アジア石化市況 エチレンは3週連続ステイで推移

2022年2月1日

ブタジエンは一段安に、ベンゼンは上昇基調継続

 アジア地域の昨年12月第3週の石化市況は、需要家と供給側の間で2022年の契約交渉が進んでいることもあり、スポット市場には大きな動きが見られなかった。エチレンは、3週連続ステイとなる1065ドル/tでの取引となった。

 誘導品の引き合いが弱含んでいることで先安観が強まっているものの、

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DIC エポキシ系可塑剤を値上げ、主原料の価格が上昇

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2022年2月1日

 DICは31日、エポキシ系可塑剤について、2月10日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、エポキシ化大豆油(ESBO)が「15円/kg」、エポキシ化亜麻仁油(ELSO)が「70円/kg」、その他エポキシ系可塑剤が「28円/kg以上」となっている。

 主原料の植物油は中国などの旺盛な需要や、世界的な脱炭素の流れを受けたバイオマス燃料需要の高まりにより、価格の上昇が継続。また、原油価格高騰に伴い、各種石油化学原料やユーティリティ費用、物流費用も上昇を続けている。同社は、引き続き自助努力による吸収を継続しているが、昨今のコスト上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るために値上げが避けられないと判断した。

昭和電工 塩素化ポリエチレン値上げ、コスト上昇に対応

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2022年2月1日

 昭和電工は31日、合成樹脂の一種である塩素化ポリエチレン「エラスレン」について、2月16日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「エラスレン」の粉末、シートとも「35円/kg以上」。

 同製品を取り巻く事業環境は、昨今の原燃料高を背景としたポリエチレンをはじめとする原料や、電力コストの高騰および安定供給を維持するための輸送費などの上昇に伴い、厳しい状況が続いている。同社は、生産の合理化や物流の効率化などによるコストダウンに努めているものの、安定供給を維持するために、値上げせざるを得ないと判断した。

三菱ケミカル C4誘導品製品を値上げ、採算是正を図る

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2022年2月1日

 三菱ケミカルは31日、C4誘導品製品について、2月16日出荷分から値上げを実施することとし取引先との交渉を開始したと発表した。対象製品と改定幅は、1,4‐ブタンジオールおよび1,2‐ブタンジオールが「50円/kg」、テトラヒドロフランおよびポリテトラメチレンエーテルグリコールが「65円/kg」。

 対象製品は旺盛な需要を背景に、世界的に需給がひっ迫している。こうした中、同社は、採算是正と安定供給体制を維持していくため、値上げせざるを得ないと判断した。

財務省 4Q国産ナフサ6万700円と6期連続上昇

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2022年1月31日

中東リスク背景に上昇継続、1Qはさらに一段高

 財務省が28日に発表した貿易統計によると、昨年4Q(10-12月期)の国産ナフサ価格は、6万700円/klとなった。3Q(7-9月期)比7200円高の大幅高で推移したほか、6四半期連続で上昇し、2014年4Q(6万6000円)に次ぐ高値を付けた。単月では、

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東亞合成 カセイカリ製品値上げ、原料・コスト高を是正

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2022年1月28日

 東亞合成は27日、「液体カセイカリ」「フレークカセイカリ」「スーパーカリ」の3製品について、2月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、液体カセイカリとスーパーカリが「45円/kg以上」(固形換算)、フレークカセイカリが「45円/kg以上」(有姿)。

 同製品主原料の塩化カリ価格は引続き高騰しており、電力やユーティリティ、物流コストも大幅に上昇し利益を圧迫している。同社では、生産効率化や物流合理化によるコスト削減を継続して実施しているが、これらのコストアップは、自助努力のみで吸収できる範囲を大幅に超えていることから、適正品質の製品を安定供給していくためには、価格是正が必要であると判断した。