PSジャパン PSを値上げ、「27円/kg以上」で実施

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2021年6月2日

 PSジャパンは1日、ポリスチレン樹脂「PSJ-ポリスチレン」を7月1日出荷分から値上げすることを決め、需要家との交渉を開始したと発表した。改定幅は、全グレードが「27円/kg以上」となっている。

 原油とポリスチレンの主原料であるナフサやベンゼンが騰勢を強め、同社の原料コストは大幅に上昇している。これらのコスト上昇を全て自助努力で吸収するのは極めて困難な状況にあるため今回、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。

ENEOS 6月のベンゼンACPは前月比25ドル安

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2021年6月2日

 ENEOSは1日、6月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を970ドル/tで決着したと発表した。5月のアジアベンゼン市況は、原油価格の上昇はあったものの、後半にかけての欧米ベンゼン価格の下落影響を受けて軟調に推移した。こうした市場環境を反映し、6月ACPは前月比25ドル/t安で決着した。

 なお、国内価格換算想定値は、111.8円/kgとなる。

アジア石化市況 エチレン上昇基調で1100ドル台

2021年6月1日

ベンゼンは上昇基調を継続も、SMは調整局面に

 アジア地域の4月第5週の石化市況では、エチレンは前週比17ドル高の1110ドル/tでの取引となった。これで5週連続上昇となり、3月2週以来となる1100ドル台を回復した。アジア地域では各エチレンセンターの定修により、需給のタイト感から上昇基調が続いている。ナフサとのスプレッドも、

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住友化学 塩酸を値上げ、補修費などコスト上昇に対応

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2021年6月1日

 住友化学はこのほど、塩酸について6月1日からの値上げに向け需要家との交渉に入る、と発表した。改定幅は「5円/kg」。

 塩酸は、製造設備や中継タンクの高経年化に伴い補修費が年々増加しているほか、安定輸送のための車両・船舶更新や人件費の上昇により物流費も高騰している。こうした中、同社は様々なコスト削減に取り組んできたが、自助努力だけでこれらの増加費用全てを吸収することは困難と判断し、安定供給を継続するためにも、今回の値上げを決定した。

積水フーラー 接着剤製品を値上げ、原料上昇に対応

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2021年6月1日

 積水化学工業とH.B.フーラーカンパニーの合弁会社である積水フーラーは31日、接着剤製品について、6月14日出荷分より順次値上げすると発表した。対象商品は、包装用・製本用・衛材用ホットメルト系接着剤全般、エマルジョン 住宅建材用反応系接着剤、溶剤系接着剤全般などで、改定幅は「10%以上」。

 同接着剤の主原料である石油系原材料などの価格が高騰している。こうした中、同社は、引き続きコスト削減と事業構造改革を推進してきたが、原材料価格の上昇分を吸収しきれず、その一部を販売価格に転嫁せざるを得ない状況にあることから、製品の安定供給を維持するためにも今回の値上げを決定した。

東ソー ペースト塩ビ樹脂を値上げ、原料高に対応

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2021年5月31日

 東ソーは28日、ペースト塩ビ樹脂について6月21日納入分から値上げすると発表した。価格改定幅は「12円/kg以上」。

 新型コロナウイルス対策の進展とともに欧米経済の正常化が進み、世界的なエネルギー需要が回復するとの見方が強まったことから原油価格は上昇を続けている。

 同社は、原料ナフサ価格の高騰および諸経費の上昇を理由として、今年3月から価格改定を実施。しかし、ナフサ価格と諸経費のさらなる上昇により、ペースト塩ビ樹脂事業の損益は圧迫され、自助努力だけでは採算確保が困難な状況となっている。また、国内は昨年後半より需要が回復基調、海外も引続き需要は旺盛に推移しており、需給バランスはひっ迫した状況が続くと見込まれる。同社は、今後も徹底したコスト削減に努めていくものの、安定供給継続のためには、値上げせざるを得ないと判断した。

大洋塩ビ 塩化ビニル樹脂を値上げ、安定供給を継続

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2021年5月31日

 大洋塩ビは28日、塩化ビニル樹脂について6月21日納入分から値上げする、と発表した。価格改定幅は「12円/kg以上」。

 同社はこれまで、日本国内の顧客に安定的な供給を果たすべく、生産設備・人員の合理化など、あらゆる施策を講じてきた。しかし昨今の原燃料価格と諸経費の高騰は、塩化ビニル樹脂の事業損益にも大きな影響を及ぼしており、自助努力だけでは適正な採算の確保が困難な状況になっている。

 塩化ビニル樹脂の国内需要は、昨秋より新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に払拭され回復基調にあり、アジア・米国をはじめとした海外需要も堅調に推移している。日本を含むアジア域内の需給バランスは、今後もひっ迫した基調が継続するものと想定される。こうした状況を踏まえて同社は、日本国内での安定供給を継続するため、今回の値上げの実施を決定した。

三菱ケミカル 食品包装用ラップフィルムを6月から値上げ

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2021年5月31日

 三菱ケミカルは28日、食品包装用ラップフィルム「ダイアラップ」関連製品について、6月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は「現行価格の15%以上」。

 原油・ナフサなどの市況高騰により、原料や添加剤の価格が上昇している。加えて、電力費や包材費、物流費といった諸費用も上昇するなど、事業環境が悪化している。当社は、継続的なコスト削減に鋭意努力してきたが、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、今回の値上げを決定した。