循環経済に向け、ジュロン島の改革推進
シンガポールの2022年のGDPは3.6%増の6435億シンガポールドル(Sドル)、製造業の生産高は2.5%増の4654億Sドルとなったが、前年の成長率と比べ各々4.0ポイント、10.7ポイント減少し、成長は鈍化した。
化学産業は、
2023年6月9日
2023年6月8日
2023年6月8日
2023年6月8日
2023年6月8日
2023年6月8日
2023年6月8日
2023年6月8日
2023年3月30日
経済産業省 製造産業局 素材産業課長 吉村一元氏
スタートアップは経済成長を牽引、機動性を武器に共創加速
岸田内閣は、「新しい資本主義」の実現に向け、スタートアップへの強力な支援に乗り出した。そのなかで、スタートアップは、社会的課題を成長エンジンに転換できることから、持続可能な経済社会の実現と、「新しい資本主義」を体現する牽引役と位置づける。かつて20代、30代の起業家が自動車メーカーや電機メーカーを次々と立ち上げ、新たな産業を生み出し、日本経済を大きく発展させるグローバル企業へと成長した。
政府は昨年末、投資額を10兆円規模とする「スタートアップ育成五か年計画」を策定した。戦後の創業期に次ぐ、第二の創業ブームの実現を狙う。近年、産業界ではカーボンニュートラルに代表される大変革が求められるなか、化学業界においてもスタートアップとの協業・共創が増えてきている。スタートアップの新技術は日本の化学産業に何をもたらすのか、吉村氏に聞いた。
素材産業は、
2023年3月30日
東京大学 大学院 理学系研究科化学専攻 教授 菅 裕明氏
スタートアップが新たな産業を創出、リスク取り育成に舵
菅裕明氏は2006年、自身が開発した人工RNA触媒「フレキシザイム」により合成される人工的なペプチド「特殊環状ペプチド」を活用した独自の創薬技術をもとに、共同創業者のひとりとして東京大学発の創薬ベンチャー、ペプチドリームを起業した。
世界の大手製薬メーカーが注目する創薬技術をライセンスアウトし、共同開発を進めるビジネスモデルで、同社は大きく成長を続けている。2017年には、次世代バイオ医薬品開発のミラバイオロジクスを創業。特殊環状ペプチドを任意のタンパク質に付加する技術を共同開発し、創薬分野に貢献する新たな選択肢を開拓した。
今年2月、両ベンチャーの基盤技術となっている「生物活性ペプチドの創製を革新するRNA触媒の開発」に対する業績により、国際的に卓越した科学者に与えられるウルフ賞化学部門を受賞した。一方で、私財を投じ、生命科学・生命化学分野の研究活動を支援するLeaP(リープ)科学財団を設立し、将来を担う人材育成に取り組むほか、エンジェル投資家として、スタートアップの育成にも力を注ぐ。
現在、菅氏は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の有識者議員、日本化学会会長を務めるなど、日本の科学技術や化学産業、アカデミアを幅広く俯瞰できる職務にも携わる。ベンチャーが産業に果たす役割は何か、ベンチャーの育成・成功に必要な要素とは。研究者、アントレプレナー(起業家)、投資家といった多彩な顔をもつ菅氏に聞いた。
━ペプチドリームとミラバイオロジクス、2つの創薬ベンチャーを立ち上げたご経験をおもちですが、起業に至った思いとは。
私が米国で学生、ポスドク(博士研究員)、准教授と過ごした1990年代から2000年代初頭の話だが、