旭化成 硝酸を3月から値上げ、アンモニア高騰に対応

,

2022年2月22日

 旭化成は21日、硝酸を3月1日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は「13円/kg以上」。

 硝酸の主原料であるアンモニア価格は旺盛な需要と天然ガスの高騰を背景に大幅に上昇している。加えて、電力コストを含めたユーティリティコストや物流費の高騰、設備の更新・補修費の増加も重なり、国内で事業を遂行していくためのコストが大幅に上昇している。

 こうした中、同社は、徹底した合理化・効率化に懸命に取り組んできたものの、自助努力の範囲を大きく超えていることから、国内で安定供給を継続するためには価格改定が不可避であると判断した。

旭化成 アクリル樹脂を値上げ、「30円/kg以上」

, , , ,

2022年2月21日

 旭化成は18日、アクリル樹脂「デルペット」および「デルパウダ」全品種について、3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「30円/kg以上」。

 原油・ナフサ価格が高騰を続けており、また副原料、用役・その他のコストも上昇している。同社は、効率化・合理化に取り組んでいるものの、自助努力で吸収できる範囲を大きく超えていることから、安定供給の責務を果たすため、値上げせざるを得ないと判断した。

デンカ ポリビニルアルコールを値上げ、来月から実施

, ,

2022年2月21日

 デンカは18日、ポリビニルアルコール(PVA)「デンカポバール」を、3月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「60円/kg」。なお、同製品の値上げは昨年12月21日出荷分以来となる。

 PVAは需給バランスがさらにタイトとなり、製品供給も一層ひっ迫している状況。こうした中、同社は市場への安定供給を維持するために、価格改定が必要であると判断した。

JNC オキソ誘導品を値上げ、安定供給体制を維持

,

2022年2月21日

 JNCは18日、オキソ誘導品を3月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS‐12、CS‐16、オクチル酸、酢酸イソブチルで、改定幅はいずれも「22円/kg以上」。

 国産ナフサの基準価格は、第2四半期(4―6月期)には7万円/klを超える勢いで上昇。また、荷造費や燃料高騰による物流費の上昇も続いており、自助努力によるコスト上昇の吸収は極めて困難な状況にある。同社は、需要家への安定供給体制を維持するために、値上げが避けられないと判断した。

旭化成 MMAモノマーなど値上げ、コスト上昇に対応

, ,

2022年2月21日

 旭化成は18日、MMAモノマー、シクロへキシル・メタクリレート(CHMA)について、2月25日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、MMAモノマーが「25円/kg以上」、CHMAが「70円/kg以上」。

 対象製品の主原料であるナフサ価格は、原油価格上昇などを背景に大幅に上昇する見込みであり、用役・その他の原料も需給ひっ迫などにより大幅に上昇している。同社は、コスト上昇に対処すべく効率化・合理化に取り組んでいるものの、自助努力の範囲を大きく超えていることから、国内で安定供給を継続するために、価格改定が不可避であると判断した。

ユニチカ スパンボンド不織布を値上げ、合繊原料が高騰

,

2022年2月18日

 ユニチカは17日、スパンボンド不織布について4月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ポリエステル製、ポリエステル/ポリエチレン製、ナイロン製、ポリ乳酸製のスパンボンド不織布で、改定幅はいずれも「40円/kg以上」。

 同社は昨年、原油価格の上昇による合繊原料の高騰などを受け、2回の価格改定を実施した。様々な合理化策を推進し、企業努力による価格維持に努めてきたが、今後一段と厳しい状況が予想されている。同社は、製品の安定供給を維持するため、今回の値上げを決定した。

三菱ケミカル PETボトルを値上げ、事業環境が悪化

,

2022年2月18日

 三菱ケミカルは17日、PETボトルについて4月1日納品分から値上げすると発表した。値上げ幅は「10%以上」。 

 原油・ナフサなどの市況高騰により、粗原料の価格が上昇していることに加え、ユーティリティ費用、物流費などの諸費用の上昇により、事業環境が悪化している。同社は、継続的な合理化に鋭意努力してきたものの、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、今回の値上げを決定した。