三菱ケミHDグループ フィルム製品を値上げ、3月の価格改定に追加

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2022年4月19日

 三菱ケミカルホールディングスグループは18日、フィルム製品について、今月25日受注分から追加で値上げすると発表した。対象製品は、二軸延伸ガスバリアナイロンフィルム「スーパーニール」、二軸延伸ナイロンフィルム「サントニール」、透明蒸着フィルム「テックバリア」ONY系で、改定幅は3月に表明した価格改定に追加するかたちで「一連あたり300円(15㎛換算)」。

 原油・ナフサなどの粗原料価格やエネルギー費用の高騰などを背景に、原材料の価格上昇が続いており、事業採算を圧迫している。同社は、これまでも継続的なコスト削減に鋭意努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、追加の値上げを決定した。

DICグラフィックス オフセット用印刷インキを値上げ

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2022年4月18日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは15日、オフセット用印刷インキについて、6月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、商業オフ輪インキが「40円/kg以上」、油性枚葉インキと新聞インキが「60円/kg以上」、UVインキが「100円/kg以上」。なお、金銀インキ・特別対応品・特殊品(特殊容器を含む)などの一部製品については改定幅が異なるとしている。

 対象製品は、昨年10月に原料および物流費の高騰、需要減などを理由に価格改定を実施したが、世界経済の回復に伴う需給バランスの悪化により、その後もオフセット用印刷インキの主原料である顔料、樹脂、溶剤、光重合開始剤などの価格上昇が継続。加えて、昨今の世界情勢に伴うサプライチェーンの混乱などにより、容器をはじめとする副資材や物流費、さらにはエネルギーコストなども高騰を続け、未だ収束が見られない状況にある。

 こうした中、同社は、グローバル購買による原料調達を進めているが、これらコストの上昇分を自助努力で吸収することが困難なことから、今後の事業継続および安定供給を図るために、値上げを決定した。

ジェイ・プラス アジピン酸系可塑剤など値上げ、原料高騰

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2022年4月15日

 ジェイ・プラスは14日、アジピン酸系およびポリエステル系可塑剤について、今月25日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、アジピン酸系可塑剤のDINAとDOAが「76円/kg以上」、D610Aが「78円/kg以上」、ポリエステル系可塑剤が「74円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤が「83円/kg以上」。

 原油・ナフサ価格の高騰や需給ひっ迫を受け、可塑剤原料価格の上昇に加え、用役費用・包装材料などの諸経費も上昇を続けている。こうした中、同社は、可塑剤の安定供給を継続するため、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

DIC PPS樹脂製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2022年4月15日

 DICは14日、PPS樹脂製品「DIC.PPS」について、今月25日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、PPSコンパウンドの強化タイプが「60円/kg」、非強化タイプが「90円/kg」、PPSニートポリマーが「90円/kg」となっている。

 昨今の原材料・燃料・副資材価格および物流諸経費や各種サーチャージなどのさらなる高騰により、製品コストが上昇している。同社はこれまで様々な合理化施策に取り組んできたが、自助努力のみでは吸収し得る水準を超える極めて厳しい状況にあることから、今後の製品の安定供給と品質の維持・向上を図るために、値上げが避けられないと判断した。

三菱ケミHDグループ イオン交換樹脂、合成吸着剤などを値上げ

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2022年4月14日

 三菱ケミカルホールディングスグループは13日、イオン交換樹脂「ダイヤイオン」「リライト」、合成吸着剤「セパビーズ」、HPLC用カラム・充填剤「MCI GEL」について、5月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格に対し、平均10%」。

 当該製品は、コロナ禍においても国内外ともに各用途での旺盛な需要に伴い供給が逼迫しており、今後の需要も堅調な伸びが予想される。一方、昨今の世界的な原燃料やエネルギーコストの高騰に伴い、各種原料・包装といった副資材、光熱費、物流費などのコストが上昇している。

 このような環境下、同社グループは、これまで安定供給や環境対策、品質・サービスの向上に取り組みながら継続的に合理化策を実施してきたが、自助努力だけではかかるコスト上昇分を吸収することは極めて困難であると判断し、今後も安定した供給を継続するために、価格改定の実施を決定した。

 

三菱ケミHDグループ 機能性フィルム製品を値上げ、採算是正を図る

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2022年4月14日

 三菱ケミカルホールディングスグループは13日、機能性フィルム製品を値上げすると発表した。対象製品と改定幅、改定時期は、ポリエステル系シュリンクフィルム「ヒシペット」が「現行価格に対し、130円/kg」で4月22日出荷分から、無延伸共押出多層フィルム「ダイアミロンM」「ダイアミロンMF」が「現行価格に対し、15%」で5月1日出荷分から価格改定を実施する。なお、一部グレードについては改定幅が異なるとしている。

 原油価格をはじめとするエネルギー費用の上昇などを背景に、原材料価格や燃料費、電力費、物流費をはじめとした諸経費が上昇。さらに安定供給を目的とした生産設備維持費用や修繕費なども上昇しており、当該製品の事業採算を圧迫している。

 こうした中、同社グループは、これまで安定供給や環境対策、品質・サービスの向上に取り組みながら継続的に合理化策を実施してきたが、自助努力だけではかかるコスト上昇分を吸収することは極めて困難であると判断し、今後も安定した供給を継続するために、今回の値上げを決定した。

アジア石化市況 オレフィン・アロマとも上昇基調

2022年4月13日

ナフサ高騰を反映も、各製品ともスプレッド圧縮

 アジア地域の3月第1週の石化市況では、エチレンは前週比43ドル高の1263ドル/tでの取引となった。ウクライナ紛争が勃発し原油・ナフサ価格が騰勢を強めたことが背景にある。ただ、ナフサが急騰したためスプレッドは

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