三井化学SKCポリウレタン ポリウレタン原料値上げ、鋼材費高騰で

, ,

2021年12月23日

 三井化学SKCポリウレタンは22日、ドラム缶および18リットル缶荷姿品のポリウレタン原料を来年1月1日納入分から「10円/kg」値上げすると発表した。

 対象製品は、トルエンジイソシアネート(TDI)類、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)類、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリマーポリオール(POP)類、レジンプレミックス類。

 対象製品の包装用ドラム缶と18リットル缶の調達価格は、年初からの冷延鋼板の国際的な需給ひっ迫による大幅な価格上昇に伴い、かつてない水準となっている。こうした缶価格の高騰は自助努力の範囲を超えていることから、安定供給維持のためには価格改定せざるを得ないと判断した。

三井化学SKC TDI類を再値上げ、コスト高継続に対応

, ,

2021年12月22日

 三井化学SKCポリウレタンは21日、ポリウレタン原料のトルエンジイソシアネート(TDI)類を来年1月1日納入分から「15円/kg以上」値上げすると発表した。

 同製品については、同社はコストダウンや合理化努力を続けているが、10月に実施した値上げ以降も、ナフサなどの主原料価格は想定をはるかに上回るレベルで高騰を続けている。加えて、原料調達先の製造設備停止に伴う代替品調達体制の整備、自然災害発生時の安定供給体制構築などによるコスト増も背景に、非常に厳しい収益状況にある。

 こうしたコスト増は、企業努力の限界を越えるものであり、国内での安定供給を維持・継続するためには、再度の価格改定が必要だと判断した。

アジア石化市況 エチレン下落基調継続で採算悪化

2021年12月21日

ベンゼンは再び下落、スチレンモノマーも弱含み

 アジア地域の11月第2週の石化市況では、エチレンは前週比5ドル安の1150ドル/tでの取引となった。マイナス幅が縮小したものの、これで3週連続の下落となっている。誘導品の需要が強くない中、これまで電力規制の影響を受けていた中国メーカーが稼働率を上げており、供給増から市場に先安観が出ている。

 スプレッドについても、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

三井化学 接着性ポリオレフィン値上げ、コスト高に対応

,

2021年12月21日

 三井化学は20日、接着性ポリオレフィン「アドマー」を来年1月1日納入分から「40円/kg以上」値上げすると発表した。

 同製品の原料については、ナフサ以外の添加剤も含め、各種原料の高騰が継続する中、副資材やユーティリティコストの上昇に加え、生産設備の維持・更新費用なども高騰している。同社はあらゆるコストダウンに取り組んでいるが、こうしたコスト上昇は自助努力の範囲を超えていることから、採算改善のため価格改定に踏み切った。

東ソー 塩化カルシウム液を値上げ、安定供給を維持

,

2021年12月21日

 東ソーは20日、塩化カルシウム液を2022年1月17日出荷分から「10円/kg以上」(固形換算)値上げすると発表した。

 同社は、これまで事業採算改善へ向けてあらゆるコスト削減に努めてきたが、昨今の原燃料価格の上昇、製造設備や物流体制の修繕・維持費用の上昇により事業採算は大幅に悪化している。こうしたコスト事情の悪化は自助努力のみでの吸収が困難な状況となっていることから、今後の事業継続と安定供給維持のために値上げを決めた。

DICグラフィックス インキ・接着剤など再値上げ

, ,

2021年12月20日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは17日、主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキや接着剤製品、食品用金属容器などに使用される塗料やインキ製品について、2022年1月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、グラビア、フレキソインキ全般が「70円/kg」、接着剤が「40円/kg」、硬化剤が「80円/kg以上」、クリヤーが「40円/kg」、ホワイトコーチングが「50円/kg」、金属インキが「70円/kg」となっている。

 同社は今年4月に価格改定を表明し実施したが、その後も石油化学製品の需給バランスひっ迫などに伴い、原料市況が高騰し、インキ製品の原材料価格はさらに上昇している。加えて、物流費、副資材費、ユーティリティなどのコストも上昇を継続している。

 こうした中、同社は、自助努力を続けてきたが、これらのコスト上昇を吸収するのは極めて困難なことから、今後の安定供給とサービスの維持・向上を図るために、値上げが避けられないと判断し、価格改定を決定した。

 

デンカ クロロプレンゴムを値上げ、コスト上昇に対応

2021年12月20日

 デンカは17日、輸出向けクロロプレンゴム「デンカクロロプレン」について、2022年1月4日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「500ドル/t以上」「450ユーロ/t以上」。

 クロロプレンゴムの世界市場は、好調な需要を背景に需給バランスがひっ迫しており、すべての需要に応えられない状況が続いている。また、原燃料価格の上昇による製造コストの増加は、自助努力の限界を超える状況にある。同社は、製品の安定供給ならびに事業の維持継続のため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。

東ソー PPS樹脂を再値上げ、安定供給の継続図る

,

2021年12月20日

 東ソーは17日、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂「サスティール」の全グレードについて、2022年1月1日出荷分から値上げする、と発表した。改定幅は、ベースレジンが「95円/kg以上」、コンパウンドが「65円/kg以上」となっている。

 同社はかねてよりPPS樹脂の品質向上、安定供給、ならびにコスト削減に努めてきた。今年5月に価格改定を発表したが、主原料・副原料・各種ユーティリティはさらに高騰しており、自助努力で吸収できる限界を超えている。こうした状況下、同社は安定供給継続のため、追加の採算是正を実施せざるを得ないとの判断に至り、今回の値上げを決定した。