改善し、需要家の引き合いが戻りつつある。

ただスプレッドは、

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財務省 2Q国産ナフサ4万5400円/kl 2期ぶりに上昇

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2019年7月31日

 財務省が30日に発表した貿易統計によると、今年2Q(4-6月期)の国産ナフサ価格は4万5400円/klとなり、前期比4100円高と2四半期ぶりに上昇した。

 原油価格に連動し、スポットナフサ市況が上昇基調となり、平均為替もやや円安(前期比0.3円安)に振れたことが、国産ナフサ価格を押し上げる要因となった。

 一方、米中貿易摩擦をはじめとする世界経済の鈍化懸念などから、4月末以降にスポットナフサ市況が急落した。6月初旬の453ドル/tを底値に上昇に転じたが、足元では500ドル/t台での取引で推移。為替の変動にもよるが、現時点では

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合成ゴム工業会 合成ゴムの5月の出荷量は4カ月連続で減少

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2019年7月31日

 合成ゴム工業会がこのほど発表した需給実績によると、5月の合成ゴム全体の出荷量は前年同月比5.8%減の11万500tとなり、4カ月連続でマイナスとなった。

 出荷量を品目別で見ると、SBRは同10.2%減の4万300t、NBRは同3.8%減の9200t、CRは同5.1%減の9500t、BRは同9.2%増の2万5000t、EPTは同20.0%減の1万4500t、その他は同1.7%増の1万1900t。BRは3カ月連続、その他は3カ月ぶりにプラスとなったが、SBRは

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アジア石化市況 エチレンは7週ぶりに反転

2019年7月30日

 アジア地域の石化市況では、エチレンの7月第1週は5月第2週以来7週ぶりに反転し、下値が前週比30ド高、上値が10ドル高となり、780~800ドル/tでの取引となった。誘導品の需要が強くないものの、原油上昇に伴いナフサ価格に先高感が出てきたことでエチレンに買いが入ったことが背景にある。

 スプレッドは

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